前回からの続き。私はチナツ。夫と子ども2人の4人家族です。最近、妹（トモミ）が第1子を出産し、実家へ里帰りをしています。わが家から実家までは車で5時間ほどの距離。私たち家族が毎年お盆に車で帰省していることを知っている妹から、今回の帰省の際、義弟のカズヤくん（トモミ夫）も一緒に乗せてきてほしいとお願いをされました。妹家族の家と私たちの住む家は30分ほどの距離なので、私は快諾。しかし夫は「5時間も他人と一緒だと疲れるだろ？」と言い出し、難色を示しました。

「チナツも疲れるだろ」なんて、まるで私をだしにして断ろうと考えている夫。私は疲れるだなんて言っていないし、むしろ一緒にカズヤくんを乗せて帰省したいと言ったのに……！　今日、夫が帰ってきたら、また話をしなければと思っています。

夫が機嫌を損ねているかもしれないと感じた私は、とにかくやんわり話そうと心に決めていました。話し合いがスムーズに進みますように……！　しかし夫は……。
ため息まじりに私の話を聞く夫。「なんで勝手に決めちゃうの？」「なんで今回だけ……？」そう投げかけてきますが、私は返す言葉がありません。だって妹は実家にいるわけなので、カズヤくんはひとりで帰省しなければならない。だったら近くに住んでいる私たちが乗せていけば、カズヤくんは助かるはず。ただそれだけの話なのです。なんとなく夫が話を複雑にしている気がして、私はさらにモヤモヤが募っていきました。

カズヤくんに本心を確かめろ？　たしかに夫が言うようにカズヤくん自身が同乗して帰省することを望んでいるかは私にはわかりません。だけど妹のトモミからそう頼まれたのです。そのお願いを叶えてあげるのに、そんなに深く考える必要ってある？　モヤモヤどころか、夫の理屈っぽさに私はだんだんと嫌気がさしてきました。しかしとうとう夫は「そういうところがいやなんだよ」と捨て台詞を残して、別の部屋へと行ってしまったのです。そういうところって何よ……！！

いったい何がそこまで気にくわないのかわかりません。たしかに私と妹で話した内容を伝えたのは「勝手に決めた」となるのかもしれません。決めてしまう前に、夫に相談をすればよかったのかもしれませんが、そこまで怒るような内容でしょうか？　またしても夫との話はうまくいきませんでした。私にも至らない点はあったかもしれないけど、夫のふてくされた態度に、度量の狭さを感じてしまうのも事実。なんでそこまで頑なにカズヤくんを乗せることを夫は嫌がるのでしょうか……。

【第3話】へ続く。

原案・ママスタコミュニティ　脚本・rollingdell　作画・善哉あん　編集・Natsu

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