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子どもの言葉に揺れる母心。「ママ見て」が「ママ、見に来ないで」になる日

「ママきて~」「ママみて~」「ママやって~」

生まれてから何年間、このセリフに「ちょっとまって」「あとで」「いまムリ」と切り返してきたことでしょう。いつか「ママこないで」「ママみないで」「ママやらないで」になることを知っていたはずなのに……。

揺れる心

「ママきて」の時代から「ママ見ないで」の間、子どもたちには、

「ママに来てほしいけど来ないでほしい」
「見てほしいけど見てほしくない」
「やってほしいけどやってほしくない」
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という時期があります。この時期はお互いにイライラ絶頂かもしれません。

親「ママやろうか?」
子「やらないで!」
(しばらく放置)
子「ママどうしてやってくれないの!!」
親「さっきやらないで、って言ったじゃない」
こんな会話が繰り返されます。お子さんによって、その時期、そのバランスは千差万別。

8才のうちの子は、最近「ママ、学校の発表を見に来ないで」が始まりました。え・・? ついこの間、「ママ、学校の発表、ぜったい見に来てよ!」と言われて、雨の寒い日、見にいったよね……?

娘と私の場合

習い事の発表会(ダンス系)にむけての追い込み練習中、保護者が参観していい日がありました。今までも見に行っていたので何も考えずに練習を見に行くと、娘は不機嫌きわまりなく、「なんで見るの」「見ないで」と言いました。他のママさんパパさんたちは、部屋の隅に用意された椅子に座っていました。
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私はちょっと考えて、「わかった」と部屋を出ました。先生や他の保護者の方たちに「えー!いいんですか見なくて!」と驚きの目で見られ、先生からは「お金を出してくれてる親御さんに練習の成果を見せるのは当たり前!」というスタンスだと言われました。でも、さらっと、「見なくてもいいかな」と思えた自分がいました。

習い事は子どものもの

なぜあっさり部屋を出られたか。幼いころの自分を思い出したからです。親が参観して、普段はかけない眼鏡をかけてじっと見られたあの日。小学生の私は、実力の半分も出せなかった。なんでみんなは親の前で楽しそうに踊れるんだろう。不思議でした。

その子にスキルと自身をつけさせて人生の力にして欲しい。習い事は、それが一番の目的です。だから参観のせいで実力も出せず、結果も悪いのでは、本末転倒ではないかと思えたのでした。

いつかまた

発表会本番ですら、本人としては親がいない方が100パーセント以上の自分を出せるなら、見に行きたい気持ちは我慢しようと思います。そんな時代を抜けると、いつかまた素直に「ママみて」「ママきて」になるのかな、と思ったりします。

もちろんどんなときも天真爛漫に親御さんの前で表現できるお子さんもいて、いいなあ、うらやましいなあ、と思っていますけれど!

文・yuki イラスト・くずり

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