<チャッカリ女子高生>修学旅行のお小遣い、残りは返す?使っていい?コスメを買った娘に激怒

高校生の修学旅行といえば、親にとっても子にとっても一大イベントです。荷造りや体調管理などの準備も大変ですが、意外と頭を悩ませるのがお小遣い問題ではないでしょうか。
『高校生の修学旅行にお小遣いを持たせすぎた。使わずに残してきて、コスメとかを買いまくっていてうんざり。返してほしい。イライラする』
投稿者さんは、3泊4日での修学旅行のお小遣いとして娘さんに3万円を持たせました。昼食代やお土産代、テーマパークでの買いものも含めた金額です。家族と祖父母へ1万円ほどのお土産を購入し、1万円程度は手元に残っていると投稿者さんはにらんでいました。でもふたを開けてみると、残金はほとんどなし。「旅行に関係ないコスメを買いまくっていた」と知り、ママは思わずイライラ。「返してほしい」と感じるのもムリはありません。
お小遣いが余ったら返している子は実際にいる
まずあったのは、余ったお小遣いを返してもらえばいいという至極真っ当な意見でした。
『そう思うなら、返せって言えばいいのに。「修学旅行で使うために渡したお金だから、余ったのは好きに使っていいわけではないよ」って言いなよ』
『足りなくて切ない思いをさせたくないから多めに渡したけれど、「これがお土産、これが残ったお金」ときちんと返してきた』
『若いから仕方ないかもしれないけれど、コスメを買うために現地での経験を捨てるって、逆にもったいないことに気づいていないですよね』
返金するようきちんと伝えるべき、との声が相次ぎました。修学旅行のお小遣いは、現地での経験のためのもので、コスメを買うためのお金ではありません。つまり、修学旅行のお小遣い=自由に使っていいお金ではないという考え方です。親が目的を持って渡した以上、その範囲外の使い道をされると、モヤモヤしてしまうのも当然なのでしょう。
「お小遣いから差し引く」現実的な対応策
使ってしまったのなら、手元にお金がない場合もあります。ならば次のお小遣いから差し引けばいいとの意見も少なくありませんでした。
『コスメとか関係ないものを買った分は、普段の小遣いから差し引いたら? 違うことに使っても結果的に許しているから、そういうことをされる』
『「お化粧品の分は、今後のお小遣いから引きます」って言い渡すだけの親としての度胸はない?』
ママが許してしまうから、子どもも調子に乗る。次のお小遣いが減ったとしても、きっぱりと線を引くことが大事なのでしょう。使ってしまったことを責めるよりも、次にどうするかを示すことが“金銭教育”になるという考え方です。
ちゃっかりとしたお子さまたち
とはいえ育て方の問題ではなく、お年頃の高校生ならそんなこともあるという寛容な声も目立ちました。
『まだ可愛いほうだよ。うちの子の同級生なんて、ブランド財布を買って終わりだったよ。現地での自由行動は全部コンビニだったらしい』
『見方によっては堅実な使い方なのでは? 子どもの同級生は、観光がつまらないからとゲーセンのクレーンゲームにバイト代つぎ込んで散財していたらしい……』
『現地で有名なものを食べた子たちもいたし、昼ごはんは安く済ませて好きなことに使った子たちもいました』
旅先であまり必要のないお土産にお金を使うよりも、本当に自分が欲しいものを買いたいと思う子もいるでしょう。思春期特有の“少し背伸びした消費”に理解を示すママも少なくありません。この時期の子どもたちは、自分の世界を広げたいと思うものなのかもしれません。お金の使い方にも、個性や流行、仲間意識が強く反映されるのでしょう。
最初に話し合っておくことがベスト
最初にルールを決めておくべきだったとのコメントもありました。
『本人に「余った分はきちんと返してね」って言ってからお小遣いを渡せばいいのに。私は余ったのはお小遣いになったけれど、友だちは1円単位で使った額を書いていた』
『最初から、「修学旅行で使わなかった小遣いは帰宅後に使っていい」と伝えました。有意義に使ってほしいから』
『旅行するような年頃の子どもは、親が思うようにはならない。お金の使い道や、これからどういう風にやっていくかはきちんと話し合ったほうがいいのでは?』
お金の扱いは、家庭ごとにルールが異なります。だからこそ、事前のすり合わせが大切なのでしょう。ママが「余った分は返すもの」と思っていても、子どもは「自由に使っていい」と思っているかもしれません。金額だけでなく、「何のために渡すお金か」を明確にしておくことが、後々のトラブルを防ぐポイントでしょう。
ママも子も「学びのタイミング」
子どもにとって修学旅行は、親の目を離れてお金を管理する貴重な機会です。今回のようにコスメを買ってしまうのも、学びの一歩かもしれません。失敗を通して、「次はどう使おう」と考えさせるチャンスでもあります。一方で、ママも「子どもが自分の価値観で選び、失敗して学ぶ力」を信じる必要があるのかもしれません。怒るより、話し合いを。責めるより、気づかせる工夫を。「お小遣いの使い方」という出来事のなかに、親子の信頼や教育の姿勢が詰まっています。
修学旅行が終わったあと、残金の有無ではなく、「どう使ったの?」「何を楽しかったと感じたの?」と会話を交わしてみてはどうでしょうか? その時間こそが、親にとっても子どもにとっても、いちばん価値のある“お小遣いの使い方”なのかもしれません。
文・岡さきの 編集・佐藤さとな イラスト・Ponko
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