1,000人が本音を語る!「ブラック校則」は今も昔も変わらない?校則の実態調査!<ママのリアル調査>
新年度が始まりました。小学校・中学校・高等学校とそれぞれに新しい学校でスタートを切ったお子さんもいるでしょう。そんなお子さんの通う学校に「校則」はありますか?
近年「ブラック校則」とよばれ、児童・生徒の意志を尊重せず、理不尽さに満ちた校則が問題視されているようです。そこで今回ママスタセレクトでは「この校則、見直す必要があるのでは? と思う校則はありますか」とのアンケートを実施。「ある」「ない」「ママが学生のころにあった」「その他」の4つを選択肢に回答を求めました。
「ない」と答えた人はごくわずか!
「ない」と答えた人は92人。全体の8.6%と1割にも満たない少数派です。
『校則、よくわかりません』
『廊下を走ったらストップ20秒! でも注意されるのも楽しかった』
「ない」を選択した人から寄せられたコメントはこちらのみでした。「その他」を選んだママも10.7%いましたが、コメントは寄せられていません。その校則を理不尽と感じるか、正しいと感じるかは人それぞれです。「ない」と答えた人にとっては、特段問題視するような校則はないということでしょう。
「ある」と答えた人は4割未満
お子さんが通う学校で見直しが必要だと感じる校則が「ある」と答えた人は38.4%。ママたちはお子さんの通う学校でどんな校則に疑問をもっているのでしょうか。
頭髪に関するもの
『ツーブロック禁止』
『前髪が眉毛にかかるとピンでとめないといけない』
『髪の毛が肩につく子は、切るか結ぶか』
頭髪問題を挙げるママが少なくありません。その多くは「ツーブロック禁止」と「肩にかかる長さは結ぶ」の2点。結ぶ場合にも規定があるようです。
『ポニーテールはダメ』
『髪の毛はひとつに結ぶ』
「結ぶときは耳の下の位置でひとつ結びのみ」「髪の毛はおさげのみ」などと細かい決まりがある学校も……。
さらには……。
『髪ゴムの色指定』
「ヘアゴムの色は黒オンリー」「黒か茶のゴムで結ばなければならない」と、結ぶゴムの色まで指定があるようです。
体操服の下着着用禁止?
頭髪に関するものの次に多く挙げられたのが、小学生の「体操服の下に下着を着てはならない」という校則です。
『体育のときは下着を脱がないといけない』
『体操服の下は肌着を着ない』
体操服の下に下着を着用させない理由は「運動をして汗をかくと体が冷えるから」だそうですが、保護者からは「子どもが嫌がっている」「人権侵害なのでは?」などといった声があげられます。
この件を受けてスポーツ庁は、2021年3月に全国の教育委員会などに
『小学校の体育授業における肌着の取扱いについて、点検を行い、必要な見直しを行うようお願いします』
という文書を出しています。
しかしアンケートにママたちからこのようなコメントが挙がっているところをみると、未だに改善されていない学校があるということでしょう。
その他にも、
『高校生です。自転車通学で前カゴに指定鞄が入らないと許可がもらえません』
『学校には白の靴しか履いて行ってはダメ(ライン、ワンポイントも不可)』
『靴下の長さはアキレス腱まで』
などなど、さまざまな校則があることがわかります。
ママ自身が苦しめられた謎のブラック校則の数々……
「ママが学生のころにあった」と答えた人は42.3%。実体験を聞かせてくれました。
『癖っ毛の生徒は天然パーマの届けを提出する』
『地毛が茶色いのに黒染めしろと言われた』
『女子の髪は肩についてはいけない』
「前髪の長さ、結ぶのは耳下のみ」「前髪は眉毛の上、肩にかかったら三つ編み」などのコメントは今にも通じます。
『眉毛を整えたら連帯責任で部活停止』
「中学生のときに、眉毛を剃っちゃダメという校則があった」と眉毛に関する校則も。
さらには、
『リップクリーム禁止(親に許可書を書いてもらう)』
『マフラー禁止』
『日焼け止め禁止』
など、あまり意味のなさそうな校則も見られます。
なかには、こんなツラい思い出を告白をするママもいました。
『下着の色は白と決まっていた。胸が大きめだったので大人用のブラジャーを使っていたけれど、真っ白がなくて、白地に薄い色の刺繍のあるものを選んでいた。修学旅行前の荷物チェックで「真っ白に買い替えろ」と言われて、父子家庭だったので父に伝えられず、泣きながら下着売り場に行った思い出がある』
思春期にどんなに傷ついたことでしょう。想像するだけで悲しくなるようなお話です。現在でも「校則で下着の色は決まっている」との回答はありました。下着の色を指定するということは、違反がないかをチェックをされる可能性が潜みます。不安・不快に感じる生徒がいるのも当然でしょう。
お子さんの学校とママ自身の経験、合わせると80.7%ものママたちが校則に疑問をもっていることがわかります。
学校が児童・生徒主体の成長の場でありますように
学校は本来、児童・生徒が主体的に学び、成長する場所であり、子どもたちが主役の場であるべきではないでしょうか。教師や保護者の意見が尊重されたり、長年の慣習だから……、と踏襲される校則があってはならないはずです。
一方で「ブラック校則」を問題に感じた生徒たちが、自分たち主体の校則改革を実現した、というニュースも見聞きします。「校則は変えられないもの」と諦めるのではなく、自分たちで考えて話し合い、行動することで変化を生んだ結果でしょう。
今回のアンケートで浮き彫りになった「見直しが必要だと考えられる校則」の数々。子どもたちの健やかな成長のためにも、親も子どもと一緒になって声をあげていく必要がありそうです。
総回答数:1,074票
調査方法:インターネット
調査月:2023年4月
調査・分析:ママスタセレクト編集部
文・編集部