“主婦業あるある”キャプションと名画の絡みが秀逸。『#名画で学ぶ主婦業』
仕事に家事に育児に、主婦って毎日やること多くないですか? やるべきタスクの合間にも、子どもや家族からの要求・要望は留まることを知らず振り回されっぱなし……今日はタスクに追われて掃除もしてないし、夕飯も作りたくないな〜なんて思っているママは私だけではないのでは……
そんなママたちの日常を、名画と主婦業に絡めたキャプションで表した、X(旧Twitter)の大人気ハッシュタグ「#名画で学ぶ主婦業」をご存じですか? いつもなら敬遠しがちな名画も、共感できるキャプションがつくと、ぐっと親しみがわくからフシギ。そんな話題のツイートと絵画をまとめた書籍『#名画で学ぶ主婦業 』『#名画で学ぶ主婦業主婦は再びつぶやく』が発売中です。
『#名画で学ぶ主婦業』とは?
『#名画で学ぶ主婦業』は、一度は目にしたことのある名画に、主婦が共感する “主婦業あるある”のキャプションをつけて紹介した書籍です。元々は2018年5月にとある主婦がツイッターに、ジャック=ルイ・ダヴィッドの名画『マラーの死』の、倒れこんだ人の画像とともに、
『「来週月曜日は給食はありませんのでお弁当を持たせてください。」という学校からの手紙を当日朝息子のランドセルから発見。』
というキャプションとハッシュタグを付けて投稿したのが始まりなのだそう。
名画とそのキャプションがリンクした投稿に数多くの共感コメントが付き、26000以上もリツイートされ話題に。その後、元の投稿を真似たネタが次々と投稿され、X(旧Twitter)でトレンド入りもしたことから、すでにご存じのママもいるかもしれませんね。
そんなママたちの投稿を書籍化したのが『#名画で学ぶ主婦業』です。2018年8月には第1弾が、2019年5月には第2弾が発売され、シリーズ累計で8万部を突破するほどの人気だそうですよ。
ママたちのつけるキャプションが秀逸
第1弾では、事の発端となった名画『マラーの死』とそのキャプションが表紙となりました。
第2弾となる『#名画で学ぶ主婦業 主婦は再びつぶやく』では、ダ・ヴィンチやフェルメール、クリムトなどの名画を含む全68点を収録しています。
誰もが一度は見たことがあるであろう、レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』は、こんな状況に置き換えられています。
旦那の親戚来すぎです(笑)。
ヨハネス・フェルメールの『真珠の首飾りの女』を使った投稿では、同じポーズで同じ言葉が出たことのあるママもいるのでは?
アボット・ハンダーソン・セイヤー『A Virgin』を使った投稿も、スーパーのタイムセールに行くママの状況に。
ギュスターヴ・クールベの『マドモワゼル・オーブ・ドゥ・ラ・オルド』を使った作品。傘もレインコートも拒否されて水たまりに入られたら、ママはこんな顔になりますよね。
グスタフ・クリムトの『ユディトⅠ』を使った投稿。飲み会後の姿に共感です。
どのページも「コレ、私だ(笑)」と思わず言ってしまいそう。名画と秀逸なキャプションで吹き出しそうになる『#名画で学ぶ主婦業』。第1弾も第2弾も揃って読むと、また明日からちょっとだけやる気が出るかもしれませんよ。
監修:田中 久美子
出版社:宝島社
価格:1200円(税抜)『#名画で学ぶ主婦業 主婦は再びつぶやく』
監修:田中 久美子
出版社:宝島社
価格:1200円(税抜)
文・山内ウェンディ 編集・井伊テレ子