引っ越しのご挨拶、最近はやらない？やらない人が増えてもやる意味を考える
『「ピンポーン、隣に越してきた○○です。よろしくお願いします。これどうぞ」って、今はもうやらないのかな？』
昔から受け継がれてきたならわしやマナーなども、時代の移り変わりとともに変化をしていくこともありそうです。そのなかで投稿者さんが疑問に感じたことは、「引っ越しのご挨拶」。
ライフスタイルの変化や地域性などでも異なりそうですが、今はあまり引っ越しのご挨拶はしないものなのでしょうか？ ママたちの声に注目してみましょう。
いまどきは引っ越しの挨拶はしないのかと思いきや……
『うちはしたよー』
『したよ！』
投稿者さんの問いかけに対し、引っ越しの挨拶をしない人も多いのかと思いきや、回答してくれたママたちのほとんどが引っ越しのときの挨拶は、「している」「必要である」と考えているようでした。
時代が移り変わり、ご近所付き合いが減っているなどと聞くことがあっても、やはり挨拶をすることは基本的なことなのかもしれませんね。
引っ越しの挨拶はなぜするのか
挨拶をすることは基本中の基本とはいえ、なぜ挨拶をするのか。ママたちの声を見ているとさまざまな理由が見えてきます。
どのような人が住んでいるのかを知るため
『挨拶はする。こちらもどんな人が住んでいるのか気になるし』
近所付き合いがあまりない環境の場合、長い間住んでいてもお隣さんのことをあまり知らないというケースも珍しくなさそうです。しかし知っているのと知らないのとでは安心感が異なるような気もしませんか？
ムリに確認する必要はないと思いますが、引っ越しのご挨拶がてら、どのような人が隣に住んでいるのかをチェックすることは安心につながるかもしれません。
迷惑をかけてしまうかもしれないから
『賃貸に住んでいたときは引っ越しの挨拶はしていなかった。でも子どもを産んでいたら騒がしいし賃貸でも挨拶していたかも』
『必ずやります。近所付き合いをするつもりがなくても、両隣やお向いさんには少なからず迷惑かけてしまうものだと思いますから』
賃貸にせよ購入したにせよ、両隣や集合住宅の上下の部屋などは、多かれ少なかれ迷惑をかけてしまう可能性がありますよね。小さなお子さんがいる場合は足音や騒いでしまう声なども気になるかもしれません。早朝・深夜など、生活スタイルの違いにより迷惑をかけてしまう可能性もありそうです。
そのようなことを考えると、「やはり挨拶ぐらいはしておくべき」と、ママたちは考えているのかもしれませんね。
賃貸ではしないけど、家を買ったら挨拶する
『賃貸に住んでいたときはやらなかった。マイホームを購入したときは隣にだけ行った』
『家を建てたときは挨拶したよ。工事前にも。賃貸のときはしていなかった』
『さすがに持ち家だとやっているんじゃないのかな？ 賃貸はどうかわかんないけど』
意外に多かったのは、賃貸住まいのときは引っ越しの挨拶はしなかったけれど、家を購入した場合は挨拶をしたという声でした。賃貸物件の場合、あまり長い期間住まない可能性があるからでしょうか。
『長く住むのなら、やっぱり挨拶は必要だと思う』
家を購入すると、よほどのことがない限り長い期間住み続けることになりますよね。長く住み続けるとなると、町内会などをはじめとする必要なお付き合いも増えていきそうです。そのような場での人間関係を円滑にするためには、きちんと最初の挨拶をし、少しでも印象をよくしておく方がいいのかもしれませんね。
トラブルや防犯面を考慮して、最初の挨拶だけはしておくといい
『うちはしたけどやらない人も増えたよね』
『一人暮らしじゃないのなら、挨拶はしておいた方がいいと思う』
『引っ越したとき、上と隣には挨拶をしたよ。上の人に、「きちんとしていてえらいですね」って言われた』
引っ越しの挨拶については、住環境や家族構成、ライフスタイルの違いなどから、する・しないについての考え方はさまざまかもしれません。しかしママたちから寄せられた声を見ると、賃貸か分譲かの違いはあれども、基本的には引っ越しの挨拶をすることがわかりました。
近所付き合いをする・しないに関わらず、今後起こり得る万が一に備えたり、防犯面を踏まえてどのような住人がいるかを知ったりするためにも、最初のご挨拶はしておくといいのかもしれません。こちらがどのような人かを伝えることもできますので、相手にも安心感を与えられそうです。子育て中のご家庭の場合、どうしても子どもが音を出してしまい迷惑をかけることもあるでしょう。そのようなときにお互いの顔を知っていると知っていないのでは、感じ方も異なると思います。やはり挨拶はしておくほうがいいのかもしれませんね。
文・櫻宮ヨウ 編集・山内ウェンディ イラスト・はなめがね
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