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親が突然亡くなったら親の友達に連絡できる?「エンディングノートが大事」と思える体験談

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お盆やお正月に久々に実家へ帰省して両親と会ったとき、「年を取ったな」と感じることはないでしょうか。両親が高齢になってくると、亡くなった後のことを不安に思うこともあるかもしれません。先日ママスタコミュニティには「もし親が急に亡くなったとして、親の友達とかに連絡できる?」というタイトルでこんな投稿がありました。

『病気で闘病していたとしたらいろいろと準備もできるけど、急に亡くなった場合、親が仲良くしている友達に連絡って難しくない? 年賀状を出していればいいけど、出していなければ住所はわからない、スマホはロックをかけている人が多いよね。亡くなったことすら知らせることが難しいかも、とふと思った』

親が突然亡くなったときのことを想像してふと疑問に思ったという投稿者さん。親の知人や関係者先などにどのように連絡を取ったらいいのかと、ママたちに意見を尋ねています。ママたちからは実際に経験した話が寄せられました。

連絡がつかなくなったと思い、自宅に行ったら亡くなっていた母の友達

『母は新卒で就職した会社の同期3人でずっと仲良くしていて、しょっちゅうLINE電話で3人で喋っていた。あるとき突然、LINEをしても既読がつかなくなって電話も出なくて「おかしいな」と思って自宅に見に行ったら「1週間前に亡くなった」と言われたそう。それを聞いて、もしうちも同じようなことがあれば連絡先すら知らないし、伝えられないなと思って』

そもそも投稿者さんがこんな投稿をしたのは理由がありました。実際に投稿者さんのお母さんのお友達が突然亡くなってしまったものの、自宅に見に行くまで亡くなった事実を知らなかったそう。どんなに仲のいい関係であろうと、本人が亡くなってしまうとそのお友達の家族や親族から連絡がない限りは知りえませんよね。この経験から、投稿者さんも親が亡くなったときにはどのように対応したらいいかと考えるようになったと綴っています。

『父のときは新聞のお悔やみ欄に載せた。あとは近所の父の友達には連絡した』

『生前頼まれていたならともかく、そうでないなら連絡しなくて大丈夫だと思う。新聞の訃報掲載はリスクが高いからおすすめしない。年賀状を出して宛先不明で返ってくるか、返事がないと自ずと察する。また葬儀に来られても子どもが交友関係を知らないとなると「お金を貸した」「着物を貸してずっと返ってこない」などと借用書もないのに取り立てようとする詐欺も少なくない』

実際に親を亡くした経験があるママたちからさまざまなコメントが寄せられました。かつては人が亡くなった際には、親族の希望があれば地元の新聞に「お悔やみ欄」として故人の名前や住所などを記載していましたよね。お悔やみ欄を見て、故人の家族に連絡が来たりお葬式に参列したりといったことがありました。しかし最近では、個人情報の観点からお悔やみ欄に記載することを嫌がる親族や個人情報をもとにしたトラブルが起きることもあるとして、「リスクが高いからおすすめしない」とコメントしていたママもいました。

スマホのパスワードや「亡くなったときに連絡してほしいリスト」は必要かも

『母はまだ健在だけど、スマホにロックはかけていない。かけていたとしても私名義だから、どうにかはできそう』

『以前母が自宅にスマホを置いたまま朝からうちに遊びに来ていて、それを知らずに、母の友達が母に何度も電話をして連絡がつかないことを心配して警察に連絡。家を確認しようとする直前だった。それがきっかけで母の友達から「連絡先を教えて!」と頼まれて今に至るよ。母は友達も多いけど「亡くなったら誰にも知らせなくていい」って言っている。だからそのつもり。しばらく携帯は解約せずに連絡があった人にだけ伝えようかな』

もしものときのために親のスマホを見られるようにしているという人も少なくありませんでした。今では親世代もスマホを使って友達や仕事関係の人と連絡を取っているケースが多いでしょう。スマホの連絡先やLINEのやり取りの履歴を見れば、誰と頻繁に連絡を取っていて仲が良かったのかはわかりそうです。しかし母親からは、「私が亡くなっても誰にも連絡しなくていい」と言われているママの声も。ただ実際には、亡くなったことを伝えなくとも友人から連絡が届いたり心配されたりすることもあるでしょう。そのため親が亡くなってもすぐにはスマホの解約はせず、誰かから連絡が来た際に亡くなったことを報告すると考えている人もいました。

『うちの親はそういうときの連絡先と遺影の写真を定期的に更新して紙で残している。葬式のときに流してほしい曲までリクエストをもらっている』

『普段から親と話すのも大事だと思った。何気ない世間話から親のコミュニティの場所を知っていたら、なんとかなるよ』

『旦那だけど突然死して、旦那の親友1人に連絡をしたら大勢来たよ。親も1番仲良しな人に連絡したら伝わるかも』

親と離れて暮らしていると、親が誰と仲がよく、誰と頻繁に連絡を取っているのかというプライベートな部分はなかなかわかりません。ましてや親の友達の連絡先なんて知る由もないでしょう。実際に亡くなってから誰に連絡したらいいのかと戸惑っても、時すでに遅し。今回の件で大事なことは、親子で事前に話し合っているかではないでしょうか。親から「亡くなったときに連絡してほしい人リスト」という具体的なリストをもらっている人もいました。また連絡先が複数人だと大変ですが、友人グループや職場など各コミュニティで1人ずつの連絡先を知っていれば、その人からコミュニティ内へ情報共有される可能性が。そうなると子どもであるママたちの負担もかなり少なくなりますよね。普段の世間話から、親の人間関係やコミュニティ内で最も懇意にしている人の情報を聞いておくというのは大事なことかもしれません。

必要な情報はエンディングノートに残してもらおう!

『自分が友達の立場だったとしたら教えてほしいよね』

『やっぱり普段からいろいろ確認したほうがいいね。父は急死だったから、通帳やら印鑑やら全然わからなくて大変だったよ』

『そのためのエンディングノート。父も母も作っていた。父はもう亡くなったけどいろいろ書いていた。万が一のときにはこの人に連絡すること。暗証番号やパスワード、相続のことを残しておいて、書斎にしまってある。自分に万が一のときはこれを見ること」って。事細かく書いてあって、お葬式や相続はすべてその通りにやった。それでも大変なんだよね。人間が1人亡くなるってこんなに大変なんだと思ったよ』

「自分が亡くなっても誰にも知らせなくていい」と母親から言われているという意見もありましたが、自分のことに置き換えてみるとどうでしょうか? 仲のいい友達が亡くなったときに、その親族から亡くなったことを知らされないと悲しさや寂しさが募るかもしれませんね。「友達の立場だったら教えてほしい」というコメントもあり、連絡しておくに越したことはないのかも。親が仲良くしていたお友達と一緒に思い出話に花を咲かせるなど、親を弔うことにも繋がりそうです。

また親が亡くなった後の事務的な手続きの大変さに言及しているママもいました。人が亡くなることで対応しなければならない手続きは山ほどありますね。そのために何かあったときに備えて必要な情報を残しておく「エンディングノート」を書く方法もあります。しかし、エンディングノートなどで事細かく書き残しておいたとしても、本人でなければわからない情報に紐づく手続きや本人の意思で決めるべき事柄もたくさんあります。やはり普段から親子で話し合いをしておくことはとても大事。お友達の連絡先にとどまらず、お葬式や相続、通帳のことなどは今のうちに確認しましょう。親が亡くなったときのことを本人と話すのは勇気のいるものですが、親の死後に後悔のないようにしたいですね。

文・AKI 編集・kunel イラスト・Ponko

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
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