<料理上手のプライドか>義母が何を食べても「まずい」という。失礼だからもうご馳走したくない!
下手より、上手なほうがいい。この言葉にほぼ例外はなさそうです。例えば料理。上手な料理は、食べる人たちを幸せにします。下手な料理よりも毎日の食卓が楽しみになるのは、間違いありません。
しかし、上手だからといってすべてがいいわけではないのかも……? ママスタコミュニティで見つけたのは、料理上手な義母さんについての投稿でした。料理上手が原因で、投稿者さんを始めとする家族が被害に遭っているといいます。
外食をことごとく否定する義母。「そういう人」だから仕方ない?
自分が作る料理に揺るぎない自信を持っているという、投稿者の義母さん。そのため買ってきたお惣菜や、外食で食べるものを「おいしい」と褒めることがないのだとか。
『義母は何を食べても「まずい」と言います。義実家は遠方なので、行くときは毎年泊まり。帰る前夜は私たちが外食に連れて行きご馳走するのですが、文句ばかりです。「ここは味が落ちた」「もう来ることはない」など。失礼だと思いませんか? せめてご馳走になるときくらい、文句を控えるべきでは?』
飲食店は義両親が選んでいるそうですが、それでも気に入らないのだとか。文句ばかりの義母さんについて、投稿者のダンナさんは「昔からそういう人だから」と説明しているといいます。
『うちの実母がそんな感じ。「これなら私のほうが上手に作れるわ」とか言っている。聞いてるほうが不快だよね』
コメント欄には批判が集まりました。同時に殺到したのが、「うちの義母も同じ!」「うちの実母も同じ!」といったコメント。どうやら世のなかには似たようなタイプが少なくないようです。
『料理に自信がある、またはそれだけが自慢なので「私のほうが上」「私に価値がある」と言いたいのだと思う。裏を返せば、自慢できるところ=存在価値。それがなくなるのが怖いのかも』
鋭い指摘もありました。プライドの拠り所が料理なのでしょう。「失礼を通り越して、かわいそうな人だよね」という声もあったのですが、冷静に考えれば目の前にある小さな幸せを自ら握りつぶし続ける、お気の毒な人ではあります。いちいち反応せず「はい、はい」とスルーすればいいのかもしれません。「そういう人には『お母さんのお上手な手料理にはかないませんよ〜』と言っておけばいいよ」というアドバイスもありました。
料理をけなし続ける人と、同じ食卓につくのは辛い……
とはいえそこまでできるのは、かなりの精神力の持ち主。普通の人間であれば、腹が立って当然です。
投稿者の義母さんは料理上手ということでしたが、そうでなくとも料理にケチをつける人はいるようです。「うちの祖母もそれ。母が出す料理にいつも文句ばかりだった」といったコメントもありました。
『実母がそのタイプ。なんでも文句を言うから会う気がなくなり、正月に日帰りでしか行かなくなった』
出されている料理をけなす人と同じ食卓につくのは、嫌な気分です。おいしくないものまで無理に褒める必要はありませんが、ことごとく文句を言うのは目の前にあるものを単にけなしたいからに思えます。
『うちの義母も外食や惣菜を否定するくせに、息子・娘一家と一緒に外食をしたがる。連れて行くと「味が濃い、しょっぱい」「脂っこい」「カロリーが高い」「栄養が摂れない」。ダンナがブチギレて「もう誘わない!」と宣言した』
この家庭ではその後、義母さんが留守のタイミングを見計らい、義父さんだけを誘うようになったのだとか。義父さんはおいしそうに食べてくれるそうなので、ご馳走する側もうれしいでしょうね。
「もう義家族とは外食しない」「ダンナがブチギレてから、いっさい一緒に出かけなくなった」といった声は、まだまだありました。料理を「まずい」と言う人がいれば、耳にした人の気分も雰囲気も”まずい”ものになります。距離を取りたくなって当然です。
『義父が言ってしまう人。その場で即「お店の方に失礼ですよ?」と言い続けたら、今ではかなり静かになった』
注意し続けたことで改善したという報告もありました。ただ、「子どもなら改善する可能性はあるけど、ある程度の年齢からは直らないよね」という指摘も。投稿者さんのところも「昔からそういう人」とのことですし、年に一度程度の注意では改善が難しいかもしれません。
お礼は外食でなくてもいい。他の方法も検討してみよう
コメント欄には「もうご馳走しなければいい」という声が並びました。しかし投稿内容を見る限り、投稿者さん家族は帰省時に数日義実家のお世話になっている様子。ご馳走に連れて行くのはそのお礼のようなので、そのまま帰っては気が済まないのかもしれません。義母さんに「借りを作りたくない」といったところでしょうか。
『遠方であっても義実家には泊まらず、近くの宿泊施設に泊まったら?』
泊まらなければ世話になることもないのですから、ご馳走しなくて済みます。ご馳走代に比べれば宿泊費のほうがずっと高額でしょうが、投稿者さんも旅行気分で気楽に過ごせそうです。
『お世話になった感謝の気持ちで外食に行くなら高級な食材・調味料を贈るなりして、他の方法で感謝を伝えればいい』
これはよいアイデアです。感謝を伝える方法は、外食だけではありません。料理自慢の義母さんなら、高級食材を前に腕が鳴るのでは? 「そんなに料理上手なら、外食はやめて最終日も材料費を出して作ってもらえば?」というコメントもありました。高級食材はどう料理してもおいしいでしょうから、無理なく絶賛もできます。
『失礼だし、外食のマナーがなっていない。子どもにも悪影響だよ』
義母さんの影響で投稿者さんの子どもたちも似たような言動を始めたら、たまりません。投稿者さんは義母さんに遠慮しているようですが、わが子のためなら勇気を出せるのでは? 義父さんもダンナさんも「そういう人」で諦めているようなので、状況を変えられるのは外部から来た人間である投稿者さんだけです。寄せられたアイデアも参考に、少しでも改善に向かうよう頑張ってほしいです。
文・鈴木麻子 編集・すずらん イラスト・Ponko
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