子育て中の「孤独」がツライ……心に寄り添ってくれる誰かを求めるママたちの本音
子育てをしていると「孤独だな」と感じることはありませんか? 気が付けば子どもとしか触れ合っていない日が何日も続き、誰かと話したい、誰かと思いを分かち合いたいと思うこともあるかもしれません。そんなとき、誰かそばにいてくれたら……そんな悩みをもつママは多いのではないでしょうか。
誰かに寄り添って欲しい
ママスタコミュニティに寄せられたお悩みは、子育て真っ最中のママからのものでした。
『育児がこんなに孤独だとは思わなかった』
子育てだけではなく新しい生活・新しい環境というのは想像もつかない結果が待っていることはよくあります。投稿者のママは、子育て中の孤独がとてもツライと感じるようになってしまったようです。ご主人は毎日仕事が忙しく、義父母も父母も事情があり気軽に話を聞いてもらえなかったり、助けをお願いできなかったりする現状。心が孤独で悲鳴をあげそうになるのと同時に、自分に何か起こったら子どもをどうしようという焦燥感にも襲われています。誰か頼れる人がいたら……そんな悩み、皆さんも一度は考えたことはありませんか?
寄せられたママたちの共感の声
思い悩むママの声に、多くのママたちが共感の声をあげてくれました。みんな、多かれ少なかれいろいろな孤独や不安を抱えて子育てをしているのだなと考えさせられました。
『わかるよー。「熱はないけど今朝吐いちゃったし気になってるんだよね」みたいな雑談でも、聞いてくれる人がいるのといないのとでは違う』
『20歳で産んだから子持ちの友だちもいなくて、働きながら育児して辛いときもあったな』
『子どもが小さい頃、楽しんで育児した記憶が皆無。ひたすら辛いばっかりだった』
筆者も出産したとき、新しい土地に知り合いなどいない上に、独身時代の友だちは結婚していない人ばかりでした。ですので投稿者のママと同じように、何度も分かってくれる人が誰かいてくれたらなあと考えたことがあります。些細なことを聞いてくれる誰かってなかなかいないものですよね。
『旦那に悩みをいっても「そういうのはママ友にいえば? いないの?」といわれる始末』
投稿者のママは、ご主人に相談したそうですが、ママ友にいえばいいと返されてしまいます。ママ友じゃなくご主人に聞いてほしいから相談しているのに……せつないですね。
『ママ友とかはあくまでもママ友だから、協力者として考えてないし。遊ぶだけ』
ママ友がいてもすべてを話すかといわれると、それもまた何か違うなと感じているのかもしれません。
『3世代で買い物とか実家に帰省、実家の母が面倒見てくれるとか「ジジババに預けちゃえば?」っていわれるとブラックな自分が出てくる』
近くに頼れる親がいる、確かにこの響きはいいなあと思う材料になりそうです。でもそれも家庭によって……という部分もあるかもしれません。ママたちの声にも、親が健在であったり、近くに住んでいても関わらないでほしい、関わらないで生活しているという方も少なくありませんでした。親が近くにいても、いざというときに助けてくれる、心に寄り添ってくれるとはいえないのかもしれません。そんな中、しょっちゅう父母に子どもを預けてリフレッシュしていたり、週末には父母を交えてみんなでお食事をしていたりするママの話を聞くと、寂しさやら羨ましいやら、複雑な心境になるのもわかります。
ひとりも悪くないよ
『協力者なんていないけど気楽に好きにできて快適。逆に口出ししてくる人いるほうが辛いかも』
『私は逆に協力者は必要ないかな。自分のペースが良いから』
『最初から、育児は誰かに頼るもんじゃないと思ってたし「私の子」って意識が強いからか、全部自分でやれてる方が楽しいよ。人によるだろうけど』
孤独と考えるとツライ気持ちになってしまうかもしれませんが、干渉されずに自分らしい育児ができると考えるのは前向きでいいですね!
孤独から抜け出すツールをうまく活用する
『ネットが救いになっちゃってたな、ひどい中傷もあるけど、たまに優しい人もいるから』
『悩みとか不安とか医者とかネットでどうにかなる』
妊娠判明から現在に至るまで、筆者も困ったらインターネットをよく利用しています。正しい情報と誤った情報を取捨選択する目を養わなければいけませんが、思わぬ解決法をみつけられたり、同じ悩みを持っているママがいることに気づき、自分ひとりじゃないんだと安心したことも少なくはありません。もちろん、いまだにデマや誤情報にうっかり引っかかってしまうこともありますが、それでもインターネットがあるからこそ救われたことは数知れないのです。
いざというときにママを助けるサービスを活用しよう
心に寄り添い孤独を埋めるだけではなく、自分が病気になった際の不安を少しでも解消するためには、世の中にあるサービスを積極的に利用することもひとつの方法です。子どもはみんなで育てるものだと割り切って、助けを求めることは決して悪いことではありません。でもいざとなってからでは探すのも一苦労になりますので、普段からお住まいの地域にどのようなサービスがあるかを調べておくことをおすすめします。
住んでいるエリアの自治体情報をチェックしよう
子どもが受けられるサービスだけでなく、ママ自身が子育てをするうえで受けられるサービスは、各自治体によってさまざまです。ママが倒れたときに頼れるサービスがないかなど、事前に確認しておきましょう。多くはお住まいの市区町村のホームページで紹介されていますのでチェックしてみてください。行政が間に入り、地域の方同士で子育てをサポートしようとする試みも各地で行われています。横浜市の場合は「横浜子育てサポートシステム」、大阪の場合は「ファミリーサポート」のように名前は異なりますが、助けたい人と助けてほしい人をつなぐサービスも積極的に利用してもいいと思います。これらのサポートを受ける場合は、所定の登録をしなくてはいけないことが多いですが、説明会などに参加する際も一時預かり保育をしてくれるケースもありますので、分からないことは直接電話して確認してみましょう。転ばぬ先の杖と思って、登録だけでもしておけば安心です。
民間のサービスも知っておくだけで不安が減る
例えば、ネットスーパーによる買い物代行であったり、タクシー会社による子育て中のママをサポートするサービス、保育園や幼稚園などの一時預かりなど。いざというときにママを助けてくれるサービスはたくさんあります。近隣のスーパーが独自で配達をおこなってくれるケースもありますので、お子さんが病気で外出できない場合などにも大変助かります。これらも事前登録や、サービスを受けるための条件(配達エリアなど)があるものが多いので、事前に確認し問題なければ利用登録をしておきましょう。
大丈夫、ひとりじゃないよ!
ひとりでも一生懸命子育てしているママたちは本当にえらいと思います。しんどいな、ツライなと思ったら、インターネットのママスタコミュニティなどで愚痴や悩みを吐き出したり、同じ思いの仲間を探してみるのもいいと思います。行政や民間のサービスを必要に応じて利用することで、適切なサポートを得られるかもしれません。子育ては孤独かもしれませんが、打破できる道は必ずどこかにあるはずです。無理せず、焦らず、でも諦めず。心を軽くする方法を探しながら、一緒にがんばりましょう!
文・櫻宮ヨウ 編集・山内ウェンディ イラスト・Ponko
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