<隠れ腱鞘炎>抱っこをしていないと泣き続ける赤ちゃん。痛めた手首をケアする方法は?
子どもが小さいときには、昼夜を問わずいつでも泣き出してしまうことも。ママが抱っこをしていないと泣き止まないこともあるようで、ママスタコミュニティのあるママもとても辛い思いをしているようです。こんな相談がありました。
『そろそろ2ヶ月の子がいるのですが、すでにママっ子で常に私が抱っこしてユラユラしてあげてないとギャン泣きの日が多いです。夜も同じなので、こちらは寝不足で疲労困憊だし、腱鞘炎にもなるしで正直育てにくいと感じています。この世の終わりみたいに泣く日もあります。週に1日ほど機嫌がよい日があり、そのときにやっと可愛いと思えます。まわりに聞くと、赤ちゃんのときに手がかかる子は大きくなっても手がかかると言います。手はかかったけれど落ち着いたという方もいるのでしょうか? みなさんはどうでしたか?』
投稿者さんには2ヶ月の赤ちゃんがいます。しかし昼も夜も泣いていることが多いそう。投稿者さんが抱っこをすれば落ち着くとのことですが、ずっと赤ちゃんを抱っこしている投稿者さんは疲れてしまっていると話します。しかも腱鞘炎になるなど、身体的にもダメージを受けているようです。今もこんなに手がかかるということは、大人になっても同じなのではないか……そんな不安も感じていますが、意外にも子育てを経験してきたママたちからは、ポジティブな意見もたくさん届いていました。
大きくなればある程度子どもは落ち着くよ!
『うちの子と一緒! 家の中でも抱っこか抱っこ紐、寝ないから寝かしつけが憂鬱すぎて、夜がくるのが怖かった。腰も腕も手首も痛めたよ。いま息子は3歳です。イヤイヤ期はあるけれど、よく笑いよく食べよく遊ぶ子で、育てにくいとは全然思っていない。まだまだ育児経験少ないけれど、今のところ生後3ヶ月間がいちばん辛かった。明けない夜はないよ!』
『夜泣きは4歳くらいまで続いたけれど大丈夫。少しずつ落ち着いてくるよ。幼稚園に入ると思いっきり体を動かすので、夜はぐっすり寝てくれるように。今はもう高3。睡眠は気絶に等しく、布団に入ると5分で入眠。赤ん坊のころが嘘みたい』
『腱鞘炎になるほど一日中抱っこしないといけなかったけれど、素直な子に育ったよ。もう大きいけれど、反抗期もそんなになく穏やか』
生まれて数ヶ月という時期を乗り越えたママたちからは、成長して育てやすくなった子どもの様子が寄せられました。なかには腰や腕、手首を痛めながら赤ちゃんのお世話をしていたママもいますが、子どもが大きくなったことで落ち着きを見せているとコメントを寄せてくれています。子どもがもっと大きくなれば、赤ちゃんのときの大泣きが嘘のようによく寝ることも。投稿者さんにとって今はとても辛い時期でしょうが、終わりはやってきます。抱っこをすることで子どもも安心感を得られるでしょうし、それが成長したときによい影響を与えるかもしれませんよ。
辛さを乗り切るには?
『日々子育ては変わっていくから、旦那さんの協力が得られるなら息抜きの時間も作って乗り切ってね』
とはいえ毎日というのは辛いものです。旦那さんが休みの日には、旦那さんに協力をしてもらいましょう。仕事で疲れていると言われるかもしれませんが、赤ちゃんは旦那さんの子どもでもあります。旦那さんに抱っこをかわってもらい、そのあいだに投稿者さんが睡眠をとったり、手首のケアをしたりしてはいかがでしょうか。旦那さんが抱っこをすると泣いてしまうようなら、家事や買い物などをしてもらうことなどもできそうです。
『2ヶ月くらいのときは、「抱っこしていても泣くなら、もう下ろしても一緒じゃん?」と思っていた。だから泣いているあいだは安全確認して家事をしていたわ。起きているなら物音に気をつかう必要ないし』
辛いという気持ちが先行してしまうのもわかります。でも、気持ちの切り替えも大切なのかもしれません。抱っこしても抱っこをしなくても泣いてしまうのであれば、いっそのこと抱っこをせずに家事などを進めてみてはいかがでしょうか。もちろん赤ちゃんの安全に配慮する必要はありますが、赤ちゃんが起きているならば、物音に気をつけなくてもよくなります。それならば家事もスムーズに行えるのかもしれませんね。
『うちの子も1日中抱っこのユラユラで可愛く感じられなかったけれど、首が座って抱っこ紐やスリングを使えるようになれば、腱鞘炎は楽になるよ』
子どもの首が座って抱っこ紐やスリングなどを使えるようになれば、繊細な抱っこをする時間も減ってきます。投稿者さんには気持ちのうえで感じる負担もありますが、腱鞘炎の痛みもプラスされ、より辛く感じているのかもしれません。身体的な負担が軽減されれば、投稿者さんもずいぶんと楽になるのではないでしょうか。腱鞘炎には、このようなケアもできます。
辛い腱鞘炎。ちょっとした運動やテーピングでケアできる
抱っこするときや授乳、おむつ替えなど、育児をしているとどうしても手首を酷使することが多くなります。しかもどちらかの手で赤ちゃんを支え、反対の手で作業するとなれば、片方の手に負担がかかりやすくなってしまうこともあります。結果的に腱鞘炎になるママも少なくないでしょうが、腱鞘炎は隙間時間のケアやテーピングで予防ができるそうですよ。
稲毛病院整形外科・リハビリテーション科 健康支援科部長の佐藤務先生によると、手首を長時間使用した後は適度に休憩をとって、手首や指を休ませることが重要なのだそう。

筆者撮影
その際、両手の指先を合わせて、軽く一定の力で押し合う手の運動を取り入れると効果的とのこと。短時間でいつでもできることなので、お風呂に入っているときやトイレのときでもできそうです。
また手首や指を曲げたときに痛みが出ている場合は、テーピングで固定するのも効果的。そうすることで可動域が制限されますし、手首や指のサポートにもつながります。

筆者撮影
テーピングは1人でできないと思われがちですが、例えばニチバンからは、1人でも貼れる「バトルウィン 指プロテクター 親指用」や「バトルウィン 手首プロテクター」が販売されています。

筆者撮影
「バトルウィン 指プロテクター 親指用」は、親指の付け根から手首あたりまでカバーして、親指をしっかりと固定できます。

筆者撮影
「バトルウィン 手首プロテクター」は親指の付け根から手のひら、手の甲の方まで届くので、手首の可動域が狭くなります。最初は違和感があるかもしれませんが、慣れてくるとサポートされているようで安心感も生まれます。1人で貼ることができますし、水に濡れても剥がれにくく蒸れにくいので、季節問わず使えます。
テーピングによるサポートをすることで、腱鞘炎対策はある程度可能です。でも辛い痛みや違和感がある場合には、整形外科の受診をすることも考えていきましょう。赤ちゃんがいるのに自分が病院に行くなんてできない……と罪悪感を抱いてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。こういうときこそ、周りを頼っていいタイミングですよ。
投稿者さんも腱鞘炎の痛みがあるために、余計にイライラしたり辛く感じたりしているのかもしれません。赤ちゃんは急に抱っこの必要がなくなることはないでしょうから、痛みの対策をしながら、上手に今の時期を乗り越えてくださいね。
取材、文・川崎さちえ 編集・古川純奈 イラスト・猫田カヨ
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