<ジェンダーレス時代でも>複雑な女子の世界は、やっぱりあるよね?小学校3~4年生の場合
女の子のママのみなさん。わが子を取り巻く女子特有のもめ事って、今も昔も変わらないなと思いませんか。子どもたちは男女関係なく、人間関係のトラブルを少なからず抱えて成長していくものですが、ママ自身が経験してきたからこそ分かる、まだ子どもだからと侮れない女の世界が小さいうちからありますよね。ママスタコミュニティにも実際に起きた女子のもめ事についての投稿がいくつか寄せられています。はじめは可愛らしいと思える程度のものから、今後の成長が恐ろしく感じるものまでさまざまのようです。そんな避けて通れないトラブルとどのように付き合っていくのでしょうか。
早ければ年長頃からちょっとした意地悪も
5、6歳の年長児にもなると、意志の強い子やしっかりした子と、まだ幼い感じのする子とタイプがはっきり分かれてきませんか。「○○ちゃんと私(だけ)で遊ぶ」と言って別の子を排除している光景を見る機会も出てくるでしょう。ママスタコミュニティにもコメントが寄せられています。
『年長から聞いていた。靴下にフリルがついてない子とは遊ばないとか、お遊戯会のダンスの振り付けが気に入らなくて、手はこうするんだよ、と指摘するとか。聞いていて、女子怖いと思っていた(笑)』
筆者には息子と娘がいますが、子どもたちが園児時代、周囲のママたちからこの手の話を聞く機会が増えたのがちょうど年長の頃。娘は数人で遊ぶこともあれば、気が乗らないときは一人で過ごしたり先生と過ごしたりして特にトラブルなく過ごしていたようでした。しかしそのマイペースな性格で女子の世界で生きていけるのか心配でもありました。
小学校低学年には心理戦?3、4年生頃にはさらに複雑に……
入学当初はまだ新しい環境に緊張して、新生活に慣れることに精一杯な時期。しかし一部ではもう、人間関係のトラブルの芽は出てきているようです。
『小学校低学年くらいからだろうね。子どもっぽい無防備な子と意地悪で狡猾な子とに分かれてくると思う』
筆者の息子の場合は新しい環境に慣れることに精一杯でしたが、クラスの女子の中では低学年から気か強い子とそうでない子が見て分かるくらい差があったようで、些細なトラブルもあったのだとか。ママスタコミュニティには年齢が上がるとともに複雑化してくるというコメントが寄せられています。
『学校の先生に注意してもらってもそのときは、悪気が無かった、ごめんなさいと泣いて謝り、しばらくすると同じ言動を繰り返す。本当にタチが悪いよ』
『年齢が上がるごとに陰湿度が上がるし知恵もついてくるからタチ悪いね。学年が上がってくると新しいグループなど仲良くなりたい子のところへ行き、別の子の悪口をお土産に盛り上がり、仲間意識が芽生えるというシステム』
『一番表面化しやすい年頃かもね。5~6年生は上手く隠れながらやるように知恵つけるから』
『「○○ちゃんの髪型なんか変じゃない?」とか「今度の遠足の班はこの4人にしよう(自分が指名した子たちだけで固めて、1人を仲間はずれにする)」とか、必ず火種は同じ子。何だかんだで、主犯格はいじめが好きで、快感を得るタイプだからもう治らない』
この手の心理戦は年齢とともに水面下で進んでいきますよね。ママたちも少なからず経験があるのではないでしょうか。
トラブルとの関わり方とは
筆者の娘の場合、2年生頃から気の強い女の子同士でもめ事が始まり、陰でのコソコソ話や一人をのけ者にする場面がちらほら出てくるようになった様子。女子たちの独特な雰囲気が苦手な娘が取った行動は、「とりあえず一人で過ごす」というものでした。自分がのけ者の対象になりたくない、とは言っても陰口を言い合う雰囲気も苦手な娘にとっては、ひとまず逃れるのが平和な解決法だったのでしょう。また、1学年1クラスという小規模校のため、他学年との交流が当たり前のようにあり、教室内で居心地が悪くなると他の学年のところへ遊びに行くという手段もあったようです。
ママスタコミュニティにも、女子の世界でのもめ事は避けて通れないからこそ、飲み込まれずに過ごしてほしいというママたちの願いが寄せられていました。
『3、4年生で散々な目にあって5、6年生の今、トラブル回避の術を学んだウチの娘。トラブルの多そうなグループとは当たり障りなく付き合うみたい。なんでも勉強だね』
『うちも娘が被害に遭ったよ。被害に遭う前に○○ちゃんが△△ちゃんを無視しようから始まり、順番にターゲットが回っているのを娘から聞いていたから、娘にも回ってくると思うことを伝えて対処法として、相手にしないと教えていたな。結果回ってきていた。でも、そういう子って最終的に周りが気付いて離れていくよ』
『周りを変えるのって大変だから自分の子に、嫌なことされたらどう対処するかとか、自衛できるようにメンタル鍛えたいと思っている』
トラブルに巻き込まれないように距離感に気をつけたり、精神面での強さを鍛えたり、巻き込まれたときに自分を守る手段を身につけてほしいと願うママたち。他にもママスタコミュニティには巻き込まれないためのママが協力できる予防法を伝えるコメントもありました。
『年齢は関係ない。低学年でも意地悪な子は本当に意地悪。でもそういう人ってお母さんもそういう人だよ。処世術としては、きちんと勉強できるようにして先生の信頼を得ておくこと』
『得意なことがあると伸ばしてあげたらいいよ。学校以外にコミュニティがあった方が救われるし。スポーツでも、勉強系でも自信になるよ。あと、いつもきれいに髪や服装を整えて。忘れ物もないように。汚いとか、臭いとかは傷つくし。子どもは汚いと思えば言うし。見下されるよ』
筆者の娘はもともと気の合う友だちとは遊ぶが、一人で過ごすことも好きなタイプ。今のところそのイメージが先生にもクラスメイトにもついているため違和感がないようです。クラス替えのない小規模校のため、近くにある中・大規模校に転校したいか聞いてみたところ、「人数が少ない今でも学校で気を遣って疲れるのに、もっと増えるのは嫌だ」と答えるくらい人間関係のもめ事が苦手。そして、憂さ晴らしするかのように帰宅するとワガママ放題になる娘に、筆者も少しは目を瞑っている現状です。
ただ娘には、「学校で嫌なことがあったら一緒に解決法があるか考えることもできるし、美味しいものを一緒に食べて気分転換することもできるので、教えてほしい」とは伝えています。人間いろいろな人がいるので、どうしても苦手な人が出てくるのは仕方のないこと。
筆者は子どもたちにそれを排除するのではなく、必要なこと以外は関わらないというのも自分を守る手段のひとつとして、上手に立ち回るすべを身につけてほしいと思っています。
文・ゆかりんご 編集・横内みか イラスト・藤森スズメ