<20万が無駄に……!?>いやがらせに限界!私が辞めたい理由【第7話まんが:娘の気持ち】
前回からの続き。
最近の話です。私は中学3年生のナオです。中学で吹奏楽部に入り、頑張って練習してきました。うちの吹奏楽部は公立中学ですが強豪で、演奏会のメンバーに選ばれるにはかなり頑張らないといけません。それでも私は、先輩たちが引退したころにパートリーダーを任されるなど、だんだんと上達していました。もっとうまくなりたい……そう思って、中学3年生になる前の春休みには、両親にお願いして20万もする新品のクラリネットも買ってもらいました。けれど私が頑張れば頑張るほど、私のことを疎ましく思う子たちもいたのです。
3年生になってから、陰口を言われることはますます増えていました。心配してくれる友達もいるし、親に買ってもらった新しい楽器もある……そう自分を励ましますが、イヤな気持ちは晴れません。部長は「もう一度先生に言ってみるよ」と案じてくれますが、私は少し諦めています。顧問の先生は、私よりも陰口を言ってきた子たちのほうを信じているのですから。
どうせ何を言っても変わらない……自分が一生懸命練習すれば、乗り越えられる……。そう思っていたのです。
ついに限界を迎える日がやってきました。
「毎日練習ばっかりして暇なの?」「頑張りアピールがウザい」「マジ目障り」口々に私に文句を言ってきます。「頑張らないよりずっといいと思うけど?」そう言い返しますが、相手はひるみません。
私への悪口はどんどんヒートアップしていきました。
部長は、はやしたてる子たちを止めてくれようとしていました。けれど、私は限界でした。この子たちと同じ空間にいるのはもう無理です。
絶対に泣くもんかと思っていましたが、迎えに来てくれた母の前で、耐えきれず泣いてしまいました。その翌日、私は「部活を辞める」と親に切り出したのです。
パパもママも、「部活を辞めない方がいい」と止めてきます。とくにパパは、思うところが多いようです。
一生懸命頑張ってきたけれど報われないこともあると知りました。このまま頑張り続けたら、私自身がおかしくなってしまう。部活を辞めてまたイチから出直そう……。そう思ったのに、パパもママも私が部活を辞めることを良く思っていないのでした。「理由を言え」と言われますが、部活で何があったかは、親に知られたくありません。「もういい」とだけ言って、部屋に逃げ込んだのでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子