<祖母、ひとでなし!?>「過ちによって生まれた私」援助は続ける?やめる?結論は…【第5話まんが】
前回からの続き。私は30代のサキ。夫(30代、ユタカ)と小1の娘(サユリ)がいます。父は数年前に亡くなり、近所に母(60代、ヒトミ)が住んでいます。私はかわいがってくれた祖母への恩返しのため、母と一緒に祖母の介護施設の費用を援助しています。しかし最近、祖母が略奪不倫をして未婚状態で母を産んだことを知ります。祖父は前妻と子どもを捨てた末に祖母と再婚するも、結局離婚。ロクでもない人たちだと思ってしまいます。祖母への印象がガラリと変わってしまった私は、もう祖母への援助なんてしたくないと思っています。
「過ちって言っていいかどうかはわからないけど、少なくとも、おばあちゃんの過去をサキが背負う必要はないよね?」夫にそう言われ、やはり当事者でない夫には、私や母の気持ちを理解してもらうのは難しいのかなと思います。
「そんな簡単にはいかないよ」私は言いました。自分自身の存在さえ、後ろめたく感じてしまいます。
夫から言われて私ははじめて、自分が傷ついていたのだと気づきました。自分が過ちによって生まれたこと。そんな祖母を大好きだったこと。私や私の家族の存在が、誰かの不幸につながっていること……。その全てにモヤモヤが募り、祖母への怒りになっているのだと。
私は祖母の過去を知って、祖母に過去をどう思っているのか問いただそうと思っていました。母や祖父の前妻さんのことを思うと、祖母は強く反省すべきだと思ったからです。
でもそれは、私自身が納得したいがためのエゴだったのかもしれません。それに祖父母を否定してしまうと、自分の母の存在も否定するようで苦しいです。
「おばあちゃんなりに反省や後悔があったはずだろう」と信じ、母と一緒に祖母の余生を見守りたいと思います。
原案・編集部 脚本・rollingdell 作画・春野さくら 編集・塚田萌