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原口あきまさ:第2回 出産に立ち会うと、生まれてくるときから子どもに個性があるなと感じます

ものまねタレント、お笑い芸人として活躍中の原口あきまささんですが、私生活では2018年6月に第4子となる男の子が誕生し、現在は4人の男の子のパパであることをご存じでしょうか。ママスタセレクトでは、4人全てのお子さんの出産に立ち会ってきたという原口さんに、それぞれの立ち会い時のお話を伺いました。また、2011年2月にご長男が誕生したすぐあとに「東日本大震災」を経験され、防災意識も高まったのだそう。子どもや家族を守るために原口さんが日頃意識していることについても教えていただきました。

初めての立ち会いは感動よりも生命の誕生に感激

――今では4人のお子さんのパパである原口さんですが、奥さまの最初の妊娠がわかったときの気持ちを聞かせてください。
原口あきまさ
もちろん嬉しかったですよ。昔から、自分の子どもというのを見てみたかったし、自分がどんなパパになるのかも体験してみたいという気持ちがありました。でも奥さんから妊娠したと聞いて最初に感じたのは、「自分が果たして父ちゃんになれるのか?」という気持ちでした。やっぱり第1子のときは、嬉しい気持ちより不安を感じることのほうが多かったかもしれないですね。親になるということで、責任感も増えるわけだから。

――立ち会い出産でパパになった瞬間の気持ちって覚えていますか?

「こんな感じで生まれてくるんだ~!」という気持ちが先行しちゃって、感動は後から来ましたね。涙とか泣くとかいうよりも、誕生って神秘じゃないですか。もうね、「うわぁ! すげぇ。生命の誕生に立ちあったぁ!」という気持ちが大きかったですね。そして、奥さんに拍手しました。奥さんは、出産の翌日に「私はこの子と生きていくんだ。私はこの子のママなんだ」という気持ちの中で責任感と不安で泣いたって言っていて、その話を聞いて僕も泣いたのを覚えています。

生まれるときから個性がある子どもたち

――原口さんは、4人のお子さんの出産全てに立ち会ったそうですが、やはりどんどん立ち会いも上達するんですか?

します! 僕、助産師さんにすごく褒められますもん。それを奥さんが「恥ずかしいからやめて。集中できないから」って言うんですけど、本当にめちゃくちゃ褒められます(笑)。奥さんも、長男のときは初めての経験だから不安のほうが大きかったみたいだけど、次男のときは「思い出した!」といきみ方を思い出してから早かったですね。四男のときは、途中で「(会陰を)もう切ってください。3人とも切ってきてるから切ってください」って自分から言ってました。立ち会う度に思うけど、女性ってたくましいですね、本当に。なんかもうすごい!

――4人のお子さんの、それぞれの立ち会いをして感じたことはありますか?

4人の出産に立ち会って思うのは、生まれてくるときから子どもに個性があるなということ。長男は予定日よりも早く生まれたんだけど、やっぱりせっかちなんですよね。そして、忘れ物ばっかりしてる(笑)。次男は、なかなか出てこなくて予定日よりちょっと遅れたんけど、性格がゆったりしてる。三男は、立ち会ってたんだけど、仕事の時間になってしまって僕が病院を出た瞬間に生まれたんです。性格がすごい照れ屋なの。四男は、まだ0歳だから性格はわからないけど、手のかからない子だなと思います。

長男誕生後すぐの震災で、防災意識が高まった

――ご長男の誕生は、2011年の2月14日ですよね。その約一ヵ月後に、「東日本大震災」が起きました。誕生後すぐの大きな地震を体験したことで、その後の防災意識に変化はありましたか? 

震災があったとき、僕は福岡で仕事をしていました。家には、生後一か月の長男と奥さん、奥さんのお母さんの3人がいました。ロケ中にスタッフの方が「大変なことが起きています」とテレビを見せてくれて、何度も自宅に連絡したけど、全く連絡が取れない状態でした。その日は泊まりの仕事だったので、離れ離れの中ですごく心配しましたし、めちゃくちゃ不安でしたね。次の日の朝に連絡が取れて、大丈夫だということはわかったんですけど、それから、もし何かあったときのために、家族だけの集合場所を決めておかないとねという話をしました。住んでいる地区に避難場所というのはあるけど、家族の「ここ」という場所をいくつか決めておこうという話をして、何ヵ所か決めています。
原口あきまさ
――小さなお子さんがいる生活の中で、防災対策として用意したもの、意識していることがあれば教えてください。

「東日本大震災」を経験して、災害に対しての意識はすごく変わりましたね。避難用具、避難食、水は置いてあります。小学校でも避難訓練をしてくれていますけど、家でも災害についての話はしているので、うちの子どもたちは地震があった際にどういうことが起こるか、起きたときにはどうするかをわかってると思います。

長男とは「東日本大震災」の話もしていて、「僕が生まれたときに、こんなすごいことがあったんだ」と言っていました。あと、奥さんと常に連絡を取るようにもなりましたね。仕事が終わったとか、合間に細かく連絡を取っています。子どもだけでお留守番というのはしたことがないけど、必ずどちらかが家にいるようにというのも意識しています。どうしても無理なときは、親やママ友を頼るとかね。なんかあってからじゃ遅いから、できる対策は整えておきたいと思っています。あとは、ご近所付き合いを深めていますね。地域に密着しておくことって、災害時にはとても大事なことだと思うんです。

新生児のお子さんがいる中で経験した大地震は、その後の防災意識を大きく変え、家族だけの集合場所を決めているというのは、とても大事なことだと感じました。原口さんのお話を聞き、防災に対しての備えを見直すきっかけになればと思います。

取材、文・上原かほり 撮影・chiai

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