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28歳で『ベスト・ファーザー賞』受賞のユージさん。3児と共に、日々奮闘中!

父の日を前にして、先日第35回『イエローリボン賞(ベスト・ファーザー賞)』の授賞式が開催されました。芸能部門史上最年少として選出されたのが、タレントのユージさん。2014年に小学生の息子を持つ一般女性と結婚し、同年には長女が誕生、さらに翌年には次女誕生と、28歳にしてすでに3児のパパ!

今回ママスタは授賞式後のユージさんを直撃。受賞の喜びや最近の家庭の様子など、ざっくばらんに語ってもらいました。

あらためて家族を大切にしていこうと思いました

──このたびはおめでとうございます。受賞のご感想は?

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「まずひと言、うれしいです! お母さんもそうですが、父親ってなかなか評価されづらいと思うんですよ。やっていることは親として当たり前のことばかりなので、こういう形で評価してもらえるというのはうれしいですね。あらためてこれからも家族を大事にして、頑張っていこう!という気持ちになりました」

──ご家族からは、この受賞に関して何か?

「最初に連絡をいただいたときに、妻からは『よかったね』と。息子はクールなところがあるので言葉はなかったんですが、心では『よかったね』と思ってくれていると…(笑)。今日の受賞式にも来てくれていたんですよ。ただ、僕の名前が呼ばれる直前に長女がグズり始めて、ふたりで一緒に廊下に出て行っちゃったんです。パパのよいところを子どもに見せるのは、そう簡単なことじゃないんだなってよくわかりました(笑)。これからも努力を続けます!」

──もうすぐ父の日ですが、息子さんから何かプレゼントは期待できそうですか?

「どうかなぁ? 息子は毎年母の日にはプレゼントをしているんですが、父の日には何もくれたことがないんですよ。で、翌日それを僕がチクチク言うんです。『あ〜、昨日は父の日だったけど、終わっちゃったな。今年も何もくれなかったな〜』とか。そうすると『いや、これから渡そうと思っていたし』とは言うんですけど、結局何もくれない…というのが2年くらい続いたのかな? それを見かねた妻が何か言ってくれ、その年は花をもらいました」

──お花ですか! それはうれしいですね。

「あ、でも妻が言ったからだと知っているので。彼が自分の意思でくれる日はいつくるのかな?と。言葉でもいいんですよね。『いつもありがとう』っていうひと言でも、もらえたらうれしいです」

家庭内を円滑にする、油担当(笑)として頑張っています

──ユージさんには、約1年半前にもママスタにご登場していただいていて。その後さらに家庭がにぎやかになったようですが、今はどんな状況ですか?

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「1年半前といえば、まだ次女が産まれる前ですね。本当ににぎやかになりました。長女も2歳になって言葉はまだ多くしゃべれないんですが、いろいろ手がかかるようになりました。まー、忙しいですね。家の中は戦場のようです。息子は中学1年生になって、それはそれでまた手がかかる年頃になってきましたね。反抗期の片鱗も見えるようになってきて、そういうところとも向き合わなきゃいけないなぁと。まぁ、家族としてはやりがいのある時期です!」

──いわゆる「大変な時期」といわれるときに、お子さんたち3人それぞれがハマっているんですね! そんな中でのパパとしての役割は?

「僕はサポートしているだけですから。後ろから家族を支えて、何かあったら手を差し伸べるくらいですね。みんなの受け皿になりたいとは思っています」

──じゃあ、あまりお子さんを叱ったりすることもないんですか?

「それは妻担当なんですよ。分担したわけでもないんですけど、僕が出る前に妻が叱りだすので(笑)。そういう場合は便乗して叱るんじゃなく、それでダメージを受けた子どもたちをやさしくフォローしてあげるのが家族の正しい形かな、と。一見叱っているほうが大変そうですけど、フォローするのにもパワーがいるんですよ」

──息子さんの年頃だと、とくにそうでしょうね…。

「フォローしてあげないと突き放された気分になっちゃうので、かわいそうだなって。ただ、これをあまりやりすぎると、今度は妻から『あなたは私と同じ気持じゃないの? 悪いのは、あの子でしょ!』って。そのフォローをするのも大変なんです」

──(笑)まるで中間管理職のようですね。

「まさにそうですよね。息子の前で妻が言ってくるんですよ、『だって、おかしいと思わない?』って。ここで『思わない』というと妻を敵に回すし、『おかしいと思う』と言うと息子が『やっぱりこのふたりはグルなんだ!』って心を閉ざしちゃうし。なので『たしかにそれはおかしいと思う。でも、こいつの気持ちもわかるよ』って。トゲトゲした部分とダメージを受けた部分に油を差す人がいないと、家庭が円滑に回らないじゃないですか? 僕は油担当なんです。まぁ、そうはいってもやりがいはありますよ。自分が忘れかけていた感覚を息子が思い出させてくれるところもあるし、妻目線から『そうか、親としてはこう思うのか』って発見もあったりするし。日々すごく成長させられます」

妻とふたりで幸せでいることが、子どもにとっての幸せ

──パパになってから、性格的に忍耐強くなったのではないですか?

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「忍耐強いです! 長女から身体中にコーヒーをかけられたり、オムツ替えの途中でおしっこが飛んできたり…。でも怒るわけにはいかないじゃないですか? パパになったらきっと大変なことがたくさんあるんだろうなぁとは思ってましたけど、ここまでは想定していなかったです(笑)。先回りして洋服の替えを用意しておくとか、対策を講じるようになりました。これも経験の積み重ねですね」

──息子さんと娘さんたち、それぞれなりの大変さがあるんですね。

「そうですね。下のふたりはまだ子どもだけど、息子はだんだん僕たちに近い感覚になってきましたから。僕は昔はやんちゃしていて本当にひどいヤツだったので、それに比べれば息子はめちゃくちゃよい子ですけど。これからいたずらしたり悪ぶったりする時期がきても、親として受け止められる自信はあります。父親としては、もしかしたらそこからが本当の出番なのかもしれませんね」

──娘さんたちはどうですか?

「そっちは全然わからないですね! 息子に『うぜぇ!』って言われたら対応できると思うんですけど、娘に『キモい、あっち行って』と言われたら…泣くかもしれない(笑)。長女はまだ単語しかしゃべれないんですけど、このあいだ抱っこしながら『パパのこと、好き?』って聞いたら『フツー』って。そんな言葉、今まで使ったことないのに。妻は笑ってましたけど…」

──せつないお話ですね…。では父の日間近でもありますし、ユージさん同様に日々頑張っているパパたちにメッセージをいただけますか?

「僕のモットーでもある『妻にモテたい』は、意識してほしいです。僕の家は母子家庭だったので、母は僕のためにいろいろ頑張ってくれていたんですけど、僕はずっと『お母さんに幸せになってほしい』と思っていたんですよ。だから今自分が親の立場になって当時を思い出すと、妻とふたりで幸せでいることが子どもにとっての幸せなんだなって。だからハッピーでいることが大事です。そのためには、妻にモテなくちゃ!と思ってます」

──モテるために、どんなことをされているんですか?

「一番心がけているのは、子どもの面倒を見たり家事をやったりして妻の負担を減らすことですね。あとはベビーシッターさんをお願いして、できるだけ妻が自分だけの時間を過ごせるようにしたり。一緒に食事に行ったりと、デートもします!」

『ベスト・ファーザー賞』というイメージそのままの、ユージさん。きっと奥さまにモテモテなのではないでしょうか? 取材終了後「じつは僕もベビーシッターがほしいと思うときがあるんですけどね…」と、小声でつぶやいていたのは聞かなかったことにしておきます(笑)。

ユージ(タレント)

1987年アメリカマイアミ生まれ。2003年映画「アカルイミライ」で芸能界デビュー後、テレビのバラエティ番組や情報番組などで活躍。現在「すイエんサー」「やさいの時間」(NHK Eテレ)、「すっぴん!」(NHKラジオ)などにレギュラー出演中。

取材、文・鈴木麻子 撮影・石川奈菜

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