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田中裕二:第3回 赤ちゃんの笑顔を見て愛おしいと思うのは、今までにはない感覚ですね

2017年の「イクメン オブ ザイヤー」のイクメン芸人部門の受賞者に選ばれたのはお笑いコンビ「爆笑問題」の田中裕二さん。スペシャルインタビュー第三回目は、「子どもの叱り方」や「育児の楽しみ方」についてお話を伺いました。田中さんが考えた「子どもたちと仲良くなるための作戦」とは?

田中さんにとって「パパになってから一番難しかったこと」は何でしたか?

田中裕二
難しかったこと……。これからの方が難しいことは増えるんじゃないかとは思ってるんです。反抗期だなんだと始まって来るだろうし。
今は、やっぱり叱ることかな。明らかに叱らなきゃいけないことはあるので、その時は叱るんです。ただ「夫婦二人で子供を叱っちゃう」ことがあるんですよ。
兄弟ゲンカで叩いた、蹴ったとなったら、それは「ダメ」と言わなきゃいけないし、明らかに他人に迷惑をかけているときに注意してもやめないとなると、夫婦で叱るわけですよね。そうすると、子どもは泣いて部屋に閉じこもっちゃうなんてこともある。そんな時は最終的にはママが慰めに行くんです。
二人で怒っちゃうと子どもの逃げ場がなくなっちゃうから、叱る側とフォローする側は、分担しないといけないよね、ということは夫婦でもよく話しますね。

叱り方について、奥さまの山口もえさんとも話しあうんですね。

どう叱るべきか、叱るとき何が大事かという話はしますね。でもまぁ、難しいよね……。
怒鳴ることもありますよ。でも、怒鳴っても子どもには“怒られた”ということしか残らないのかなと思うんです。子どもは“親が怒ってるのがイヤ”なんですよね。そのことしか頭になくて、“なぜダメなのか”“なぜ叱られているのか”より“怖い!”という印象が強くなっちゃうと、一番大事なことが伝わらないんじゃないかなと思うんです。

最近はできるだけ諭すように叱ることが多いかな。親だって感情的に怒っちゃうこともありますよね。でもなるべく“諭す”というか“理解をさせる”方法を探るようにしています。

『スターウォーズ』が子どもとのコミュニケーションの懸け橋に

では、逆にパパになって「楽しい!」と思ったことを教えてください。

上の子2人(現在10歳の娘、6歳の息子)と3年くらい前から頻繁に会うようになって、その頃どうにか仲良くなりたくて、いろいろコミュニケーションを取る方法を探していたんです。その作戦の一つとして『スターウォーズ』の新作を一緒に見に行くことにしたんです。
僕が『スターウォーズ』が好きなので、新作を見に行く前に過去の作品を薦めて、全部一緒に見たら、二人ともはまってくれて。その後、一緒に新作を見に行ったらすっごく喜んでくれたんです。グッズやおもちゃを買って、ライトセーバーで一緒に戦ったりしたときは、めちゃくちゃ楽しかったですね。
息子は、今は『仮面ライダービルド』とかカブトムシに夢中で、お姉ちゃんはお姉ちゃんで別のものに興味を持ち始めているんだけど、今年の12月にまた『スターウォーズ』の新作が公開されるので「パパ!また新しいのが来るよ!」って子どもたちも楽しみにしていて、今から一緒に見に行く約束をしてるんです。楽しみですね。

ステキなお話ですね!お子さんたちを喜ばせるために、普段はどんなことをしていますか?

例えば、ロケに行って子どもが好きな新幹線のロケだったから、子どもに見せたら超喜ぶだろうと思って写真をいっぱい撮って帰ったり、「あ、これはお姉ちゃんきっと好きだろうな」と思うものを持って帰ったりね。
でも意外と、反応が素っ気ないんですよ(笑)。でもうちのお姉ちゃんは、「あ、パパ、私を喜ばせたいんでしょ?」とわかった上でちゃんとリアクションを取ってくれますね。
田中裕二

3人目のお子さんの成長を見ていて感じることはありますか?

今、一番下の子は4ヶ月半くらいなんですけれど、ものすごい勢いで成長していくんですよね。まだ半年も経ってないのに、今はなんとなくパパを認識して笑ってくれたり、意思の疎通がちょっとずつできているのと見ていると、「(パパって)こんな感情になるもんなんだね」と思います。赤ちゃんが笑うのを見て愛おしい気持ちになるというのはね、今までにはちょっとない感覚ですね。新生児の頃の写真を見たら「こんなに小さかったんだ」と思うんだよね。まだまだ小さいんだけど、あっという間に大きくなっちゃうんだろうな。

赤ちゃんのお世話で、田中さんが「これは得意だ!」というものがあれば教えてください。

得意だと言えるかはわからないけど、新生児の頃は横抱きでユラユラしてたら寝たのに、いつの頃からか嫌がるようになったので今は縦に抱いてずーっとユラユラして寝かせるのはよくやってます。毎日ではないですけど、ママの手があかないときとかにね。
お風呂では、基本僕が子どもたちを洗ってます。ママにも手伝ってもらうんですけど、湯船は2人で入ってますね。オムツも替えますよ。もちろんママの方が上手だから、「それじゃダメ」と横から言われつつ、うんちも替えますよ。


『スターウォーズ』が上二人の子どもたちとの距離を狭めるきっかけとなり、今では子どもたちと新作を観に行くのが楽しみと話す田中さん。夫婦で叱り方についてもよく話し合い「二人とも叱らないこと」を大切にしているお話は参考にしたいですね。最終回は「3人目の出産に家族で立ち会った話」を伺います。お楽しみに。

取材、文・上原かほり 撮影:泉三郎

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