アイスクリームには賞味期限がない!?食に関する「4つのトリビア」
トリビア……それは人が生活していく上で、知らなくてもまったく問題ないムダな知識です。
しかしトリビアには、人によっては豆知識になるものや、知的好奇心をくすぐられて満たされ嬉しい気持ちになるものもたくさんあります。特に生きるためには切っても切れない「食べ物」に関してのトリビアは、「知ってよかった!」という気持ちが強く働くかもしれません。
ママスタコミュニティに寄せられたトリビア、食に関するものに絞って、実際に調べてみました。
大豆は穀物だけど枝豆は野菜
枝豆は大豆が未成熟のうちに収穫されたものなので、大豆と枝豆は同じ物です。
同じ物なのに、
『大豆は穀物に分類されるけど、枝豆は野菜に分類される』
のです。
実際に文部科学省が制定した日本食品標準成分表2015年版を調べてみると、確かに大豆は「豆類」、枝豆は「野菜」に分類されていました。成分も違います。
ちなみに食用大豆は国産よりも輸入の方が多く、国産大豆の割合は約2割となっています。枝豆はもう少し割合が高く、自給率は5割ほど。大豆は湿害に弱く、梅雨の時期は発芽不良やまき遅れが生じがちなのだそうです。農家の方の努力に頭が下がります……。
文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂) 第2章 日本食品標準成分表」
農林水産省「特集1 大豆(2)」
「タラモサラダ」本当は「タラモサラタ」
茹でたジャガイモにタラコや調味料をあえたサラダ、作ったことはありますか? この料理を「タラモサラダ」と呼んでも、「タラコ+ジャガイモ=タラモ」のサラダ、だから「タラモサラダ」と連想できるので、それほど違和感はないですよね。
しかしこのサラダを外国のある料理のアレンジと見なすならば、呼び方が違ってきます。
『タラモサラタはタラモサラ「タ」
であって
タラモサラ「ダ」ではない』
『タラモサラタはギリシャ語であって、「タラコとジャガイモのサラダ」の略ではない』
「タラモサラダ」ではなく、ギリシャ料理の「タラモサラタ」なのです。そういえば日本のとある有名サンドイッチにも、かつて「タラモサラタ」の商品がありましたね。
タラモサラタは、タラモ(ギリシャ語で魚卵の意味)と、パン粉やニンニクなどを練り合わせた料理です。現地ではタラコではなく、コイなどの卵を使うようです。そしてギリシャ語でタラモサラタを表記する際、最後の「タ」には、英語のTに当たる文字が使われています。カタカナで表現するなら「タ」とするのが適当でしょう。
※トルコでもタラマという同様の料理があります。
パクチー=コリアンダー=カメムシ草=香菜(シャンツァイ)
パクチーはセリ科の植物で、タイ料理やベトナム料理などに使われています。近年特に取り上げられるようになりましたが、あの香りが苦手という人もいるようです。
そのパクチー、呼び名がいろいろあります。
『パクチーとコリアンダーは同じ植物』
『パクチーはカメムシソウ』
『中国の香菜(シャンツァイ)もパクチーと同じ植物だよね』
パクチーの果実や葉を乾燥させたものを「コリアンダー」といいます。日本ではその独特な香りから、「カメムシソウ」と呼ばれることも。中国語では「香菜(シャンツァイ、シャンサイ)」で、日本のJAではこちらの呼び名を採用しているところもあるようです。
コリアンダーはカレーをはじめとした辛い料理のスパイスとして使われることがあります。パクチーが苦手な人も気づかないうちにコリアンダーを食べているかもしれません。
アイスクリームには賞味期限がない
『アイスクリームには賞味期限がない』
アイスクリームは基本的に賞味期限の記載がありません。
厚生労働省の「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」や農林水産省の「加工食品品質表示基準」の規定により、アイスクリーム類は、期限及びその保存方法を省略することができるのです。
アイスクリームは温度管理さえしっかり行っていれば、細菌が増えることはなく長期間保存しても品質劣化はわずかだそう。逆に言えば(当たり前ではありますが)温度管理が重要な食べ物なので、-18℃以下で冷凍保存してくださいね。
以上4つのトリビアをご紹介しました。知らなかったことをふと知って、深く調べていくと楽しいですよね。参考トピにはまだまだトリビアが寄せられているので、こちらもぜひご覧ください!