【後編】娘の友達が遊ぼうとしつこい！動画の閲覧、お菓子の催促……どうすればいい？
わが子と同じ幼稚園に通っている子が、毎日のように「家に遊びにいきたい！」と言ってきて悩んでいる投稿者さん。しかしせっかく家に招いても遊ぶことなくずっと動画を見ていたり、お菓子の催促までしてきます。できれば家に入れたくないのが本音ですが、ことを荒立てたくもないところもあるでしょう。穏便に遊びのお誘いを断るにはどうすればいいのでしょうか。
最初から断ってしまおう。どんな手がある？
妊娠のことを相手のママに伝えてみては？
『私はこられるのも嫌だから、「医者に出産まで安静にしなさい」と言われたと話す。せっかく妊娠という断り文句があるんだから使わなきゃ！』
『妊娠中で体が辛いから。これで良くない？』
『お腹に赤ちゃんがいて体調が悪いから遊べないで十分。産まれたら、まだ小さい赤ちゃんがいるからで』
投稿者さんは現在妊娠をしていますが、まわりにはまだそのことを伝えていないようです。つわりはだいぶ楽になったけれど、まだまだ体調がすぐれないときがある……。このように伝えることで断ることもできそうですよね。相手のママだって子をもつ親、妊娠の経験があります。きっと同じママとしてつらさをわかってくれるのではないでしょうか。
断るのに「理由」は言わなくてもいいよ！
『断るのに理由なんて言わなくていいんだよ。「ごめーん、ちょっと無理なんだ」で。「何で？」と聞かれたら「ちょっとね……」で大丈夫だよ』
『「用事があるから……」ではなくて、「今日はごめんねー」でいいよ。次の日も次の日も「今日はごめんねー」で。常に明るく言う』
「用事があるから遊べない」ということは、「用事が終われば遊べる」と捉えることもできます。実際に相手の親子もそのように捉えてしまっています。そのことから言い方を変えて、「今日は遊べない」とだけ伝えてみては？ とのアドバイスがありました。相手も遊べないことがわかり、「終わったら」と期待させなくてすみそうです。
相手の家で遊ぶことを提案する
『「じゃぁ、今日は〇〇ちゃん家でいいですか～？」とこっちが行くように仕向けたらどう？ 「うちはちょっと……」と断られたら「うちもちょっとねぇ。じゃぁ、今日は解散で！」でいいよ』
子どもたちが遊ぶときにはいつも投稿者さんの家のようなので、逆に相手の家で遊ぶように提案してみるのもひとつの手ではないでしょうか。子ども同士が遊ぶときには、親も「いつもお邪魔してばかりでは申し訳ない」という感情から自分の家へ招くことがあります。しかし相手のママには今のところその様子がなさそうです。相手のママが家へ招くことが嫌で断ってくれる、もしくは家へ招いてくれる。このふたつの結果になったなら投稿者さんの負担も少しは減らせそうですよね。
相手の子どもの気持ちも少しはわかる。傷つかない方法で断ってあげよう
相手の子は自分の家では動画が見れなかったり、食べたいお菓子も食べることができません。そのこともあって、投稿者さんの家へ毎日行きたがっている様子も伺えます。まだまだ幼く我慢することも難しい年頃。その子の立場で考えると、「友達の家へ行きたい」と思ってしまう気持ちはしかたのないところもあるでしょう。
筆者も「子どもの友達が動画を見たいがために家に来る」経験は、何度かありました。当時その子の家ではネット環境が整っていなかったことから、動画を家で見ることができなかったようです。しかし家に来てもその子はわが子と遊ぶことなくずっと動画を見ているだけ。まさに投稿者さんと同じような状況でした。そこで筆者は、「パソコンの調子が悪くて動画が見れなくなってしまった」と伝えることにしました。本当は見ることはできたのですが、キツく「見るのはダメ！」と言ってしまうとその子を傷つけることになってしまうと感じました。そのためパソコンの調子を理由にして、嫌な気持ちにさせない方法で見せないようにすることにしました。
投稿者さんの場合は妊娠していることや、テレビの調子が悪いなどを理由にしてもいいですよね。「動画もお菓子もダメ！」と厳しく言うことは簡単ですが、子どもの気持ちや家庭背景などを汲んで、傷つかないように伝えてあげるのもいいのではないでしょうか。
文・川崎さちえ 編集・古川純奈 イラスト・Ponko
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