羽生結弦選手、史上初の4連覇をかけた初戦に注目!男女両エースが登場〜ISUグランプリシーズ第2戦カナダ大会開幕!
10月27日、ISUグランプリシリーズ第2戦となるカナダ大会が開幕。いよいよ全日本王者・羽生結弦選手、全日本女王・宮原知子選手の両エースが参戦、メダルに期待がかかる一戦となります。
第1戦アメリカ大会では、男子シングルでSP/FS 計5回の4回転ジャンプを決めた宇野昌磨選手が堂々の金メダル、さらに女子では17歳の三原舞依選手がシニアグランプリシリーズデビュー戦にしてみごと銅メダルを獲得と、幸先のいいスタートを切りました。
この勢いをキープして残り5戦、日本人選手の活躍に期待がかかります。
日本からの出場は以下の通り。(敬称略)
4回転ジャンプの数と成否が勝敗の鍵〜男子シングル
羽生選手は10月に開催されたオータムクラシックで優勝。シニアでは初となる4回転ループを成功させました。今季はそのループを含めた3種類の4回転ジャンプを携えて、史上初の4連覇をかけたファイナル進出をめざします。グランプリシリーズの初戦では優勝を逃し続けている羽生選手。ファイナルで優勝するので結果オーライではありますが、今年こそぜひ初戦という鬼門を突破してほしいところです。
無良選手のFS、ラフマニノフの『ピアノ協奏曲第2番』といえばソチオリンピックで世界中を感動させた浅田真央選手の演技が強く印象に残りますが、無良選手が演じる新しいラフマニノフはどんな世界を魅せてくれるのか期待大ですね。
気になる海外勢の注目はなんといってもカナダのパトリック・チャン選手でしょう。復帰1年目となった去年のカナダ大会では羽生選手を抑えて優勝を果たしました。今季はどんな結果になるのか、大きな見どころのひとつといえそうです。
同じくカナダの4回転ジャンパー、ケヴィン・レイノルズ選手、中国のハン・ヤン選手もメダル争いに絡んできそうです。
女子シングル〜表彰台はノーミス+αの要素で
昨年のグランプリファイナル銀メダリスト・宮原選手はまずはこの大会でよいスタートを切りたいところでしょうが、その前に立ちはだかるのが昨季の世界女王、ロシアのエフゲニア・メドベージェワ選手。技術点の基礎点はノーミスならばほぼ五分五分ながら、これまでは出来映え点と演技構成点で差をつけられていました。しかし「努力の天才」の異名をもつ宮原選手、課題はオフシーズンに徹底的に強化してきたことでしょう。今季の宮原選手にはさらなる期待が高まります。
本郷選手のSPは、『カルミナ・ブラ―ナ』。初めての海外コレオグラファーとなるシェイ=リン・ボーンさんの振り付けは独特の華やかさ、艶やかさが際立つプログラムとなっています。五輪プレシーズンの今季、ぜひ新境地を拓いて飛躍してほしいですね。
永井選手にとってカナダ大会はグランプリシリーズデビュー戦となった昨年、みごと銅メダルに輝いた相性のいい試合といえそうです。FSが同じくシェイ=リン・ボーン振り付けの『レジェンド・オブ・フォール』。ダイナミックさと繊細さを兼ね備えたスケーティングを世界にアピールしてくれることでしょう。
グランプリシリーズはアメリカ、カナダ、中国、フランス、ロシア、日本で開催される6大会のうち2試合まで出場することができます。獲得したポイント数の合計点の上位6選手(各種目)が12月8日から始まるグランプリファイナルに進出し、競います。男子シングルが2005年から11年連続、女子シングルは2003年から2013年、2015年と日本人選手が表彰台に乗りました。平昌オリンピックのプレシーズンとなる今季、さらなる高みをめざして挑戦する選手たちを応援したいですね。
(左から松岡修造さん、無良選手、宇野選手、宮原選手、樋口新葉選手、田中刑事選手、荒川静香さん、織田信成さん)
グランプリシリーズ第2戦「スケートカナダ」TV放送予定
・テレビ朝日
10月29日(土) 18:56〜2:09 女子SP/男子SP
10月23日(日) 18:30〜21:11 女子FS/男子FS
※一部地域を除く
※日本シリーズの結果により放送時間変更となる可能性があります。
・BS朝日
10月31日(月)
12:00~15:00 女子SP/男子SP
11月1日(火)
17:00~20:54 女子FS/男子FS
21:00~22:56 エキシビション
文・Atakali