前回からの続き。わが家では旅行のタイミングに限って弟ヒロトが熱を出すのが、恒例となってしまいました。いつもヒロトが熱を出すので、「もしかしたら、今回もまた行けないかも」という心配はありました。しっかり準備をして旅行を心待ちにしていたはずが、やはり当日に熱が……。ヒロトはいつもよりも楽しみにしていたようで、ひどく泣いてしまい、さらに体調が悪化。夫と姉ジュリで旅行に向かってもらいました。2人が旅行から帰ってきたころに熱が下がったのでした。

「……今回はヒロトが熱を出したらみんなで行くのをやめようよ」
「やっぱりみんなで行きたいし、この前泣いていたヒロトが可哀想だったよ」
「思いだすと早く帰りたくて楽しめないしさ」
突然の夫の提案に私たちは驚きました。特に娘のジュリには受け入れがたかったようで……。

夫はヒロトが熱を出したら、家族で旅行は中止したい派。
ジュリは（熱を出したら）ヒロトを置いて行きたい派。
私はキャンセル料もかかっちゃうし、行ける人で行けば良いと思う派
多分ヒロトの気もちは、みんなに行ってほしくないのかなぁ……？
（どうしたものか……）

夫は前回「旅行したい」と泣いていたヒロトの姿が、とても可哀想だったようです。
そんな状態なのにジュリと自分だけが旅行へ向かって……さらにヒロトがツライ思いをするんじゃないかと心配なんだそうです。
次の旅行では、ヒロトが行けないのなら旅行中止という決断を下しました。

夫としては、ヒロトや私の心配をしながらする旅行は楽しいものではないのでしょう。
しかしジュリは違います。旅行したって家にいたってヒロトが熱を出しているのは変わらないのだから、それなら楽しみたいという気もちのようです。

【後編】へ続く。（明日配信予定。ログインで1話先をお読みいただけます）

原案・ママスタ　脚本・物江窓香　作画・あをきちなつ