<陰口バレ>悪口を言ってしまい謝ったのに「許せない!」という相手の子。親だったら何と声をかける?
小学生ともなると、徐々にお友達との人間関係の悩みが出てくる時期かもしれません。子ども同士のトラブルに親がどこまで口を出すのか? という悩みもあるのではないでしょうか。ママスタコミュニティにも、小学校高学年の女の子を育てるママからこのような投稿がありました。投稿者さんの娘さんのお友達のお話です。
『「あの子と遊びたくない!」程度の悪口を言ったA子ちゃんがいて、その悪口が相手の子の耳に入ってしまいました。それが原因で距離ができてしまったようで、悪口を言ったA子ちゃんが相手に謝りました。相手の子の返事が「なんで悪口を言ったの? 許せない!」だったそうです。あなたがどちらかの親だったらなんて声をかけますか?』
悪口を言ってしまったことを謝罪したにも関わらず、「許せない!」と言われてしまったA子ちゃん。「担任の先生は素直に謝っているのに許してあげなさい! といった感じでした」とも綴っており、双方の親であればどのような対応をするべきかとママたちに意見を尋ねていました。この投稿にママたちからはどのようなコメントが寄せられたでしょうか。
悪口を言った側なら。言ってしまったのは仕方ないけど、いい教育の機会かも
『悪口を言ったほうなら「ごめんで許されない、許してくれないこともある」と教える機会だよね』
仲間外れにしたり悪口を言ったりしてしまうのは、子ども同士のトラブルとしてはありがちですよね。仲良しの関係性が変化することは大人になってもあるので、これから生きていくなかでのよい経験と捉えることもできるでしょう。ただ子どもながらに傷ついたり、どう対応していいかわからなかったりするでしょうから、親としては適切にフォローしてあげたいもの。まず悪口を言ってしまった子の親としては、「相手が許してくれなくても仕方ない」と教え諭すとコメントしていたママたちがいました。
『仕方ないんじゃない? そりゃ「ごめんね」「いいよ」で済めばいいけど、傷ついた心ってそんな簡単なものじゃないからね。A子の親なら「これからのあなたの行動で、相手の気持ちは変わっていくと思うよ」と伝えるかな』
『A子の言い分をちゃんと聞いてから、「悪口は必ず相手に伝わるから気をつけようね。口は災いの元って言うんだよ」と言う』
ただ「許してくれなくても仕方ない」と正当化するだけでは、子どもは「悪口を言ってもいい」と勘違いする可能性も。言葉は相手を傷つけてしまうことや、今は許してくれなくてもこれからの行動で変わることもあることを伝えると、子どもも自分の言動を反省して次に活かせるかもしれませんね。悪口を言った事実をやみくもに叱るのではなく、親としてはいい教育の機会と捉えたらよいのではないでしょうか。
言われた立場なら。「許せない!」は強い言葉。許さなくてもいいけど意地悪はしないで
『相手の子の親だとしたら「許せないという言い方よりも、”あなたからのごめんなさいの気持ちは受け取ったけど、私が許せるようになるまでは少し時間をちょうだい”と言ったほうがいいかもね」と言うかな』
『言われた立場なら「許せないならそれでもいいけど、意地悪はしちゃだめだよ」と言うかなあ。無理に遊ぶ必要はないけど無視は駄目とか』
一方で悪口を言われた側のA子ちゃんの親だったら、ママたちはどのように対応するでしょうか。自分の悪口を言った友達から謝罪の言葉をもらっても許すことができないA子ちゃん。なんとなく「謝ったのなら許してあげなさい」と諭しがちかもしれませんね。しかしママたちからは、「許さなくてもいいけど、言い方を変えたほうがいいとアドバイスする」という意見がありました。許せるまで時間や距離が必要なこと、許せなくても無視など意地悪なことはやらないこと、許すかどうかはまだわからないけど、謝罪の言葉を受け取ったことを伝えること。相手を許すか許さないかと白黒をつけることよりも、今するべき大切なコミュニケーション方法を教えることで、A子ちゃんもまた大事なことを学べるのではないでしょうか。
「謝ったから許して」と言う担任の対応にも疑問。大人は介入しなくてもいい?
『A子ちゃんへ。許してもらえないのは仕方ない。一度口に出してしまったことは取り消せないよ。今度からは相手に聞かれてもいいことかどうかを考えて発言しようね。相手の子へ。悪口を言われて悲しかったね。許せなかったら許さなくていい。でも無視をするとか意地悪をするとかはしないようにね。人間にも相性があるからね。合わない人とは淡々と付き合えばいいんだよ。担任へ。「謝ったから許せ」なんて雑な指導するな』
『それくらいの小競り合いなら、親が口を出すまでもないと思うんだけど冷たいかな』
『傷つくことなんて山ほどあるのに、いちいち謝罪させていたらキリがない』
幼稚園や保育園のときには、「おもちゃを貸してと言われたら貸してあげなさい」「ごめんねと言いなさい」「ごめんねと謝られたら許しなさい」などと子どもに教えたこともあるでしょう。しかし小学生にもなれば、もっと複雑な人間関係もあるはず。子どもそれぞれの感情に寄り添ったことも教えてあげたいですよね。
また今回のケースでは、担任の先生が「素直に謝っているのに許してあげなさい! といった感じでした」として、問題に関わっていることが綴られていました。それに対して「謝ったから許せというのは雑」「大人が口を出すまでもない」といったコメントがありました。悪気はないけど悪口を言ってしまった、謝ったけれども元通りの仲良しに戻れなかったという状況は大人でもあり得るでしょう。人間にも相性がありますし、他人との付き合いは適度な距離が必要になることもありますよね。今回の件を「よくあること」として、親として口を出したりアドバイスをしたりする必要はなく、おおらかな気持ちで静観するべきとの見解を示すママもいました。これは個人によって考え方が分かれることかもしれませんね。みなさんだったらどのように対応するでしょうか。
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文・AKI 編集・有村実歩 イラスト・Ponko
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