<難しくない!こどもNISA>金融教育もできちゃう?教育資金を貯めながらできるお金の話【第3回】

2027年からスタートする「こどもNISA」。子どもが0歳から始めることができ、子ども名義の口座を活用することから「金融教育にもなるのでは?」という声もあるそうです。しかしながら、親としては何をどう教えればいいのでしょう? お金のプロでもある、社会保険労務士やファイナンシャルプランナーの資格を持つ井戸美枝事務所代表の井戸美枝さんと、なかのアセットマネジメント代表の中野晴啓さんにお聞きします。


こどもNISA、金融教育への活用法。一方で課題も
――こどもNISAが「子どもの金融教育に活用できるのでは?」という声もあるようです。実際、どのようなことを、どうやって教えられそうですか?
井戸美枝さん(以下、井戸さん):投資をしている投資信託の特徴や投資金額を話したり、実際にどのくらいの金額になっているのかをお子さんと一緒に見たりすると、お金の作り方の習慣づけになると思います。お金の貯め方・作り方は、小さい頃からの習慣がものを言うんですよね。
投資信託の仕組みについては、「みんなが出したお金を1つにまとめて、プロが株式などに投資をしているもの」とお子さんに説明してみてはいかがでしょうか。
――こどもNISAでは、投資先はあくまで投資信託で、個別の株には投資ができません。そうすると、「子どもが好きなおもちゃの会社の株を買う」というようなことはできず、興味を持ちにくくなるのではないでしょうか。
中野晴啓さん(以下、中野さん):たしかに金融教育や経済の勉強という視点では、やはり個別株への投資ができるのが理想です。お子さんが好きな食べ物やゲームの会社の株を買う、あるいは親御さんが勤める会社の株を買うことで、その会社にもっと興味が持てるかもしれません。そこからどうして株価が動くのか、株式を発行するのか、広く経済につながっていったりするのではないでしょうか。
2027年のスタートの時点では個別株への投資はできませんが、こどもNISAで個別株や幅広い投資信託が買えるようになれば、金融教育や投資の習慣につながると思います。親子で投資先を考えたり調べたりもできるでしょう。そもそも18歳以上が対象となっている現行NISAでは個別株も買えますし、アクティブな投資信託も対象です。私としては、こどもNISAでも個別株やアクティブな投資信託も買えるようにすればいいと思いますね。
お金の話はタブー、そんな社会は終わった
――子どもに対しても、お金の話をするのはタブーのような風習もあるのかなと思いますが、その点はどうお考えですか?
中野さん:そのようなことを言っている方がタブーだと思いますよ。お金周りのことを子どもには話さないという親御さんもいるのかもしれませんが、話さなかったら、そのままお金について知らない大人になってしまいます。
井戸さん:実際に投資をしたお金が今いくらになっているのかを子どもに見せるのは、リアルなお金だからいいのだと思います。おもちゃのお金を使って学ぶこともできますが、おもちゃのお金とリアルなお金では、実際にお金が動いたときの気持ちが違いますよね。減ったら嫌、増えたら嬉しいという感情も大切だと思います。
編集後記
子ども自身の名義で口座が持てるこどもNISA。投資先は一定の条件を満たす限られた投資信託になりますが、リアルなお金を使って投資をすることで、社会や経済、そしてお金への興味が持てるようになるかもしれません。こどもNISAを活用していることを子どもに内緒にするのではなく、一緒にチェックして「なぜ増えたり減ったりするのか?」を考えるのもよさそうですね。
取材、文・川崎さちえ 編集・編集部 イラスト・カヲルーン
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