<少食どころじゃない>喉に食べ物を詰まらせた恐怖で子どもがご飯を食べない。解決策はある?
ミルクや母乳、離乳食からはじまり、子どもの食に関する悩みはさまざまでしょう。よく食べる子もいれば小食な子もいて、個人差があると分かっていても悩んでしまうママは多いのではないでしょうか。ママスタコミュニティのあるママも、5歳のお子さんの食事に関してこんな悩みを抱えています。
『元々食は細く、少食です。食事中に喉に詰まらせて、私が背中をトントンして吐き出させたことがあり、それをきっかけに飲み込むのが怖いと言うようになりました。幼稚園の給食でご飯一口、お味噌汁は汁だけ、おかずも食べず……。そんな日が続いています。お子さんが同じような経験をされた方はいませんか?』
喉に詰まらせてしまった経験から、飲み込むことが怖くなってしまったというお子さん。幼稚園の給食もほとんど残してしまっているそうで、担任の先生からも毎日電話があると綴られていました。たしかに、このままの状況が続けば栄養面も心配になりますよね。この投稿に対して、他のママたちからはどのようなコメントが集まったのでしょうか。
私もなったことがある!経験者の声
『わたし自身、子どもの頃になったことがある。大人になっても緊張するとたまになってしまうけど、数日でおさまる』
『従姉妹の子どもが同じだったよ。幼稚園でも家でも水分しか口にしなくなったって』
まずは、投稿者さんのお子さんと同じような経験をしたというママたちの声です。ママ自身の幼少期や知り合いのお子さんが悩んでいた時期があると教えてくれました。投稿者さんのお子さんだけではないと思うと、少し安心できるのではないでしょうか。そんな皆さんも現在では克服して、問題なく食事ができている様子です。どのようにして乗り越えていったのか、具体的なアドバイスも届いています。
離乳食からはじめるつもりで、だんだんと固形にステップアップ
『また離乳食からはじめるつもりで柔らかい食事にしてみたら? 汁物はミキサーでポタージュとか』
『汁や飲み物は飲めるから、離乳食からだんだん固形にするようにして、飲み込むことに抵抗がなくなるようにしていったよ』
『液体からはじめて、次はミキサーしたもの。その次は野菜を細かく切ったもの、それを飲み込めたら次はもう少しだけ大きく切ってみる、と徐々に。最初は、市販されている吸うタイプのゼリーも吸う練習になって重宝した』
投稿者さんのお子さんは、汁物や飲み物は問題なく飲めている様子です。それであれば、「離乳食のように液状にして食べさせてみては?」「液体からスタートして、細かいみじん切り、次は粗いみじん切りなど徐々に固形に近づけてみたら」というコメントがありました。たしかに投稿者さんは栄養面も心配しているので、まずはスープなどの液体からはじめていく方法もありかもしれませんね。離乳食のような手順でステップアップしていけば、お子さんも無理なく進めていけるのではないでしょうか。
また吸うタイプのゼリーをおすすめする声もありました。吸って食べるゼリーは砕かれていたり液状に近くなっていたりするので、喉に詰まる心配も軽減されるのではないでしょうか。お子さんだけでなく、食事を準備する投稿者さん自身も疲れてしまわぬように、そういったものもうまく活用できるといいですね。
病院に相談してみるのもいいかも
『うちはもぐもぐするときに舌を噛んでしまうことが多くて、相談したことがあるよ。飲み込む力が弱そうなら、言語聴覚士に相談でもいいみたいだよ』
『小児科で相談して嚥下トレーニングをしたら? 子どもではないけれど、私の義母が通所しているケアサービスでは「嚥下トレーニング」をして誤嚥防止対策をしているよ』
日常の食事への対処法から一歩踏み込み、言語聴覚士などの専門家に相談してみては? という声もありました。言語聴覚士とは、ことばによるコミュニケーションや嚥下に困難を抱える人に対して、訓練や指導を行う人たちのこと。さらに嚥下とは口のなかの食べ物を胃に流し込むこと、簡単に言うと「噛んで飲み込むこと」を指します。投稿者さんのお子さんの悩みに対処できる専門家といえそうなので、一度小児科に相談をして話を聞いてみてもいいかもしれませんね。
精神的な部分も大きいのでは?少しずつ成功体験をつもう
『一人では食べられるけど、隣に誰かくると全く飲み込めなかった。精神的な問題で、友達に話すことで平気になってきた。お子さんだと難しいけど、あまりプレッシャーを与えないでほしい。食べられなかったら、それはそれでいいよーって感じにしてあげて』
『やっぱり自分で飲み込めたという体験を少しずつ増やして、安心していくしかなかったな。生理現象だからいずれ食べられるようになる。最低限の栄養を摂れていれば死なないし、一時的なことなんだと理解していればきっと大丈夫』
離乳食からのスタートや専門家への相談など、ママたちからも具体的なアドバイスが多数寄せられました。その一方で、「一人では食べられるけど、隣に誰かくると全く飲み込めなかった」という経験談もあり、お子さん自身の気持ちの部分も影響しているかもしれません。実際に投稿者さんのお子さんも「幼稚園で喉に詰まったら、誰も気づいてくれないから死ぬかもしれない」と不安をこぼしていたようです。過去に喉につまらせてしまった経験が、怖い記憶として残っていることがうかがえますね。
そんなお子さんに対して投稿者さんができることは、お子さんの怖かったという思いに寄り添うこと、そして焦らず見守っていくことではないでしょうか。液状のものから再スタートすることを決して責めずに、食べられなくても気にしない。お子さんが新たなものを飲み込めた際には、プレッシャーにならないようにそっと喜ぶ。いずれ食べられるようになると考えて、「今はそれでいいよ」と受け止めることも大事ではないでしょうか。
文・有村実歩 編集・しらたまよ イラスト・Ponko
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