<大人のジブリ>『かぐや姫の物語』タケノコのように成長する子。親が願うのはいつの世も…

月から来た美しいかぐや姫のお話『竹取物語』。子どものころに絵本で読んだり、中高生のころに古典の授業で習ったりした人が多いのではないでしょうか。日本最古の物語ともいわれる、誰もが知る有名なお話をアニメーション映画にしたスタジオジブリの『かぐや姫の物語』を観たママから、こんな投稿がありました。
『妙に懐かしい気持ちになった。翁や媼に愛されて育ったところにうるっときたし、かぐや姫が成長していく思いや葛藤にどんどん惹かれた。なかなか良かった。みなさんはどう?』
2013年に公開されたアニメーション映画『かぐや姫の物語』は、高畑勲監督の最後の作品となった映画ですね。映画を観たママたちから、ママスタコミュニティにこんな感想が寄せられています。
『気がついたら子どもと一緒にがっつり観てた』
『娘が年長のときに観て、感動して泣いていたわ』
『御門や求婚者のキャラが濃かったね。最後のシーンは号泣』
『村の子たちが「タケノコ……」っていうシーンが好き』
翁が竹を割るとかぐや姫が出てきたり、求婚者たちにかぐや姫が無理難題を突きつけたり……といったくだりは古典通り。しかし山里でのびのびと遊ぶかぐや姫の幼少期や、都に出てから作法や教養を強いられる姿などはオリジナルストーリー。かぐや姫をおとぎ話の主人公というだけでなく、どう生きるか悩む一人の人間として描いている作品ではないでしょうか。2度、3度と観たママもいるこの映画、筆者もまた繰り返し観たママの一人です。
タケノコのように成長するわが子
『赤ちゃんのときの愛らしさにやられました』
『赤ちゃんから大きくなるところで泣いたわ』
竹から生まれたかぐや姫は、翁と媼に愛されスクスクと、まるでタケノコのような早さで大きくなります。おっぱいを飲むとぐっと重みが増し、表情が豊かになり、ちょっとしたキッカケで寝返りをうち、ずり這いを始めたと思ったらヨチヨチと歩き出す……。愛らしい赤ちゃんの姿にほっこり和みつつ、媼が「え、もう!?」と成長の早さに目を見張るシーンなどは、筆者も「そうそう、いつの間にって思ったっけ」とわが子が赤ちゃんだったころを思い返しながらうるっとしました。
赤ちゃんのころは、夜泣きや離乳食が進まないなどいつも悩みと隣り合わせでしたが、「あ、歯が見える」とか「しゃべった!」とか、ひとつひとつの成長の瞬間に「え、もう!?」と驚き、時の早さを感じたものです。
もちろんかぐや姫のように数日で赤ちゃんから幼児に育ってしまうわけではないですが、それでも「タケノコのよう」と、わが子の赤ちゃん時代と重ねて観るママがいるのではないでしょうか。
子どもの幸せを願う親の気持ち
『翁がお金のある暮らしをかぐや姫にさせよう、お金持ちの婿、官位と食いついていってしまう姿に虚しさを感じた』
こんなコメントをするママがいました。山里で村に住む捨丸や子どもたちと走り回り、のびのびと成長するかぐや姫。ある日キジを捕まえて、明日みんなでキジ鍋を食べようと約束し家に帰ります。しかし家に帰ると翁と媼は、かぐや姫を都へ連れて行くのでした。翁はかぐや姫の幸せは、都へ行き高貴な姫君として育て、貴族の婿を迎えることだと考えたのです。
翁と媼に促され山里を去るかぐや姫は、「明日、キジ鍋できるかな」とポツリ。「しかし、その明日は姫にも捨丸にもやってきはしませんでした」と、無情にも「語り」は話すのです。
翁はかぐや姫を愛しみ、大切に大切に育てました。幸せを願う気持ちは本心だったはず。しかしかぐや姫自身が幸せだと思うことと、翁が思い描く幸せの形は違ってしまったのでしょう。翁の導く方向に違和感を抱いても、かぐや姫は言葉を飲み込み葛藤しながら都での生活を続けていきます。
親が思う子の幸せと、子どもが思う自分の幸せが、いつの間にか違ってしまう……ふと筆者は、これは今の世の中にもありがちな悩みかもしれないと思ったのです。筆者自身、子どもが大学生と高校生になり、子どもと将来や進路について話し合う機会がぐっと増えました。そして親としての考えをどこまで伝えていいだろう、このアドバイスは子どもの気持ちを縛ってはいないだろうかと、悩むときがたびたびあります。かぐや姫がお屋敷を飛び出し、美しい着物を脱ぎ捨てながら山里へと走る姿は、胸が締め付けられ切なくなってしまいました。子どもの幸せを願う親の気持ちに嘘偽りはなくても、それが本当に子どもにとって幸せかどうかは、わからないものなのかもしれませんね。
親子で楽しむ『かぐや姫の物語』
アニメーション映画『かぐや姫の物語』を観たコメントの数々を見ると、子どもと一緒に観たママが多かったように感じられました。誰もが知る物語、そして美しい絵、子どもにもわかる作品と安心できるからではないでしょうか。子どものときにママと一緒に観て感動し、その子が大きくなってから再び観る機会があったら、違うところで感動するかもしれませんね。観る人の世代によって違う感動があるのは、この映画が名作といわれる所以でもあるのでしょう。初めての人も、前に観た人もぜひ親子で観てみてはいかがでしょうか。
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