宮川大輔:第6回妻の早期破水について語る
結婚13年目にしてパパになった宮川さん。
今回は、息子さんの出産時について、お話を伺いました。
ママスタ連載コラム全8回のうちの第6回をお届けします。
お子さんが産まれた時の気持ちを教えてください。
子どもが無事に産まれて大きくなるって奇跡なんだなぁと思いましたね。
実は、うちの嫁は妊娠8ヶ月の時に破水をしてしまって、産まれるまでずっと入院していたんです。
8ヶ月の定期検診に一緒に行って、「順調です」って言われて帰った夜に破水して、病院に行ったら即入院になったんです。
僕、その頃「破水」とか全然知らなかったんですよ。
病院に着いて診てもらったら、「このまま出産になるかもしれません」ってお医者さんに言われて、その時期はまだお腹の中の赤ちゃんが2,000gない状態だったので、今この状況で産まれた場合のリスクや障害の話なんかをされてね。
お陰様で、息子はお腹の中で2,000g超えてから産まれてきてくれたんですけど、僕はそれまで五体満足ということが当たり前だと思っていたんですけど、当たり前じゃなくて奇跡なんだなと思いました。
奇跡がたくさん起こってるんだなって思いましたね。
覚悟というか、命を授かるということ、親になるということはこういうことなんだって息子に勉強させてもらいましたね。
ちょっと焦って早く出てきちゃいましたけどね。
その時は奥さまもすごく不安だったでしょうね。宮川さんは、どのように奥さまを支えたのですか?
入院している間は、地方に行っても泊まらずに帰って来て病院に行って、マッサージしたり、歯磨きを手伝ったりしました。
嫁が入院して僕の母親が病院に来てくれた時に、僕、涙止まらなくなって「ごめんな、お母さん。こんなことになってしまって」って言ったら、「何言うてんねん!」って怒られたんですよ。
「どんな子やって、あんたとまーこちゃんの間に来てくれた子なんやから絶対に守るで!」って。
それからは絶対に泣かないって決めたんです。
あの時は、僕が支えたということではなくて、家族みんなで支えたって感じですね。
嫁は、入院した日に「大ちゃん、1回だけ泣いていい?」って言って、「うん」って言ったら、うわーって泣いたんですよ。
「ごめんな。こんなことになるとは思わなかった」って。
でも、1回大泣きした後は、一度も泣かないで入院生活も出産も頑張ってくれました。
本当に凄いですよ。母親っていうのは強いもんやなぁと思いました。
宮川さんにとって、17年間連れ添ってきた奥さまはどんな存在ですか?
大事ですね。一番大事です。
もちろん親も大事だけど、それを超えて一番大事ですね。やっぱり子どもを産んでくれたし、子どもが大きくなるまでは、なんかあったら嫌ですね。
嫁がいなかったら、僕1人では息子を育てられないですしね。もっともっと大事になりました。
もちろん、日々の生活の中で腹立つこともあるんですけどね(笑)。それも我慢できるようになりました。
昔みたいにイラッとするようなことは全くなくなりましたね。
ママになった奥さんについてどう思われますか?
やっぱり母親になりましたよね。昔だったら、夜中まで一緒にテレビ見たりしていたのに、今はもう9時には子どもと一緒に寝ますからね。
あと、これは変化とは違うかもしれないですけど、疲れてますね。
僕が休みの日に1日中一緒に過ごしたり、2日間続けて子どもと一緒にいると、すっごい大変だなぁと思うんですよ。
お母さんはそれを休みなく24時間365日なわけですからね。疲れますよね。
そういう時は、宮川さんがお子さんとの時間を増やしたりして奥さまを休ませてあげるんですか?
そうですね。最近は、嫁が美容院に行く時とかは、僕が子どもと2人で遊んだりできるようになってきましたね。
僕が見ている時間に、買い物とか美容院とか行っておいでって言っています。
あと、たまには友達と遊んだり、飲みに行ったりしたいだろうなと思うので、行っておいでと言っています。
嫁は「ありがとう」って楽しそうに出かけていくんです。
今までそんなこと全く考えたことなかったですけど、そういうことが大事なんだなぁって思うようになってきました。
お腹に赤ちゃんができてから、いろんなことを我慢して、準備して、お腹が大きくなって……。そこから今までずーっと子ども優先で生活してきているじゃないですか。
それはきっと楽しい疲れなんやと思いますけどね、でも、息抜きは大事だろうと思っています。
実は、この出産時のお話は、今までどこでもされていないお話だそうです。
現在3歳になる息子さんは、風邪もひかない元気な男の子に育っているとのこと。
次回は、宮川さんと息子さんの過ごし方について伺います。お楽しみに。
取材、文・上原かほり