<毒親育ちのトラウマ>怒鳴る父に怯えて育った大人たち…今精神面で影響していることはある?
子どもの頃、親に怒鳴られたことはありますか? 子どもにとって大人から怒鳴られる声は、とてもイヤなものです。今回の投稿者さんは、子どものときに受けた傷がまだ癒えないと語ります。
『父親が怒鳴る人で、顔色を伺って生きてきた。だから怒られることや怒られそうな雰囲気がめちゃくちゃ苦手で、動悸がする』
幼少期にツライ環境で育った投稿者さんに、ママたちは共感の声や体験談を寄せてくれました。怒鳴られることへの恐怖は、その瞬間だけでなく、大人になっても心に深く刻まれて残ってしまうのです。
気持ちがよくわかるという声
投稿者さんと同じように、親に怒鳴られて育ったママたちがいました。
『母がそうでした。今は自分の意見が言えなくて、旦那によく怒られる。でも怒られるから、余計に自分の気持ちが言えなくなる。苦手な雰囲気になるくらいなら、人の意見を聞いていたほうが楽だと感じてしまう』
家庭のなかで“怒られる”という恐怖が支配すると、自己主張が難しくなります。本当は違うと思っても、反論すれば怒鳴られる。その経験が積み重なると「従うほうが楽」と思うようになるのかもしれません。負のスパイラルなのでしょう。
心を病んだ大人たち
親に怒鳴られることは、子どもにとって相当の負担でしょう。それが毎日続けば、心が壊れてしまうこともあるようです。
『母親から何かと怒鳴られ、ものが飛んできたり人格を否定すること言われたりした。人の顔色を伺ってばかりで、動悸がするようになり、40歳のときに不安障害で通院。自分の気持ちを言うのが今でも苦手』
『自分が怒られているわけではないのに、誰かが大声で怒られているのを聞くだけで、体が固まってしまう』
怒鳴られる体験は、ただの“記憶”ではなく“体に残る反応”として残ってしまいます。大人になってからも動悸や不安に繋がり、生きづらさを抱える人が少なくありません。知らぬ間に、死ぬほど周りに気をつかって生きているママたち。心を縛る鎖を断ち切ることは、難しいと言います。
闘い、向き合った人たち
『理不尽に怒鳴る父に真っ向から闘ってきた。正しければ従うけれど、理不尽だと思えば叩きのめすようになった』
『理不尽なら聞き流すスキルが身についた。子どもの頃は反論して火に油を注いでいたけれど、今はうまくかわすようになった』
同じ“怒鳴られる家庭”でも、反応は人それぞれ。恐怖に支配される人もいれば、逆に鈍感さやスルースキルを身につけた人もいます。「同じようなタイプの人をうまく扱えるようになった」とのコメントもありました。それは生き延びるために、体が選んだ方法なのかもしれません。子どもなりに必死の抵抗をして、学んできた様子が伝わってきます。
けっして親を許さない
子どもの頃は、怒鳴られてもどうしていいかわからなかったママたち。本当は理不尽な理由だったのに、怒鳴られる原因が自分にあったのだろうと思ってしまいます。大人になって意味もなく怒鳴られていたと気づいたとき、親を許せなくなったママもいるようです。
『絶対に許さない。死んだ後でも』
『小さい頃、げんこつをするぞというフリをされ恐怖だった。そのときの表情や仕草は覚えていても、何で怒られたのかは覚えていない』
同じような環境で過ごし、気持ちがわかってくれるママがいることが少し嬉しいと投稿者さん。自己主張は今でも苦手なようです。暴力や怒鳴られた経験は、理由よりも“恐怖”として記憶されます。そして大人になっても心の奥で消えることはなく、親を許せない気持ちとして残り続けるのです。
実家から距離を置いた人たち
親の顔色を伺う毎日に嫌気が差し、家を出たママたちもいました。最低限の関わりで、あまり実家に寄りつかないと言います。
『冠婚葬祭で久しぶりに会ったときも、親戚の前で、いまだに怒鳴り散らしていた。みっともなかった』
『私は母に守ってもらえなかった。父は他界したけれど、母を思うと動悸がする。もう二度と会わない』
毒となった家庭環境から自分を守るため、物理的にも心理的にも距離をとる人は少なくありません。実家はけっして安らげる場所ではなく、イヤな思い出のある場所、ただそれだけなのでしょう。
子どもには同じ思いをさせたくない
親を反面教師にしているママたちもいます。
『親がすぐに叩いてきて、本当に憎かった。だから自分の子どもには、一度も手をあげたことはない』
『アラフォーの今でも子どもの頃を思い出すのがツライし、泣きそうになる。子どもには自分の幼少期のような思いをさせたくない』
怒鳴られ、殴られた経験があるからこそ「自分は子どもに同じことをしない」と強く誓う。負の連鎖を止めたい。そう決意するママもいました。苦しい記憶を、次の世代で断ち切ろうとする強さが感じられます。
優しい旦那さんに救われるママも
父親のような人とは絶対に結婚しない。そう決意して、優しい旦那さんを見つけたママもいるようです。
『旦那は怒らない人だからありがたい。でも、実は怒りを抑えているのではないかと不安になる』
『怒鳴るだけではなく、暴力もあった。少し大きい声で注意されると動悸がする。旦那は穏やかな人でよかった。怒鳴られたことはないし、子どもにも怒鳴ったり殴ったり絶対にしない人』
自分の家庭が“普通ではなかった”と知るのは、外の人間関係を持ってから。そこではじめて「怒鳴られないことが当たり前」と知り、心が救われる人もいます。結婚してやっと心に平和を得られたのでしょう。
怒鳴られる家庭で育った経験は、その後の人生に大きな影響を残します。自己主張が苦手になったり、動悸や不安障害に繋がったり、親を許せない思いを抱えたり。反面教師として子育てに生かす人もいれば、実家と距離を置くことで心を守る人もいます。
また幼少期の環境がその人の心の基盤を形作るのでしょう。だからこそ、次の世代に同じ苦しみを繰り返させないことが大切です。人からされてイヤだったことは人にはしない。たったそれだけで、周りの人からの信頼や自分自身への自信に繋がります。一方で理不尽に怒鳴る人は、周囲から距離を置かれても仕方ないのではないでしょうか。投稿者さんの心も、“怒鳴られる呪縛”から解き放たれることを祈ります。
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文・岡さきの 編集・佐藤さとな イラスト・Ponko
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