hitomi:第1回 第2子出産とマタニティヌードを撮影したときの思い出
hitomiさん、今日はよろしくお願いいたします。ママスタは主に子どもを持つママたちにご覧いただいているのですが、まずご出産のことからお聞かせください。
産後4ヶ月が経過しましたが、6年前の出産と比べて変化した部分はありましたか?
1人目よりも2人目の方が、全体的にしんどいことが多かったですね(笑)。1人目のときは自分の身体が変化していくことに対しても、「妊娠って、こういうものなんだ」って新鮮に受け止められて、つわりで気持ち悪いのも楽しめるくらい、すべてを前向きに受け止められていたんです。
でも2人目のときは1回経験している分、「またつわりが来るのか……」と辛さの方を先に感じることが多かったです。もちろん、これは年齢の違いも大きかったと思います。前回は32歳の終わりに出産をして、今回は38歳の終わりですから。この6年の違いはすごく大きいと感じました。
今回の妊娠中に意識したり、心がけたりしたことはありますか?
私は体力はある方だと思っているのですが、今回の妊娠中には自分を過信しないように、あまり無理はしないようにという気持ちでいました。6年前の妊娠のときは歩いた方が良いと言われていたので、とにかく2~3時間歩きまくっていたんですよ。今回は部屋でのんびりする時間を増やしたり、横になって身体を休める時間を作ったりして、自分の身体の声をちゃんと聞きながら過ごすようにしていました。
出産後も赤ちゃんをずっと抱っこしていて、さっそく腱鞘炎になりかけたんです。今はだんだん重さにも慣れてきたので大丈夫ですが、無理をしすぎないように……というのは6年前との違いかな。
今回の妊娠中もマタニティフォトは撮影されましたか?
今では当たり前になっているマタニティフォトですが、hitomiさんはその先駆け的な存在で、発表された当時はかなりインパクトがありました。当時、マタニティフォトを撮ったきっかけや思い出話を聞かせてください。
今回も、妊娠中に撮影する機会があったので撮影はしました。でも、前回の妊娠のときとは全然意識が違いましたね。当時はまだ、事務所の中でも出産を経験しているタレントやアーティストが少なかったので、私もはじめは妊娠したら仕事を休まないといけないのかなと思っていました。でもいろいろ調べていくうちに、そもそも妊娠って病気ではないし、基本健康であれば動いてもいい、仕事を続けることがダメなことではないということが分かったので、身体が大丈夫ならできる限り仕事を続けようと思ったんです。
仕事を続けることを決めたときに、私の身体がどんどん変化していくのであれば、「そのありのままを見せて行こう」と思ったことがあのマタニティヌードにつながっていきました。アルバムと同時に写真集も出すことになって妊娠7ヶ月目くらいにロスで撮影をして、臨月にはプロモーションビデオも撮影しました。アーティストとしての仕事の中で、自分のマタニティ姿というものを残せたので、私にとっては最初の妊娠のときに撮影したマタニティフォトがすごく特別な思い出として残っています。
その後母になり、hitomiさんの中でアーティストとして起こった変化はありますか?
母になるということは、自分にとって大きな経験だったので変化は少なからずあると思います。そういうことを意識して歌詞を書いたこともあります。アニメ「はなかっぱ」の曲を歌わせてもらったのですが、小さな子どもたちに向けて、またその子どもたちのママに向けて表現する場をいただけたのも、私自身が親になったことの変化だと思います。
また仕事とは別ですが、世の中で起こることに対しての受け止め方がすごく変わりましたね。子どもに関連する問題や事件が報道されるたびに、親として子ども自身や子どもを取り巻く環境に対してどう向き合っていけばいいのか、ということを考えるようになりました。私の子ども時代とは世の中が変わってきて、子どもが得る情報もすごく多くなっているし、子ども同士の連絡方法や遊び方もどんどん変わっていっているので、親として今の時代に合ったいい形で子どもをしっかり見守っていこうと思っています。
次回もお楽しみに。
取材、文・上原かほり 写真・松島徹