<ママの多様な働き方>仕事も子育てにも適した環境。住みやすいと評判の「あの県」に編集部が突撃!【第2話:アイの場合】
子育てに行き詰まっていた2児のママ、マイさん。当時マイさんは東京都内に住んでいましたが、仕事仲間のユカコさんから、石川県での子育てのしやすさを聞いたことがきっかけとなり、2023年石川県へ移住しました。
しかし子育て環境に悩んでいるママは他にもたくさんいます。東京都在住のアイさんも、そのひとり。ある日、友人のツワノさんから贈り物が届きました。ツワノさんはアイさんの学生時代からの友人で、現在は家族で石川県小松市に住んでいます。
アイさんの息子ケイタくん(小3)とパパのヨウスケさんも、ツワノさんからの贈り物に興味津々。
新幹線?飛行機?都内からの利便性
ツワノさんの住む石川県小松市までのルートを調べ始めたアイさん。
「新幹線と飛行機どちらがいい?」と聞かれることが多いけど、空港とJRの駅は車で10分ほどの距離なので、どちらで来ても小松市観光はしやすいですよ。都内から飛行機(小松空港)だと約1時間、新幹線(小松駅)なら約3時間の距離。今回はケイタくんのリクエストで飛行機で来ることにしたみたい。
小松駅周辺は子どもと楽しめる無料施設がたくさん!
まずツワノさんが案内してくれたのは、JR小松駅から徒歩1分のところにある「こまつの杜」。
超大型鉱山機械の運転席は迫力満点! 入場料無料で、こんなに楽しめるなんてアイさん家族もびっくりです。搭乗体験は開催日が決まっていますので、訪れる際は開催日をチェックしてくださいね。満足して車に戻ると……。
ツワノさんの次女ちゃんの提案で、急遽向かうことになったのは「空とこども絵本館」。JR小松駅から車で5分ほどのところにあります。
ほかにも階段下のコーナーやベランダなど、さまざまな場所で本を読むことができます。ポットやレンジが備え付けられた授乳室、飲食が可能なテーブルも完備されているので、赤ちゃん連れや小さいお子さん連れでも安心。本が大好きなケイタくんは、次々に本を広げて楽しんでいました。
おいし〜い!小松市ならではの新鮮食材
パパはお腹がすいたみたい。「道の駅 こまつ木場潟」に移動して、「味処 四季彩」でランチを食べることにしました。
選んだのは、名物の小松とまとと小松うどんを使った「トマトカレー小松うどん」。お腹ペコペコのパパは、そのおいしさに感動しているようです。さらに……。
アイさんは小松市ならではのお土産を、たくさん購入したようですね!
心も身体も満たされる〜!ママだけの女子旅へ
ランチ後は、ツワノさんのお宅へ移動。パパと長女ちゃんが出迎えてくれました。
まずはツワノさんオススメのスポットへ!
「加賀伝統工芸村 ゆのくにの森」の中には、思わずうっとりしてしまう空間が。カラフルな傘が印象的な「アンブレラスカイ(※1)」。天気のいい日だったので、カラフルな影が地面に映り、とても幻想的です。アンブレラスカイは、春から雪が降る前までの期間限定で開催されています。
次に案内されたのは、ツワノさん行きつけのこちら。
石川県には複数の温泉地があります。加賀市にある「山代温泉」は地下数十メートルから湧き出る温泉で、3つの泉質があるのだそう。飲泉ができる源泉は、浴びても飲んでも体に効く「長寿の湯」といわれています。
温泉で癒されたあとは車を少し走らせて、SNSで見つけた「コカチ珈琲」で飲み物をテイクアウト。座って休めるカフェで、ふたりはゆっくりとした時間を過ごしました。
移住してみてどう?本当のところを聞かせて!
ツワノさんのエスコートで、心身ともにリフレッシュしたアイさん。ツワノさんと2人きりのときに、どうしても聞いておきたいことがあったようです。
――ツワノちゃんが移住したのっていつだったっけ?
ツワノさん:2022年の4月だよ。それまでは神奈川県の川崎市に住んでたの。移住してきたとき、長女は小学校3年生、次女は小学校1年生になったばかりだった。
――移住する前も、旦那さんの転勤でいろいろなところに住んだんだよね?
ツワノさん:そうだね。結婚してすぐは横浜で、金沢、福岡、広島、そして関東に戻って、それから石川に。
――いろいろ住んでみたなかで、小松市に移住することにしたきっかけって何だったの?
ツワノさん:夫が小松市が行っているキャリア採用に合格して、こっちに引越してきたのがそもそものきっかけ。こっちで子どもたちがのびのびしているのを見て、移住を検討し始めたんだよね。
――子どもたちの転校をはじめ、環境が変わることについてはどう考えていたの?
ツワノさん:環境の変化を楽しんで、新しい環境や人間関係に耐えうる力をつけてほしいと思ってた。移住は、そういう部分を鍛えるチャンスかなって。実際、今は子どもたち同士で約束をして出かけるようになったりもしていて、子どもが何かにチャレンジする機会が増えたと思う。地域のお祭りに出る体験もできたしね。
――住む場所については、どうやって決めたの?
ツワノさん:利便性を考えて、小松駅周辺の地域の小学校を探してた。私が仕事をしているから学童があることがマスト。あとは子どもたちから「階段のある家に住みたい!」っていうリクエストがあったの。それで戸建ての2階建物件を探したんだよね。
――小松市の小学校ってどんな感じ?何か特徴あるのかな?
ツワノさん:給食のボリュームがすごい気がする。それに地元のお米を使ってるみたいだよ。カニが出ることもあるし! あとは……そうだ、150周年の記念で紅白まんじゅうを配るイベントがあったんだけど、6学年ごとに違うおまんじゅう屋さんのものだったの。このあたりにコンビニは少ないけど、和菓子屋さんはたくさんあるんだよね。
――ツワノちゃんちには赤ちゃんもいるけど、小松市の子ども支援はどんな感じ?
ツワノさん:小松市の子育て支援課が、生後1歳までの子どもにおむつを送ってくれるサービスがあるの。委託を受けた業者の人が持ってきてくれるんだけど、そのとき対面で母子の様子についても聞いてくれる。毎回同じ人が対応してくれるから安心なんだ。
――保育園はすぐに入れたの?
ツワノさん:それがね、すぐに入れたの! 金沢や広島、福岡にいたときは、保育園に点数制度があって、入所するための競争が激しかったんだけど……。なんと小松市は待機児童ゼロなの。以前は入れる保育所を探すのが大変で、保育所に合わせて住む場所を決めてたくらいだったのに。あと、うち3人目ということもあって保育料がかからないんだよ。(※2)
――それはありがたいね。突っ込んだ話になっちゃうけど、いろんな面で余裕ができた?
ツワノさん:保育料が無料なのは大きいよね。今は借家だけど戸建てだし、ゆったり過ごせてると思う。あとは夫の帰りが早くなったことかな。以前はみんな寝た頃に帰ってくる生活だったけど、今は夕飯の時間には帰ってくるからね。
――今、移住して3年目だと思うけど、関東との違いをどんなところで感じてる?
ツワノさん:休日の過ごし方かな。関東では車で子どもと出かけるのが大変だった。どこに行くにも時間やお金がかかるしね。石川県は近場で遊べるところがたくさんあるから、車で気軽に出かけられるようになったのは大きいかな。
あとは学校行事などに協力的な親御さんが多い印象がある。移住者の私たちのこともウェルカムな雰囲気だから関わりやすく感じてるし。私は学校のボランティアに参加してて、仲良くなったママ友と休日に遊んだり飲みに行ったりもするよ。
――ママ友は地元の人が多いの?
ツワノさん:もちろん地元の人もいるけど、旦那さんの転勤でこっちに来た家族も多くて、私と同じように都内の会社にリモートで勤務しているママもいる。
――仕事に関してはどう?リモートで働いてるんだよね?
ツワノさん:都内の企業に勤めたまま、リモート勤務にしてもらってる。元々は営業でのキャリア重視で「第一線で活躍する」というマインドだったんだけどね。リモート勤務するにあたって事務職へキャリアチェンジしたけど、いい経験だったと思う! 小松市に移住してからは、仕事だけじゃなく家庭や子育てとのバランスを保つことも大事だと思うようになったよ。
仕事は基本的に業務時間内だけで対応してて。育児とは両立できてるから、これからもこの形で継続するつもり。たまに小松駅のそばにあるコワーキングスペースを使うこともあるよ。
――お子さんが病気のときはどうしてるの?
ツワノさん:市が運営する病児保育(予約制)を使わせてもらってる。あとはワンオペにならないように、夫婦で仕事を調整しながら分担しているかな。
――そっか。夫婦で子育てしやすい環境なんだね。実は私もね、移住がちょっと気になってて……。なにか事前に考えておいたほうがいいことってある?
ツワノさん:都内のようにコンビニやスーパーがあるわけじゃないから、車を運転しない方なら、買い物に行く手段や、スーパーまでの距離は調べておいたほうが良いと思う。
――なるほど。車で移動する人が多いんだね。最後に、ツワノちゃんが思う小松市の魅力って?
ツワノさん:小松市に限らずだけど、石川県はとてもバランスがいい気がしてる。空港が近いから、東京や故郷の沖縄に帰るときも助かってるんだ。土地も都内に比べて安めだから、そのうち土地を購入して家を建てたいねって話してるの。
のんびりリフレッシュしたママたちは、家族が待つツワノちゃんの自宅に戻ってきました。
アイさんの気持ちが通じたのでしょうか。パパのヨウスケさんもいつの間にか、移住に前向きな気持ちになっているようです。家族にとって良い選択ができるといいですね。「移住」は理想の子育て環境を叶えるためのひとつの選択肢。石川県への移住・観光情報もぜひチェックしてみてくださいね!
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※2 小松市「利用者負担額(保育料)について」から抜粋。詳しくはこちら
提供:いしかわ「第二のふるさと」推進実行委員会