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<辞める方がいいの?>「ママが働くと子どもがかわいそう」無責任な言葉へどう立ち向かう?

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子育てをしながら働くママたちが珍しくなくなった昨今。そのような新たな時代でありながら、それでも言われてしまう「子どもを預けて働きに行くなんてかわいそう」といった言葉。かわいそうなんかじゃないとわかっていても、どこかで縛られてしまう、まるで呪い言葉のようですよね。そのような言葉に囚われてしまい身動きが取れなくなりそうなママは、実際は多いのかもしれません。

『いま育休中ですが、1歳3カ月になる子どもを保育園に預けて職場復帰しようと考えています。しかし周りから「子どもを預けて職場復帰するなんてかわいそう」と言われ続け、迷いはじめてしまいました。子育てをしながら働くことは悪いことなのかなとまで考えるようになっています。働きながらの子育てでは子どもがかわいそうですか? 職場復帰は諦めたほうがいいのでしょうか』

現在大学生になる子どものいる筆者は、わが子が3歳頃から働きはじめ現在に至ります。子育てをしながら働いてきた筆者にとって、投稿者さんのお悩みに胸が苦しくなるような思いがしました。筆者も何度となく同じようなことを言われ、同じように悩んできました。でもいつも答えは出なかったのです。なぜ親が働きに出ていると子どもがかわいそうだと言われてしまうのでしょう。投稿者さんと同じように悩み苦しむママのために、一緒に考えてみようと思います。

ママが働いていると子どもはかわいそうなの?

ママが働きに出るとなると、ママと一緒にすごす時間が減ってしまう。おそらくこれが「かわいそう」と言われてしまう一番の理由かもしれません。また、その理由のなかには、子ども自身が寂しい思いをするかもしれないことだけでなく、ママがわが子の成長をその目で確かめられないことに対しても言ってくる人がいるようです。しかしこれって、誰目線の話なのでしょう。周囲の大人が勝手に決めつけて言っているような気がしてならないのです。だからママ自身も徐々に「そうかもしれない……」と、気持ちが揺れ動き出すのではないでしょうか。

子どもが寂しいかどうかはやってみないとわからない

「ママと一緒にすごす時間が減ってかわいそう」という理由について考えたとき、「かわいそう」と言ってくる人たちに、わが子の気持ちがわかるのか筆者は疑問に感じました。おそらく親でもわからないと思います。子どもがママと離れて寂しがるかどうかは、個人差も大きいはず。大変寂しがるお子さんもいれば、まったく寂しがることなく楽しく保育所ライフをエンジョイする子もいます。そう考えると、一概にかわいそうと決めつけることはできませんよね。ですから周りからの言葉を真に受け、職場復帰する前から諦めてしまうのは大変もったいないことです。まずはやってみて、子ども自身と対話をしながら、その都度何が最適なのか、どうすればいいのかを考えてみるのはどうでしょう。

わが子の成長を見届けられないママはかわいそう?

子どもの成長を見届けられないという点は、ママ自身がどうしたいかによって答えは変化するでしょう。第三者の言う「かわいそう」で判断することでもありませんよね。わが子の成長を決して見逃したくないというのであれば、働くことを一旦保留にし、働き出すタイミングをずらす方法もあります。しかし、わが子の成長をすべて見届けることなんて不可能ですから、見られたらラッキー、見られなくてもかわいそうなんかではないと思うことが大切です。他人の意見に惑わされずママ自身で線引きをし、働くタイミングを決めればいいと思います。

周囲からの言葉はしょせん「他人ごと」。自分の気持ちを最優先で

職場復帰し、働きながら子育てを頑張ろうとするママに投げかけられる「子どもがかわいそう」という言葉。よく考えると大変無責任なものである可能性もあります。経済的にママも働かないといけない状況であっても、そのような発言をする人は出てきます。では代わりになんとかしてくれるのでしょうか。してくれないですよね。ですから、周りから投げかけられる「子どもがかわいそう」という言葉は、真正面から受け止める必要はないのです。もし受け止めるとすれば、参考程度ぐらいがちょうどいいでしょう。

自分の気持ちに向き合おう

強い意志で産後も働くと決意していても、心が揺れ動くこともあるでしょう。「かわいそう」という言葉は、それほどまでに心に刺さり、引っかかってしまう強い言葉なのかもしれません。もし揺れ動いてしまうのであれば、一旦立ち止まって自分の気持ちに向き合ってみてください。他人の言葉ではなく、自分の気持ちのなかで後ろめたさを感じることは何かを考えることが必要です。その後ろめたさは解決できることなのかできないことなのか。自分はどうしたいのかどうしたくないのか。ひとつずつ洗い出し考えて向き合ってみてください。そうすることで、自分のなかの正解に近づけるのではないでしょうか。

協力者との話し合いも必要

ママが働きに出るとなれば、協力者は必要です。それは旦那さんかもしれませんし、両親・義両親やきょうだい、友人や保育所の先生たちかもしれません。頑張ろうとするあなたに「子どもがかわいそうだから働かないほうがいい」という人とは限らないのです。協力してくれる人たちに、いま抱えている不安や疑問を相談してみてください。ひとりでは出せなかった答えやアイデアが出てくる可能性もあります。その結果、安心して働きに出る選択ができるかもしれません。子育てはひとりではできませんので、迷うときほど誰かに頼り相談していきましょう。そのとき、誰に相談するかを見誤らなければ大丈夫。見誤っても、最後は自分の気持ちを最優先にすればいいと思いますよ。

外野の言葉はスルーでOK!気にせず自分で判断しよう

大切なかわいいわが子だからこそ、「かわいそう」なんて言われ続けたら気持ちが揺らぐことも当然です。しかし、他人の無責任で大きなお世話に惑わされてしまっては、後悔することも出てくるかもしれません。周囲から投げかけられるネガティブな言葉は「そんなこともあるかもね」くらいに受け取り、気にせずご自身の判断で職場復帰の時期を考えればいいと思います。どのみちかわいそうな思いをさせてしまうことは必ず出てきます。大切なのはそのとき、親や周囲の大人がどのように子どもに接するかです。やる前から悩むより、前に進みながら試行錯誤していくほうが親も子も、得るものが多いと筆者は思います。どうか周囲の言葉に惑わされすぎないようにし、自分にできる最善の子育てを模索していきましょう!

文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・マメ美

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