<進路の悩み>「高等専修学校」と「高等専門学校」の違いって何?わが子が「行きたい」と言い出したら | ママスタセレクト - Part 2

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<進路の悩み>「高等専修学校」と「高等専門学校」の違いって何?わが子が「行きたい」と言い出したら

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中学校を卒業したら、高校に入学する。一般的に多くのお子さんが歩むのが、このルートです。もちろんなかには就職するお子さんもいれば、“高専(高等専門学校)”に進むお子さんもいます。しかし、中学卒業後の進路が他にもあるのをご存じでしょうか? それが「高等専修学校」。高専と名前はよく似ていますが、まったく違うものです。

お子さんから「高等専修学校に行きたい」と言われたという、とあるママ。その雰囲気などを知りたいと、ママスタコミュニティに投稿をあげました。

高等専修学校って「ロボコン」で有名な?混同しがちな人も

『高等専修学校は普通の高校と同じように文部科学省認定で、大学受験資格も得られるそう。ただ、普通科目が少なく専門科目がほとんど。実際に通わせている方はいますか? お子さんは楽しそうですか?』

投稿者のお子さんが「ここに行きたい」と言ってきたという、高等専修学校。高等専修学校で学べるのは工業や農業などさまざまな分野があります。しかし、投稿者さんのお子さんが進みたいのは服飾系だそう。ちなみに現在中学2年生とのことで、本格的に進路を決めるまでにはまだ余裕があります。

『私の地元の高専は、偏差値高めの工業系。5年間しっかり勉強して、ほとんどの子が地元の有名自動車会社に就職しているよ』

集まったコメントのなかにも、高等専修学校と高等専門学校を混同しているものがありました。“修”と“門”、たったひと文字違いですが、その内容は大きく違います。
「高等専修学校」は中学卒業者を対象とした進学先で、専門知識や技能を勉強しながら高卒と同等の資格を得ることも可能です(修業年限が3年以上であることなど、条件あり)。高校卒業後の進学先のひとつ、「専門学校」の高校バージョンと考えるとイメージしやすいでしょうか。自分の夢に近づくための専門的な勉強を、より早く学ぶことができます。
一方の「高等専門学校」は、実践的・創造的技術者を養成することを目的とした教育機関です。5年一貫教育が主で、やはり中学卒業者を対象としています。学ぶ分野は工学系が中心で、全国の高専生が競い合う“ロボコン(ロボットコンテスト)”で有名です。専門的なことを学べる点では同じですが、こちらで受けられるのは「高等教育」です(高等専修学校は「中等教育」)。

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明確な目的があるのか、他に行くところがないのか。生徒の雰囲気は?

もちろん高等専修学校について知るママも、少なからずいました。ただ、そのイメージはあまりよいものではないようです。

『うちの県内にもある。勉強が苦手で偏差値が低い高校すら無理で、座学が難しい子が行くイメージ』

『「どこの高校も難しい」と言われた子が、先生にすすめられるところだよね』

中学校で行われた進学説明会に参加したというママも、「高等専修学校からきていた先生は、勉強が本当に苦手な子に伝えようとする話し方をしていた。『ここまでなんだ!』と、正直驚いた」と、教えてくれました。

『目標が調理師くらい明確なものなら、アリだと思う。就職にも困らないと思う。ただ、服飾系はフワッとしているよね』

何が何でもこの職業に就きたい。そんな揺るがない目標があるのなら、高等専修学校はもちろん悪くない進学先です。「中学時代の同級生で、しっかり目的を持って家政の高等専修学校に進んだ子がいた」と教えてくれたママもいました。その同級生はさらにその上のコースまで進んだそう。

『弟が通っていた。専修学校内でも、入れる高校がなく仕方なく入学した組と、最初から目的を持ち高卒認定や大学受験に向けて頑張る組、真っ二つに分かれていたって』

コメントをくれた多くのママのイメージは前者のようですが、後者のようにきちんと目的を持ったお子さんもいます。ちなみにこのママの弟さんは紆余曲折の末、無事大学まで卒業したとのこと。

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覚悟はどこまで?その道は高校卒業後でも遅くないかも

投稿者さんのお子さんは先生にすすめられたわけではなく、自ら調べて言い出したそう。「成績は中の上。塾の先生からは偏差値62の公立高校をすすめられています」とのことなので、高校入学が難しいわけではないですよね。

『専門科目の勉強がメインなら、受験向けの勉強はほぼないのでは? 大学受験資格は得られても、実際に進学するのは大変かも。普通の高校がいいと思う。高校卒業後に専門の勉強を始めても遅くないし、むしろ関係ないことからいろいろ吸収して知見を深めることが大切なのでは? それが服飾でも、他の進路でも』

『服飾に関わりたいなら、高校を卒業してからでも十分間に合う。むしろその方が視野が広がって、やりたいことに近づける』

『服飾関係の仕事をするにも、学歴は大事。よっぽど才能があるなら別だけど』

みなさんから寄せられたコメントを代表するのが、こうした意見でした。

『お子さんは服飾系の何がしたいの? なんとなく、服に関わる業界に行きたいの? 「自分が針と布を持って頭のなかにある服を作りたい、それ以外考えられない」くらいの情熱がなければ、普通科を卒業後に服飾専門学校に行った方がいい。その方が選択肢が広がるよ』

よほどの情熱がありそれ以外見えないのであれば、早くから専門的な勉強をするのは目標への近道になります。しかし「なんとなく」であれば、それ以外の選択肢を残しておくのが賢明ではないでしょうか。
「みなさんからのコメントを見て、改めて、やっぱり違うと思いました」という投稿者さん。「頭ごなしに反対するわけにもいかないので、1年かけてじっくり説得していこうと思います」とのこと。1年後、その説得にも絶対に首を縦に振らないほどの覚悟がお子さんにあったとしたら、そのときこそは高等専修学校への進学を認めてあげてはいかがでしょうか。

文・鈴木麻子 編集・あいぼん イラスト・猫田カヨ

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
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