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<自己投影する親の特徴>自分と子どもの線引きができない人、見たことある?干渉しすぎる人のNG行動

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子育てをしていると、つい子どものために……とあれこれ口出ししてしまうこともありますよね。でもそれが行きすぎて「子どもの意思や個性を尊重できていないかも」とふと気づく瞬間もがあるのではないでしょうか。

『自分と子どもの線引きができていない人が周りにいる? どのような発言や行動からそう思った? 私ももし当てはまったら気をつけたいから教えて』

今回は、実際のママたちの声をもとに「自分と子どもの線引きができていない親」にありがちな言動を紹介します。

子どもの持ちものや服、全部「親が決定」問題

「うちの子の服や小物、水筒や文房具まで全部私が選んでいるの!」と言うママがいるようです。実際にその子どもはオシャレに見えるかもしれません。でも本人がそれを喜んでいるかは別の話です。

『アニメのハンカチをうれしそうに見せてくれたけれど、それ以外は全部「ママ好み」のもので、なんとなく切ない気持ちになった』

『ママが好きな映画一色の持ちもの』

など、「子どもの好みより親の趣味優先」なケースは少なくないようです。もっと極端な例では、小学校高学年の子どもに対し、外出もトイレも常に一緒、レストランでの注文もすべて親が決めるという家庭も……。そしてその子本人が「しんどい」と愚痴ってきた、と教えてくれたママもいました。親の愛情ゆえの行動かもしれませんが“支配”になってしまっては、本末転倒です。

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子どもの友だち関係に過干渉

「今日は誰とどのような話をしたのか」など、日々細かく子どもに聞くママもいるのではないでしょうか。一見、関心を持っているようにも見えますが、過剰な干渉になっていないか注意が必要です。

『子どもの友だち関係にイライラして口を出していたママ友にはそう思った』

『子どもが特に悩んでいないのに、「特定の友だちがいない」とか「放課後遊びに行かない」とか親が勝手に悩んでいる』

といったケースも。もし子どもが悩んでいるのなら、一緒に考えることは大事です。でも「親が気にしているだけで、子どもは問題に感じていない」というズレは、親子関係に無用なストレスを生む可能性もあります。

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親の夢を子どもに託してしまう

「自分が叶えられなかった夢」を無意識に子どもに託してしまっていること、ありませんか?

『ママがやりたかったダンスをやらせていた』

『自分の親がそうだったのだけれど、私に自分の夢(ピアノ弾けるようになること)を押しつけた。「やめたい」と言ったのに、やめさせてもらえなかった』

という実体験の声も。また「部活動の試合の勝ち負けに執着する。選手ではなく応援部隊なのに、大会の遠征に行ってきたと自慢する人」など、子どもの人生の主役が“親”になってしまっている場面も見られるようです。

自分の価値観を押しつける親

『「ここ、子どもが好きだから」と言いながら、自分が行きたい場所に子どもを連れまわしている。子どもに「◯◯君、好きなんだね」と話しかけたら、「違うよ、ママが好きなんだよ」と返された』

『中学高校の部活や必修クラブまで、音楽関係に入れと親がうるさかった。拒否して好きなところに入ったけれど』

『「学校の先生になりなさい」「医者になりなさい」「公務員になりなさい」』

他にも、進学先や部活を親が勝手に決める、子どもの将来の職業を一方的に決めつけるなど、意図せず子どもを「自分の型」にはめてしまうケースは珍しくないようです。それは本当に子どもの夢なのでしょうか……。

「親の環境」が子どもに与える影響も

親が吹奏楽をしているから子どもも吹奏楽部に入った、など親の趣味や生活環境が子どもに自然と影響を与えることもあります。これは決して悪いことではありません。ただし、それに対して周囲の声がときに厳しくなることも。

『子どもが自分で選んだのに、「あなたが趣味をやめれば子どもも自由に選べるでしょう」と言われた』

親の姿を見て、影響を受けた結果の選択を「押しつけ」と誤解されることもあるようです。

成人しても「子離れできない」ママたち

「子育て終わったから気楽〜」と言いながら、実際は成人した子どもに過干渉なママもいます。

『一日中、LINEで今何をしているのか報告させる。位置情報アプリで常に子どもの現在地を確認。少し動きが遅いだけで「何しているの! 早くバスに乗って!」と鬼電』

『結婚式に奥さんの好きなドレス着せてあげたいからって、ずっとコツコツお金貯めていたそう。なのに一着数十万円もするなんて勿体ないよ! と母親が騒いでいたとき』

子どもが自分で貯めたお金なのに、「ドレス代が高い」と母親に文句を言われてはたまりません。高いと思ったとしても、言いたい気持ちをグッと抑えて、「おめでとう!」と言ってあげられる度量が欲しいところです。

『娘の結婚相手に、娘を取られた気分……いい加減、子離れしろ、私』

と心の子離れができずに、自分を一喝するママも。もちろん、親にとって子どもは何歳になっても大切な存在。でもだからこそ、必要な距離感を保つことが、子どもの自立や幸せにもつながるのではないでしょうか。

子どもは“親のもの”ではない

愛情と干渉の境目はとても曖昧。子どもによかれと思ってやっていることでも、知らず知らずのうちに「自分の思い通り」に動かそうとしているかもしれません。子どもは親の所有物ではなく、一人の人格をもつ存在。親としての関わり方を、こうしてときどき見直してみることが大切です。「私もやっていたかも……」と気づいたときがチャンス。今日から、少し立ち止まって、「これは本当に子どもの意思なのかな?」と考えてみてはいかがでしょうか。それが子どもにとっても、親にとっても心地よい関係を築く第一歩になるかもしれませんね。

文・岡さきの 編集・佐藤さとな イラスト・マメ美

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
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