＜夏のお弁当作り＞【前編】目に見えない菌をやっつけろ！夏のお弁当づくりに必要なアイデアすべて一挙公開！
子どもが突然お腹を壊した……。もしかしてお昼のお弁当が原因かも！？ そんな一抹の不安が頭によぎったことのあるママはいるでしょうか。夏のお弁当づくりは気を遣いますよね。ママスタコミュニティにもこんな投稿が寄せられましたよ。
『夏のお弁当で気をつけていることを教えて！ アイデアも含めて』
投稿者さんは、部活動や学童などでよくお弁当を持参させているのでしょうか。食中毒を防ぎつつ、夏のお弁当づくりのアイデアはたくさん知っておきたいですよね。ママたちから続々と声が寄せられたので紹介します。
ママたちが夏のお弁当に入れている食材は？便利なもの、NGなもの
『汁が出るようなおかずは入れない。あと、おかずとご飯がくっつくとそこから傷むよね。夏場は揚げ物が安心だよね。前の日のポテサラとか絶対アウト』
『卵焼き、梅干し、冷凍食品を意識して詰めている。冷凍食品は上手く作ってあるから暑い日でも安心、卵焼きは手作り』
『生野菜でも、大葉はいいけれど、フリルレタスとかはアウトだったような』
『漬物を入れている人がいるけれど、漬物は食中毒になりやすいよ』
『生野菜は入れない。トマトも軽く火を通していたよ。あとポテトサラダとかマヨを使っているのはダメ。すべて火を通したら大丈夫だと思っている』
夏のお弁当づくりで注意している食材やよく作るおかずなど、多数声が寄せられました。みなさん、水分の出やすい食材を入れないようにしているようですね。農林水産省のHPによると、水分は雑菌が繁殖しやすく、夏のお弁当の大敵のようで、生野菜はよく洗い、水分をとってから入れるよう注意喚起しています。なかでもプチトマトのヘタは必ずとること。ヘタは水洗いしても雑菌が残り、繁殖しやすいようですよ。その観点からすると、ポトサラや漬物、卵の半熟も水分が多く、傷みやすいのではないでしょうか。とくに卵はしっかり火を通した方が良さそうですよね。
素手で盛り付けはNG！箸やビニール手袋を必ず使おう
『絶対に素手で盛り付けない。箸をおかずごとに用意して、扇風機で冷ましたおかずを詰める』
『素手で触らないように使い捨てのビニール手袋を使って詰める』
『作る前にはよく手を洗ったり、お弁当箱はアルコールかけたり』
また、コロナ禍でも最大の感染予防が手洗いであるように、素手には目に見えない菌やウイルスがついていますよね。素手で盛り付けしたり、おにぎりをにぎったりしたいところですが、夏のお弁当にはNG！ 清潔なお箸やピンセット、ビニール手袋、ラップなどを利用して、素手で食材を触らないようにしましょう。
細菌を抑える酢や梅干しを利用する
『酢を使うとよいね。殺菌効果』
『卵焼き作るときに少し酢を入れて焼く』
『ご飯炊くときに少し酢を入れる。汁物は入れないか、汁に微量の酢を入れ、汁を出し切る。お弁当の内側を酢で拭く。ご飯に梅干しを入れる』
『米を炊くときは種を抜いた梅干しを入れている』
また菌の繁殖を抑える効果がある酢や梅干しを利用するといったママの声も寄せられました。酢や梅干しをお弁当に活用しているママは多いのではないでしょうか。東京都健康安全研究センターによると、お酢には細菌を抑える作用があるとしていますが、梅干しが細菌を抑えられるのは、梅干し周辺のみのようです。たとえば、梅干しを入れたおにぎりの場合、おにぎり全体の細菌が抑えられるわけではありませんので、ご注意を。
よく加熱したものを冷まして盛り付けする
『完全に冷ましてから詰めて、保冷バッグに保冷剤、あと抗菌シート入れていた』
『生ぬるい温度で菌は大繁殖しますよ、保温弁当は腐る！』
『抗菌シートを使う。息子が中学生のときに自由研究でお弁当の傷みを防止するといわれているものが本当に効果ありなのかを調べさせた。抗菌シートが触れている部分はきれいなままだったよ』
「加熱したものをよく冷ましてから盛り付ける」は夏のお弁当づくりの鉄則ではないでしょうか。理由は簡単。人肌くらいの温度で菌は増殖のスピードが最も速くなるからのようです。生ぬるい温度のまま蓋はしないよう心がけ、保冷剤や抗菌シートを活用すると安心ですよね。最近は100円ショップでかわいい保冷剤や抗菌シート、保冷バックが売っていますよね。夏のお弁当は色々制約が多い分、子どもが喜びそうなアイテムを揃えて、見栄えをよくするのもありですよね。さらに、夏にぴったり合うお弁当を紹介してくれたママもいました。
文・安藤永遠 編集・山内ウェンディ イラスト・金のヒヨコ