<育児放棄の出戻り義姉>同居する弟夫婦が家を出ていった理由は?【第4話まんが:義姉の気持ち】
前回からの続き。数年前の話です。私は一人娘を育てるシングルマザーの久美です。元旦那の浮気が発覚したとき両親は「すぐに戻ってきなさい」と言ってくれました。私は幼いルミを連れて実家へ戻り、まもなく離婚も成立させたのです。しかし……。
離婚後はすぐに部屋を借りて出ていくつもりでしたが、両親からは「この家からルミがいなくなると淋しい」「ずっと一緒に暮らしてほしい」と懇願されました。そのまま情に流され気付くと3年が経ち、弟夫婦にも子ども(ユウくん)が産まれました。肩身の狭い私はますます仕事に邁進するようになったのです。そんなある日、夜遅く帰宅した私は偶然弟夫婦の会話を耳にしました。
知らないあいだに弟夫婦が同居解消する話にまで発展していて驚きました。両親は「ルミのことなら心配いらない」「面倒はこちらで全部みるから」と言っていたのです。ところが現実は違いました。両親は私やルミを家にとどめておきたくて、問題など何も起きていない様子を装っていたのです。
間もなく弟家族は近所に家を借りて出ていくことになりました。引っ越し当日、最後まで同居解消に反対していた両親は部屋にこもって出てきません。せめてもの償いに、私が休みを取って見送りの挨拶をすることにしました。するとお嫁さんからこんな言葉をかけられたのです。
私の前では聞き分けが良くお利口さんだったルミが、他の家族の前では荒れていたこともそのとき初めて知りました。
「ルミちゃんは淋しいんですよ。家にどんなにたくさんの大人がいても、自分だけを見てくれるお母さんはやっぱり特別なんです」
お嫁さんに聞かされた私は反省するばかり……。弟家族を乗せ去っていく車を見送りながら、隣にいるルミはぎゅっと私の手を握ってきました。その手を強く握り返すと、ルミは少しほっとした顔で私を見上げました。これからはルミが安心して私に甘えられるよう、精一杯の努力をしていくつもりです。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・物江窓香 作画・なかやまねこ 編集・井伊テレ子
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