<勘違い親が多い?>「叱らない育児」と「何も言わない育児」は違う。「叱らない育児」の極意は?
「叱らない育児」は育児の世界でも大きなテーマですが、実践するとなるとママたちも戸惑ったり悩んだりすることがあるのではないでしょうか。ママスタコミュニティのあるママからも「叱らない育児」について疑問が寄せられました。
『叱らない育児で育ったお子さんはどんな子になりましたか? もし身近にいたら教えてください』
投稿者さんは叱らない育児をした結果、子どもがどうなるのか気になっている様子です。たしかに子どもたちがどのような成長を遂げたのか気になるところ。しかしそもそも、「叱らない育児」とはどんな育児なのでしょうか。ママたちの意見とともに考えていきましょう。
「叱らない」と「何も言わない」は違う
『叱らない育児は何でも許容することではなくて、普段はガミガミ言わないけど、悪いことや人の迷惑になることはきちんと叱ることだよね?』
「叱らない育児」とは口でいうほど簡単ではないでしょう。またその意味を履き違えてしまうこともあるかもしれません。「叱らない育児」とは、子どもが何かしたときに親が感情に任せて怒鳴ったり怒ったりするのではなく、冷静に親の考えを伝えて諭すことではないでしょうか。つまり「叱らない」というのは、「何も言わない」ことではないという点が大きなポイントになりそうです。特に小さい子どもはよいことと悪いことの判断がまだ難しいですから、やってはいけないことを教えるのも親として大切な役割でしょう。悪いことや他の人に迷惑をかけるようなことをしたら、それらを注意することも必要になってきますね。
ただなかには、叱らない育児を「何も言わない育児」と捉えて子育てする家庭もあるようです。その結果、どうなったのかママたちからもコメントが届きました。
何も言わない子育ての結果は?
『親を舐めているよね。引きこもりの従兄弟は、子どもの頃から母親にきつくあたり、親が80歳を過ぎた今も偉そうな口をきいている』
『叱らない育児と甘やかしを混同された子どもは王様状態で、社会に出て注意されただけで心が折れてすぐに辞めた。その後も仕事したりしなかったりを繰り返して安定していない』
親が善悪を教えることなく、何も言わない育児で育った子どもは、自分が1番と考えてしまうのかもしれません。親に対しても偉そうな態度をとり、まるで王様のようになってしまうこともあるようです。またそれらは家庭内だけでなく、社会に出ても同じ状況になる場合も。上司に注意をされても聞き入れることができず、その場から逃げてしまうこともあるそうです。悪いことをしても叱られたことがない、つまり諭されたことがないので、いざ注意を受けるとショックを受け、すぐに心が折れてしまうこともあるのではないでしょうか。
「怒る」と「叱る」の違いも考えたい
『善悪をしっかりと教えることや叱っても気持ちに寄り添うことと、頭ごなしに怒って全人格を否定するような、いじけてしまうような子育ては違うからね』
叱らない育児を考える際、「叱る」と「怒る」の違いも大きなテーマになってくるでしょう。「怒る」は親が感情的になって怒鳴ったりすることといえそうです。怒りが行き過ぎた場合は、過去の行いや子どもの人格を否定するようなことまで言ってしまうかもしれません。それに対して「叱る」は、子どもが悪い行いをした際に「なぜ悪いのか、今度はどうしたらいいのか」などを教えることではないでしょうか。子どもの気持ちに寄り添いながら、言葉を選んで伝えることが大切になってきそうです。
「叱らない育児」のポイントってなんだろう?
「叱らない育児」をしたいと考えていても、親も1人の人間です。ついカッとなって感情的になってしまうこともありますね。でもそうした感情をグッと抑えて、子どもの性格や気持ちに寄り添いながら、適切な言葉を選んで物事の善悪を教えることが重要なのかもしれません。「叱らない」とは、子どもに「わかりやすく言い聞かせる」ことではないでしょうか。
『自分の中にこういう子に育ってほしいという理想があるなら、親子がたくさん会話をしたりする方が大事かも。会話の中で善悪を教えた方がすんなり聞き入れられる場合もある』
また子どもが何か悪いことをしたときだけでなく、普段の生活でも物事の善悪を教えることはできそうです。毎日の子どもとの会話の中で気になることがあれば、その都度親の考えを伝えるのもよいですね。その際もなるべく冷静に、「○○の考えもあるけれど、ママはこう思うよ」と子どもの気持ちに寄り添えると伝わりやすいかもしれません。
今回は「叱らない育児」について考えてきましたが、いろいろな育児の方法があって正解はないものです。叱らない育児も一つの選択肢として、ママたちの意見を参考にしてみてはいかがでしょうか。