<仲よしだったのに突然>小3の子どもが仲間外れにされて学校を休むように…親として何ができる?

新学期の高揚感が少し落ち着き、クラスの顔ぶれにも馴染みはじめたころ。ママたちが直面しがちなポイントのひとつとして、わが子の友人関係の急変があげられます。昨日まで仲よしだと思っていた子が、今日、別の誰かとヒソヒソ話をしながら自分を避ける。そんな報告を泣きながら受けたとき、親の心には激しい怒りと、どうしようもない無力感がこみ上げるのではないでしょうか。
『小3の娘が、仲よしだった子たちから仲間外れにされているようです』
仲よし3人組だった娘さん。そのうちのひとりから「あの子と一緒に帰っちゃダメ」と目の前で仲間外れにされるという、ショッキングな出来事が起こりました。その事件の数日前からヒソヒソ話をされたり、登下校でひとりにされたりと陰湿な振る舞いが続いていたようです。娘さんはショックで泣き崩れ、週明けからは腹痛や頭痛を訴えて学校を休んでいます。
3人とも別のクラスではあるものの、もうひとりの親友とは登校班が一緒。今も相手のクラスへ遊びにいくほど大好きです。しかしその親友も意地悪な子に同調して避けるような素振りを見せはじめており、娘さんは深く傷ついています。娘さんなりに「ひとりで帰る」「意地悪をする子とは公園で遊ばない」と決意していますが、新しいクラスにはまだ頼れる友人がおらず、投稿者さんは、この重大な局面を親子でどう乗り越えるべきか悩んでいます。
「ふたりでいたい」と「仲間外れ」は別問題
幼いころの「みんな仲よく」という純粋な世界は、ちょうど小学3年生くらいを境に一変するのかもしれません。精神的な成長とともに、友だちを独占したい欲求や、グループから誰かをのけ者にすることで結束を強めようとする、複雑な心理が芽生えはじめるのではないでしょうか。ママたちからはこの時期特有のトラブルに対する、厳しい指摘や冷静な分析が集まりました。
『小3くらいから、女子特有のトラブルが多くなってくる。そうやって人間関係を学び、対処の仕方を学んでいく時期なんだよね』
『3人で登下校してたのに、あるときから他の2人がべったりになって、うちの娘を置いてけぼりに。悪気はないのよ、2人だけで仲よくしたいだけで。でも仲間外れにされたほうはたまらないよね』
『女子同士が2人でベタベタしたくて結果的にひとりが弾き出されるのは、悲しいけど仕方ない。でも聞こえるように嫌なことを言ったり、わざわざ教室に入ってきて意地悪を言うのは「攻撃」であり、イジメです』
『娘さんははじめて人の「悪意」に触れてショックですよね。娘さんが悪いわけではありません。たとえ何か原因があったとしても、その子の行動は「悪意」ですから!』
ここで大切なのは「去る自由」と「攻撃の悪意」を切り分けて考えることです。ママたちが言う通り、気が合う子とふたりきりでいたいと思うこと自体は責められません。しかしわざわざ「あの子と帰っちゃダメ」と周囲を巻き込んだり、聞こえるようにヒソヒソ話をしたりするのは明確な攻撃と見られても無理はありません。親としてはまず「あなたが悪いわけではない」と娘さんの心を守る防波堤になってあげたいですね。
直接注意は待って!賢い相談のコツは?
「許せない」という怒りが頂点に達したときこそ冷静になりましょう。「相手の子に直接ひと言言ってやる」と強硬手段に出たくても、まずは深呼吸。直接注意するというのは、なかなかにリスクが高い行動かもしれません。
『今のところ片方の言い分しか聞いていないでしょ? 相手の言い分も公正に……。相手に直接言うと、盛りに盛って親に伝わり、相手の親が逆ギレして校長室に怒鳴り込む可能性も』
『対処を間違えるとモンペになります。自分の子ども可愛さで現実が見えてない可能性もありますよ』
『面と向かって言いたい気持ちはわかるけど、ヤバい親子だよ〜ってその子に言いふらされそう』
『「娘からの話しか聞けておりませんので事実関係が確認できていません。様子を見ていただけますでしょうか。イジメの芽だとしたら早めに対応が必要かと思いますし……」のように、公平な感じで相談するのがコツ』
相手の子に直接注意する作戦は、今の子どもたちには「ヤバい親」と拡散される格好の材料になりかねません。ママたちが考える賢い戦い方は「冷静かつ公平なスタンスでの事実報告」のようです。いつ、どこで、どんな言葉を言われたのか。感情的な批判ではなく「事実」を淡々と先生に伝える。親が「事実確認をお願いします。うちの子に非があるなら指導します」という謙虚な姿勢を見せることで、先生も構えずに対応しやすくなるかもしれません。
学校がすべてじゃない!子どもの視野を広げるには
学校という狭い世界で否定されると、子どもは「自分はダメな人間だ」と思い込んでしまう可能性も……。しかし人生において学校はほんの一部。他に輝ける場所があれば、学校でのトラブルは通り雨のようなものになるはずです。
『習い事で上級クラスに放り込んで目先を変えた。そこは頑張る子が揃っていていい人間関係が築けたし、子どもはその環境を「基地」にして成長した。結果、学校での意地悪な子の存在感は消えたよ』
『ママ友の子がそうだった。視野は広く、下らない人間に惑わされない強い子に育てる方向へ。今はすごく素敵な女の子に成長してる。投稿者さんが笑顔でどーんと構えてるほうが、娘さんも安心するはず』
学校での人間関係がうまくいかないとき、親ができる最大の支援は「プロデュース」だとママたちは指摘しました。習い事などのまったく別のコミュニティを提供することで、子どものアイデンティティを学校以外に確立させるのが大切だと考えられたようです。「自分を大切にしてくれない子に固執しなくていい。世界はもっと広い」というメッセージを、言葉だけでなく体験として与えることが、子どもの立ち直る力を育てるのではないでしょうか。
子どもの涙を見て、一緒に泣いたり怒鳴り込んだりするのは簡単でしょう。しかし本当に娘さんのことを思うなら、親は冷静に戦略を立てなければなりません。まずは学校への冷静な事実報告をすること。そして家庭を「何を言っても、何があっても受け入れてもらえる安全地帯」にすることが大切なのかもしれません。
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文・motte 編集・いけがみもえ イラスト・Ponko
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