義理の実家で出された手作りおにぎり、食べられる?約6割が……<ママのリアル調査>
日本の家庭料理の定番ともいえるであろう「おにぎり」。お弁当や遠足といったイベントの際にも欠かせない存在ですね。しかしそれを身近な「他人」が握ったとなるとどうでしょう? 今回ママスタセレクトでは「義理の実家で出された“手作りのおにぎり”を食べられますか?」というアンケートを実施しました。選択肢には「食べられる」「食べられない」の2つを設定。約2,000人のママたちから回答が寄せられました。
義実家の手作りおにぎり、約6割が……
アンケート結果は、半数を超えるママたちが「食べられる」と回答。その数は61.5%にのぼります。その多くは「他人が握ったおにぎりに何の抵抗もない」というママたちで、それがたとえ義実家で作られたものであっても問題ない、と考える人が多いようです。また「食べられる根拠」には次の3つがありました。
義実家との関係が良好だから
『お義母さんの料理や人柄が好きなので』
『義母は神様みたいに優しい人だから』
「義母と仲良しだから」「信頼しているので」とのコメントも複数みられました。義理の家族との良好な関係が背景になるようです。
義母の料理はどれも美味しい!
『料理好きのお義母さんなので、なんでも美味しくいただきます』
『義母さんはとっても料理上手! 大好きです!』
「亡くなった義母のおにぎりは絶品だった。もっと食べたかったな……」と懐かしむ声もありました。料理上手なお義母さんのおにぎりを楽しみにしているママも少なくないようです。
衛生面で信頼できるから
『ラップや使い捨て手袋を使用して握るから』
『私より衛生管理がしっかりしているし、ラップで握ってくれるから』
『お義母さんは綺麗好きなので安心している』
ラップや手袋を使って握っていること、また衛生面に気をつかっていること。その2点は食べる側の安心材料となるようです。
「食べられない」派は4割弱
一方で「食べられない」と答えたママは38.5%いました。「食べられる」と答えた人たちと同じように、衛生観念に関する理由がみられます。
義実家は衛生的に問題がある
『実家が汚く、料理も不潔なイメージがある』
『実家の台所環境が悪すぎる。お茶碗をつけた水で手を洗って服で拭いたり……』
義実家の住環境が気になるママも多そうです。「実家が汚いから、子どもには食べさせたくない」。こんな本音も聞かれました。
他人が作ったものは食べられない
『他人が握ったものなんて有り得ない』
『看護師になって清潔不潔の概念に厳しくなり、実母か自分が握ったもの以外は食べられなくなった』
義実家で出されるものだから食べられないのではなく、他人が握ったおにぎり自体に抵抗があるという人も一定数いるようです。
キーワードは「家族」と「素手」
コメントを読むと「食べられる」人「食べられない」人、それぞれに共通の認識があることがわかりました。キーワードとなるのは「家族」と「素手」。その2点が食べられるかどうかの判断基準になるようです。
1:作った人が「家族」かどうか
「他人が握ったものには抵抗がある。家族なら大丈夫なんだけど」この一言に集約されるように、おにぎりを作った相手が「家族であるか否か」は心理的に大きな違いがあるようです。
『他人の握ったおにぎりは苦手だけど、義母はもう家族だから大丈夫』
『親きょうだい以外のおにぎりは絶対無理』
といった具体的な声も聞かれました。
2:素手で握ったおにぎりかどうか
『ラップで握ってあれば食べられるけど、素手で握ったものは無理』
『昔からおにぎりはラップで握るものだと思って食べてきたので、素手で握ったおにぎりには抵抗がある』
もう一つは「素手で握ったかどうか」という点です。たとえ家族であっても素手で握ったものは抵抗がある、というコメントもありました。
コロナ禍の影響も一因?
新型コロナウイルス感染症の流行以降、家庭内での感染症対策の重要性が強調されるようになりました。その結果、他人が作った手作り食品に対して抵抗感を示す人も増えてきたのではないでしょうか。筆者もコロナ禍以前は、手作りのお菓子を事あるごとに友人に届けていましたが、今は、相手の気持ちを思うとためらいがちです。社会全体が食品衛生に敏感になる傾向はこれからもしばらく続くと考えられそうです。
受け入れ方は人それぞれ
おにぎりは作る人の手で握られることが多く、家族や食べてもらう人へ向けた愛情の象徴と感じる人もいるかもしれません。「うちの子はおばあちゃんの塩むすびが大好きです」との声や「昭和世代の私はおにぎりは手作りが当たり前だと思ってきた」とのコメントもありました。母親や祖母が握るおにぎりには家庭の味が込められ、食べる側に安心感や懐かしさをもたらすのかもしれませんね。
手作りのおにぎりに対する受け入れ方は人それぞれですが、個々の関係性や価値観にも大きく影響を受けることがわかったアンケート結果となりました。
総回答数:1,996票
調査方法:インターネット
調査月:2024年8月
調査・分析:ママスタセレクト編集部
文・編集部 イラスト・Ponko