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2020年4月1日、改正健康増進法が成立!強化された受動喫煙対策へのママたちの反応とは

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2018年7月18日、受動喫煙対策を強化した「改正健康増進法」が成立しました。

受動喫煙とは、本人がタバコを吸っていなくても、喫煙者が吸っている煙だけではなくタバコから立ち昇る煙や喫煙者が吐き出す煙を吸わされることを言います。いずれの煙にも、ニコチンやタールなど多くの有害物質が含まれているのです。

「改正健康増進法」は、のぞまない受動喫煙に対する対策が強化されたもので、2020年4月1日に全面的に施行されることになっています。改正健康増進法の成立を受けて、ママたちの考えをうかがいました。

改正健康増進法、評価します!ママたちの声

『非喫煙者からするとありがたいわ』

たばこを吸わない人にとって、たばこの煙は遠慮したいものでしょう。受動喫煙対策が強化されたことを純粋に評価する声がありました。

『たばこくさい中、食事したくなかったからどんどん禁煙にしちゃって!』

たばこを吸っている人がいなくてもたばこの煙の臭いは残りやすいのかもしれません。臭いの残る中では、食事を美味しく食べられないこともあるかもしれませんね。

『分煙ならまだいいけど、そうじゃないお店は非喫煙者には辛いから嬉しいわ』

分煙とはいっても煙を完全に制御するのは難しいこともあるでしょう。空気の流れをコントロールすることで、禁煙席にたばこの煙が流れないようにしているお店もありますね。設備を導入するのにもお店には経済的な負担がかかるでしょうが、改正健康増進法の全面施行に向け、喫煙専用室が増えていくことでしょう。

対策が足りないのでは?評価はしつつももう一歩!という声も

『路上も全面禁止にしてほしい。海外みたいに罰則を設けたらいいと思う』

改正健康増進法では屋内の受動喫煙対策が定められていますが、路上の喫煙については規制の対象となっていません。改正法に一定の評価はしながらも、「対策が足りない」と感じているママがいました。

『飲食店はもちろん、スーパーとかコンビニとか施設の灰皿が置いてある場所は風で煙が流れてくるので困る。路上はもちろん外で吸うのも禁止にしてほしい』

飲食店を禁煙にするだけではなく、不特定多数の人が集うスーパーやコンビニなどでも受動喫煙対策を評価してほしい、との声がありました。今回の改正健康増進法では、スーパーなどの施設の屋内では原則禁煙ですが、敷地内の屋外については対象とはなっていません。ママたち、抜け目なく法律をチェックしているのですね。

『たばこを販売禁止して』

ママたちの中には、受動喫煙のそもそもの原因であるたばこそのものを販売禁止にしてほしい、という厳しい声をお持ちの方もいらっしゃいました。財務省によると、紙巻たばこの販売数量は平成8年をピークに年々減少していますが、たばこ関連の税収は年間で2兆円台で推移しているようです。国にとってたばこ税の税収は貴重といえるでしょう。たばこの販売全面禁止へのハードルは高いかもしれませんね。

厳しすぎるかも……?飲食店は経営者が決めればいい、という声も

『駅構内はともかく、飲食店は経営者が決めることのような気がするんだけど』

『路上は決められたところ以外を全面禁止にして飲食店は店側が決めたらよくない? 私は吸わないけど、タバコ臭い店は入らないし、それは入る側が決めたらいい話』

飲食店については、利用する側がお店を選べるということもあるのでしょうが、なにより生活の糧としている経営者の存在があります。国民の健康のためとはいえ、一方的に室内を禁煙とすることに対して疑問の声があがりました。

『喫煙店、禁煙店で分けりゃいいのに!』

喫煙できるお店と室内全面禁煙にするお店を分ければよいのでは? というコメントがありました。愛煙家とたばこを吸わない人で店ごとに「住み分け」をする、というわけですね。店内で分煙しても臭いや煙などを感じる人もいるでしょう。店ごとで「住み分け」をすると、臭いや煙を感じることも減るかもしれません。

『飲食店は店の判断で良いと思う。店の前で吸う人が増えるんじゃないかな? 近所の住民には迷惑だよね』

改正健康増進法の全面施行時には飲食店は原則店内全面禁煙となり、飲食ができない喫煙専用スペースでのみ、喫煙ができることになります。(当面は猶予期間として、中小規模の飲食店での喫煙や加、熱式たばこに限って飲食するスペースでの喫煙が可能となっています)

店内が全面禁煙になることによって、店の外、つまり路上での喫煙が増えるのでは? と懸念する声もありました。

2020年4月1日改正健康増進法の全面施行!法律とマナーを守ることで効力が発揮される

改正健康増進法の全面施行は2020年の4月1日です。それまでに喫煙者も非喫煙者もよく法律を理解し、どのように変わるのかを把握しておかないといけないでしょう。法律とともにマナーも守ることで改正健康増進法は真の効力を発揮するのではないでしょうか。

文・しのむ 編集・しらたまよ

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
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