<比較癖をなおしたい!>「よそはよそ、うちはうち」と考えられない…自分軸で生きるためのヒント

「人は人、自分は自分」と頭では理解していても、実際にはなかなかそう割り切れない……。そんな葛藤を抱えた経験がある人もいるのではないでしょうか。他人の暮らしや成功が気になり、比べては落ち込み、ときに批判的な気持ちを抱くことがあるかもしれません。
『人は人、自分は自分と考えられない。なぜだろう?』
ある人からの悩みです。自分と他人を比べてしまう癖、その背景には、どのような心理があるのでしょうか。寄せられたコメントをもとに、その理由と向き合い方を探ります。
なぜ人が気になる?環境も一因では
なぜ人は他人と自分を切り離せないのでしょうか。コメントからは、さまざまな背景が見えてきました。
『親に比較されて育ったから』
『周りの方が恵まれているように見えて、自信がもてない』
『前は人のことはよくわからなかったけれど、SNSで他人の生活が見えすぎるようになった』
『暇だからでは』
実は、自分の軸を見失っているのかもしれません。とくに幼少期から比較されてきた人は、他人との違いを常に意識する癖がついてしまうことがあるかもしれません。そうなるとさらに、他人との境界線が曖昧になってしまうとの声もありました。また、SNSによって他人の“良い部分だけ”が可視化される現代では、無意識のうちに比べてしまう環境が整っているともいえるでしょう。
もっと思考を深くしてみると
もう一歩踏み込んだ意見として、「考えることを途中でやめてしまっているのではないか」という指摘もありました。
『なんで? と思ったことを突き詰めて考えないと、同じところで止まる』
感情的に反応するだけでは、比較のループから抜け出すことはできません。「なぜ自分は気になるのか」「何に不安を感じているのか」といった問いを重ねることで、自分の思考の癖に気づくこともあるのでしょう。
自分軸で物事を考えられるようになるために
では、どのように考えればラクになれるのでしょうか。ママたちのコメントが示していたのは、「自分に意識を戻すこと」でした。
『自分の力で他人は変えられない』
『自分の意見に自信がないと、誰かや何かと比較する思考がある。まずは自分で自分を認めることが大切かも』
『主観でしかものごとや人を見ていないから。俯瞰で見ることを意識してみて』
他人を切り離そうとするよりも、自分の価値観や選択に目を向ける方が、結果的に心は安定しやすくなるのではないでしょうか。
また比較そのものを否定する必要はありません。たとえば、不満や嫉妬ばかりが募るのであれば、一度距離を取ることも必要でしょう。しかし誰かの努力を見て「自分も頑張ろう」と思えるのであれば、それは前向きな比較です。第三者の観点で物事を見て、「自分もやれる」と考えるのもよいのではないでしょうか。
考えを変えるだけ、愚痴を言うだけでは変わらない
意見は厳しくもありますが、こんな実情もあるのかもしれません。
『他人は努力して、資格を取ったりスキルを上げたり、人間関係を築いたりしている。ぼんやり眺めて愚痴を言うだけでは差がつくのは当然』
『自分の人生しかどうこうできないのだから、そっちを良くすることに頭をつかう方が効率的』
誰かと自分を比べてしまうとき、その裏側には「本当は自分も変わりたい」という思いが隠れている場合もあります。しかし行動に移さないまま他人を見続けると、差だけが目につき、焦りや不満へと変わっていくのでしょう。逆に言えば、自分なりの何かを努力していれば「人は人」と思えるのかもしれません。
自分の人生を変えられるのは自分だけです。他人に意識を向け続けるよりも、自分の選択や行動に目を向けた方が、より建設的ではないでしょうか。
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文・岡さきの 編集・編集部 イラスト・Ponko
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