<継母のせいで実家が……!>見守られる心地よさ「結婚しても家族」実家で過ごす日々【第2話まんが】
前回からの続き。最近のお話です。私(エリカ)の両親は、私が幼い頃に離婚。温厚な父との2人暮らしはそれなりに毎日楽しかったのですが、「もしお母さんがいたら……」と思うこともありました。そんななか父がミドリさんと再婚したことで、私の生活は笑顔の多いものになりました。ミドリさんはいつでも私を第一に考えてくれます。若くてキレイで優しいミドリさんのことを「お母さん」として受け入れるまでに時間はかかりませんでした。ミドリさんと一緒にいると心から甘えることができて、私は実家が大好きになったのです。
ずっときょうだいが欲しかった私にとって、ショウの誕生は心から待ち望んでいたものでした。私がそんなふうにショウをすんなりと受け入れることができたのも、ミドリさんが私のことをしっかりと考えて、いつも気にかけて生活してくれていたからでしょう。そしてショウが生まれてからも私とミドリさんの関係が変わることはありませんでした。
私は高校を卒業後、大学に進学。3年目からは実家を出てひとり暮らしをすることになったのです。実家を出てからも、ミドリさんとは定期的に連絡を取りあっていました。
常に誰かに見守られ心配される心地よさを、私はミドリさんから教わりました。私は大学を卒業後、就職。実家に戻ることはなく、そのままひとり暮らしを続けました。ミドリさんと暮らしたのはたった5年ほどだったけれど、私たちの絆は深く、本当の親子以上の関係が築けている。そう思っていました。
私は20代後半で結婚をし、その翌年に出産しました。夫のヨシキは毎日激務で、私はほとんどワンオペでヒナを育てていました。実家が近くにあったからこそ、乳児期の孤独な子育てを乗り越えることができたと思っています。
実家に行くとミドリさんはヒナを可愛がってくれて、抱っこで手が離せない私の代わりにミルクも作ってくれて……。結婚しても子どもが生まれても、家族の中で笑っていられる毎日に私は感謝していました。しかしミドリさんはそうは思っていなかったのです。
結婚しても子どもを産んでも、実家との距離感は変わりませんでした。実父も、継母であるミドリさんも、弟のショウも、私の大切な家族だしかけがえのない人たちです。支えてくれたミドリさんにはどれだけ感謝しても足りませんし、私はミドリさんのことが大好きだったのです。しかしどうやらそう思っていたのは私だけだったようで……。「そろそろ自分の立場をわきまえてくれない?」ミドリさんから聞かされたまさかの本音に、私は立ち直ることができないほどの衝撃を受けてしまうのでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子