<寝言は寝ていえ!>真剣な表情で「実は…」ってなに?ドッキリ!?【第11話まんが:息子の気持ち】
前回からの続き。俺(コウタ)は高校3年生。両親と2人の弟と暮らしている。受験勉強を懸命に頑張った結果、ついに念願の第一志望大学に合格することができた! これまで支えてくれた両親には、とても感謝をしている。進学先は遠方なので、俺は家を出てひとり暮らしをすることになる。高校の卒業式が終わり、下宿先を決め、引っ越しの準備も着々と進んでいた。そんななか、なんだか緊張した面持ちの両親から「話がある」と言われたんだ。
この冬は大変だった。必死で受験勉強を頑張って、念願の第一志望に合格することができた。父さんもとても喜んでくれた。俺は大学に通うため、この家を出ていくことになる。高校の卒業式も終わったある日、父さんと母さんから「話がある」と呼ばれたんだ。
なんと……俺と父さんは血が繋がっていないというのだ。俺は頭が混乱していた。母さんの話では、まだ俺がお腹の中にいるときに離婚して、この通帳はその俺と「血の繫がりのある」人がくれたそうなのだ。
父さんは真っすぐな目で俺のことを見てくれた。そうだ。俺は今までずっと父さんに育ててもらってきたんだ。嬉しかったときも、悲しかったときも、辛くて泣いたときも。全部父さんが側にいてくれて、「大丈夫だ」って笑顔で抱きしめてくれたんだ。いままでもそうだったように、きっとこれからも父さんは俺の味方でいてくれるのだろう。だから俺は、意外とすんなりとその事実を受け入れることができたんだ。
父さんと血の繋がりがないと聞いたとき、驚いたけれど不思議とショックはなかったんだ。
それは父さんとの絆が強固なものになっている証拠だと思う。
けれどこの世に生物学的に自分の「父親」にあたる人がいるのであれば、会ってみたいと思ったんだ。
会いたいというよりも「見てみたい」に近い感覚なのかもしれない。
決して「お父さん」と呼びたいとか、今後も付き合いを続けたいとか、そんなことは全くなく。
ただ一言会ってお礼が言いたい……そう思って会うことにしたんだ。
【第12話】へ続く。(明日配信予定)
原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・善哉あん 編集・石井弥沙