<職場イジメ>「今夜どう?」「15年目で雑用だけ?」セクハラモラハラ仲間外れ…どうすればいい?
子どもを育てながら働く女性たちにとって、「職場」は生活そのものであり、同時に悩みのタネとなってしまう可能性もあるのではないでしょうか。子育てに理解ある会社でも、上司や同僚との関係、仕事の評価、コミュニケーションの壁など一歩間違えば心をすり減らしてしまうような現実が待っています。今回は、そんな“職場での理不尽”に直面した女性たちのエピソードを紹介します。
エピソード1:<50歳のセクハラ課長?>子育てに理解ある職場で揉めたくない
35歳のユキコ(仮名)さんは、小学2年生の息子を育てながら、1年前に念願の正社員として就職。この会社は「子どもの急な体調不良でも休みが取りやすい」と評判の、子育て世代に優しい職場で、安心して働いていけそうです。

ところがユキコさんは、直属の上司である50歳のヤスオカ(仮名)課長に好意を持たれてしまったようで、徐々にその言動がエスカレート。「今夜どう?」と食事に誘うしつこいLINEや、業務中の盗撮写真まで……。

後日、先輩のイガラシ(仮名)さんから「これユキコさんでしょう?」とスマホを見せられました。ヤスオカ課長はユキコさん宛のメッセージを誤って送っていたのです。そこにはユキコさんの後ろ姿の写真と、「今日のパンツスタイル、俺のドンピシャ」という信じがたい文面が。「気持ち悪い……」思わず口にするユキコさん。せっかく働きやすい職場なのに、セクハラ課長がいたら……みなさんなら、どうしますか?
<コンプライアンス違反では?>入社1年、困った課長…子育て理解ある職場で揉めたくない【第1話まんが】
エピソード2: <仕事の人間関係がツラすぎ>正社員歴15年からパートになった私
夫とふたりの子どもがいるミムラサユリ(仮名)さんは、15年間、エステサロンの運営会社で正社員として働いてきました。でも家庭の事情でパートへ転換。「もう一度、一から頑張ろう」と気持ちを切り替えたつもりでしたが、配属された店舗では新人扱いで雑用ばかりでした。

3か月後にウダ(仮名)さんという5歳年下の33歳の女性が入社してきました。サユリさんが指導していましたが、あっという間に重要な業務を任されるようになっていきます。次々と新しい業務を任されていくのですが、相変わらずサユリさんは掃除などの雑用ばかり。挙げ句のはてにウダさんから指示を出される立場となっていきます。彼女は焦りと落ち込んで「私はもう必要ないのかも」……そう思い詰めてしまいました。

「もう辞めようかと思っているんです」涙ながらに上司に伝えることにしたサユリさん。はたして、どんな選択をしたのでしょうか。
<仕事の人間関係…ツラすぎ>正社員歴15年⇒パートに!雑用からスタートだけど…?【第1話まんが】
エピソード3:<クセツヨな先輩たち>ある日ランチを断ったら…
スミレ(仮名)さんは結婚前から続けている会社で、育休をきっかけに部署を異動しました。異動先ではスミレさんを含めた女性が3人で、最初はうまくやっていけると思っていました。

ランチに誘われ、その日は3人で一緒に食事。でも先輩ふたりは資料提出やゴミ捨てまで3人一緒に行動しようとするのです。極めつきは帰りに「出社も退社も待ち合わせて一緒にしよう」と言ってきたのです。違和感を感じたスミレさんがある日、ランチを断ったところ、突然無視をされるように……。

業務上の質問にすら答えてもらえなくなりました。異動してきたばかりのスミレさんはまだまだ処理がわからない仕事も多く、途方に暮れます。夫に相談し、夫からの言葉がきっかけでこれからのことを考え直すことにしたのです。
<職場で仲良しごっこ!?>資料の提出も「一緒」に?クセツヨな先輩たちに戸惑い……【第1話まんが】
仕事では、人間関係が大事
どんなに「働きやすい」と言われる職場でも、人間関係の歯車が狂えば一瞬で息苦しい場所になります。パワハラ、セクハラ、モラハラなど……。けれど、心や身体をすり減らしてまで耐える必要はないのでしょうか。「それはおかしい」と声を上げること、「助けて」と言う勇気が、自分を守る第一歩になります。それぞれの女性たちが選んだ決断は違っても、共通しているのは「自分の人生を諦めない」という想い。仕事も、家庭も、自分らしさも。すべてを大切にできる社会であってほしいと、心から願います。
文・岡さきの 編集・編集部
人気連載をイッキ読み!