消費税増税に伴いクレジットカード利用でポイント2%還元。ママたちの意見は?
消費税が8%から10%に上がることで、家計のお財布を預かるママたちにとっては結構痛手なのではないでしょうか。そんな気持ちを見越してか、増税分の2%をポイントで還元する案が上がっています。といっても、ポイント還元のメリットを受けられるのは、クレジットカード決済をした場合。
「クレジットカードは持っているけど、普段は使わない」、または「クレジットカード自体持ってない」という人にとっては、まったくメリットがないものとなってしまいます。ママたちはこのポイント2%還元について、どのように感じているのでしょうか?
個人商店では使えない?ポイント還元に反対!
政府案では、ポイント還元を実施する対象となるのは、資本金1憶円程度までの企業や小売業といわれています。ママたちが利用することが多いマクドナルドは資本金1憶円ですが、現在クレジットカードが使えない店舗も多くあります。それ以外にも、地方の小さな店舗では、クレジットカード決済ができないお店ばかり、ということも。
『個人商店の買い物をクレジットカードでしたら2%還元するって、個人商店クレジットカード使えないでしょ。何考えてんの』
『富裕層は得するから良いけど、生活保護受給者や生活保護を受給できないギリギリの方々は、クレジットカードが使えないからますます貧しくなります』
『コンビニとスーパーのことかなぁ……』
『個人の八百屋さんとか精肉店とかじゃ無理そうだよね』
『うちの近所の駄菓子やなんか、まだパチパチと計算してるわ』
『高齢者の多くがクレジットカードを作れないし、若くても正社員ではないほとんどの人が作れないとしたらかなり不公平だよね。それは考えてもらえないのかな』
ポイント2%還元はおいしい?賛成派も
反対意見がある一方で、賛成意見もあります。普段から買い物をクレジットカード決済にしているママからしたら、期間限定でもポイント2%還元となったら、とってもお得です。また、普段からクレジットカード決済をしている場合、たまに現金支払いのみという店舗では手持ちのお金がなくて困るということもありえますが、クレジットカード決済できる店舗が増えたらそんなことも減りそうです。
『すべてのお店でクレカ決済ができるようにしてほしい』
『クレジットカード決済できるお店が増えたら嬉しい』
クレジットカード決済で2%ポイント還元、政府の狙いは?
ところで、なぜ政府がポイント2%還元を検討しているのか気になりませんか? これには2つの理由があります。1つは、消費税増税によるかけこみ需要の反動を抑えるため。もう1つは、キャッシュレス推進です。今、世界ではキャッシュレス化が進んでいて、スウェーデンでは現金使用率が2%、お隣中国でもモバイル端末決済が主流になるなど、現金決済が減っているのです。普段からクレジットカードを利用している人にとっては、ポイント2%還元はお得ですが、クレジットカードを利用していない、カードを持っていない人からしたら、まったく意味のないものとなってしまいます。
政府としては、クレジットカード決済のほかにも、電子マネーやQRコードでの決済、キャッシュレス決済に対応できない消費者に対しての選択肢を準備していくとのことですが、いったいどこまで対応できるのか、非常に気になるところです。消費税増税分をポイントで還元する案に対して、あなたはどう考えますか?
文・長瀬由利子 編集・山内ウェンディ