<義姉「実家を返して!」>夫の言葉に涙。八つ当たりって分かってる【第11話まんが:義姉の気持ち】
前回からの続き。私(ミホ)は夫のケイスケと息子タクヤとともに、義実家で同居をしています。義母とはそりが合わないし、夫は仕事で多忙。私の唯一の心のよりどころは、温かい実家だったのです。実家では亡き弟の妻ユイちゃんが私の両親と同居していました。しかし両親が相次いで亡くなったあとユイちゃんは多忙で留守がちになり、なかなか実家に行けなくなってしまいます。私は思わず電話で「実家を乗っ取らないで」と叫んでしまったのです。
義母にタクヤを預け、私は夫と外へ散歩に出かけました。夫の優しい言葉が私の心を溶かします。公園のベンチに座って、私は涙があふれて止まりません。ユイちゃんとのやり取りを話すと、夫は静かにうなずきながら聞いてくれました。
「ミホの周りに起きた不幸な出来事は……本当に何て言っていいのか分からないけれどさ。義両親がユイさんに家を渡した時点で、もうあの家は今までどおりじゃないんだよ。ミホだって理解はしてる。ただその現実に心がついていかないんだよな?」
気付くと電話の向こうのユイちゃんに大声で叫んでいた私。自分の感情のはずなのに、手に負えないという感覚ははじめてでした。思わず義母にも怒鳴ってしまいました。私の様子がいつもと違うと感じ、義母は心配して夫に連絡をしてくれたようです。
そして夫に話しているうちに考えがまとまっていきました。私はユイちゃんに八つ当たりをしていただけなのです。実家がユイちゃん名義になることも、ユイちゃんたちにはユイちゃんたちの生活があることも、全部理解していたはずでした。それでも手に負えない感情を、ぶつけてしまったのです。
こんなにも実家への思いが強いのは、自分たちの家の居心地が良くないせいだと夫にも謝られました。まずは自分の生活を整えて、それからユイちゃんに話をしにいこうと思います。
【第12話】へ続く。(明日配信予定。ログインで1話先をお読みいただけます)
原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子