バレンタインに泣きながらチョコを届けに来てくれたリサちゃん。夜になっても、私はリサちゃんの涙が忘れられません。長男には泣きながら届けにきてくれたことは言わなかったけど……言った方が良かったかな……？　でも誰だって泣いてたこと言われるのはいい気はしないよね……。あの2人に何があったのかな。布団にもぐりながら、私の妄想がはじまります。

ママ：「あーー！　少女漫画好きは、妄想が止まらないーー！」

と、なぜか勝手にひとりでドキドキしてしまい、なかなか寝付けませんでした。

――次の日の夕飯どき

ママ：「ねぇ……今日、リサちゃんにチョコレートのお礼……言ったの？」
長男：「（食べながら）あぁ？　何なんだよ昨日から。言ったよ」
ママ：「そう……。リサちゃん、元気だった……？」
長男：「元気って。別にフツー。いつも通りだったけど」
ママ：「そっか……。なら良かった」

とりあえず、彼女が元気でいてくれているのであれば一安心です。ホッと胸をなでおろしながらご飯を食べようとしたとき……。

長男：「今度リサ連れてくるからさ」
ママ：「うん！　楽しみにしてるね」

思わぬところでエンディングを聞かないままで終わってしまった私の妄想ラブストーリー。その後、家に遊びに来てくれたリサちゃんにコッソリ……。

「どうしてあのあと付き合うことになったの……？」 と聞いても
「内緒です」と可愛く、幸せそうに微笑む彼女。
そんな彼女を見て（2人が幸せならそれでいっか……）と、母はバレンタインの翌日か、翌々日にめでたく誕生したカップルにおやつのケーキを差し入れたのでした。

原案・ママスタコミュニティ　脚本・渡辺多絵　作画・いちと　編集・荻野実紀子

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