【後編】「いろいろ工夫したら?」わが子の偏食で義母からグチグチ。ご飯づくりが憂鬱で……
前回からの続き。なおそうと努力しているわが子の偏食を批判され、相談者さんがストレスを感じてしまうという今回のご相談。偏食の子どもをもつ母親の苦労は、食べ物の好き嫌いなく育った子どもの母親にはなかなか理解されないものですよね。きっと義母も悪気があって言っているわけではなく、相談者さんの子どものことが心配なのでしょう。
無駄な努力じゃないよ!工夫できるところには工夫を
義母が言うように、さまざまな工夫をして子どもの偏食を解消しようと思うことは、決して無駄な努力ではありません。きっと親の努力で食べられるものが増えたというお子さんも多いはず。
『言われるのはしんどいけれど、子どものための工夫は必要だわな』
実際相談者さんは偏食の子どものために、現在このような工夫をしているようです。
『食べさせる工夫は細く刻む、ペーストにする、好きなおかずと混ぜるとかそんなことしかできていませんがやりました』
食べるものに関しての工夫は、すでにさまざまなかたちで努力をしているようですね。そんな相談者さんに、もしかしたら意外と盲点なのかもしれませんが、「食事の雰囲気を大切に」というアドバイスも届いています。
『親がなんでもかんでも否定や文句グチグチ言っていれば、子どもも食べたくなくなる。なんにも言ってないという人は、仕草や態度に出ているんだよ』
『これから克服するかもしれないし、お子さんが食事を“憂鬱だ”と思わないようにするほうが大切だよー』
「どうして食べないの?」と怒られたり、ママに悲しい顔ばかりされては、子どもとしても食事の時間が楽しくないはず。そこからどんどんと食べる気が失せている可能性もあります。まずは食事を「楽しい時間にする」ことが重要なのではないでしょうか。
また偏食の対応として、お子さんの気持ちを確認しつつ「ちょっと食べたらおいしいかもしれないよ」とママが声かけをしながら、少しでも食べられたならお子さんと喜び合い、無理強いせずに根気よくつづけることで偏食が多い子どもでも、やがて少しずつ食べられるようになっていくこともあるようです。さらにお子さんの食経験が少ないために、警戒心いよって食べられないという場合もあるそう。お子さんが食べられるものと似たものや同じ種類のもの、ということがわかると安心して食べられる場合もあるので、「○○と同じだよ」「似ているね」といった声かけをしてみるのもよいそうです。
義母には工夫をしていることを伝えればOK!それでも伝わらなかったら……
偏食とともに相談者さんの悩みの種となっている義両親からのありがたくもおせっかいなアドバイス。たとえ相談者さんが子どものためを思ってさまざまな工夫をしていても、義両親にはその努力が見えていないこともあるでしょう。余計なことを言ってきたと感じたときには、「こんな工夫をしているんですよ」と義母にきちんと伝えてみましょう。それでも義母が理解しようとしないようならば、義母の発言は無視。「この人とは分かり合えない」と割り切ってしまうのもひとつの手です。
『うちもそう。野菜刻んで入れたりペーストにして混ぜたりいろんなことをやり尽くしたけど、食べてくれないから、ご飯作りも憂鬱だし、外食も楽しめない。そう言っても、「まだ努力が足りない」って言ってくる人はいるよ。そういう人にはわかってもらえないから諦める』
きちんと説明をしても当事者でない以上、状況が理解できずに文句やアドバイスを言ってくる人はいます。上から目線で物事を言うのが好きだったり、アドバイスがしたいだけの人もいるでしょう。相談者さんの義両親がこのようなタイプに当てはまっているのかはわかりませんが、「価値観が合わない人とおしゃべりをしていてもストレスが溜まるだけ」と諦め、孫を心配してくれている気持ちだけありがたく受け取っておくのでもいいはず。これ以上相談者さんの気苦労が絶えなくなる前に、余計なストレスの元をカットしてしまうのも、今できる“工夫”なのではないでしょうか。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・Ponko
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- 子供の偏食、親のせいにしないで。