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松橋周太呂:第5回 もう怒らなくていい! 子どもがつける“あるある汚れ”の落とし方

「子どもがカーペットにジュースをこぼした!」「気づいたらソファが落書きだらけ!」「テーブルやタンスがシールでベタベタに……」
お子さんがいるご家庭では、こんなトラブルが日常的に起きているはず。
一度つけられた汚れはなかなか落ちないうえ、汚れたからといって、カーペットや家具は簡単に買い換えられません。「こんなに汚して、落ちないじゃん!」と子に怒り、汚れの目立つ家具にゲンナリする……。そんなストレスを感じているママは多いのでは?でも、そんなストレスとも今日でさよなら! 「家事えもん」こと松橋周太呂さんのインタビューコラム、今回はお子さんがいる家庭の“あるある汚れ”の落とし方を伝授していただきます。

松橋周太呂

松橋周太呂さんが教える! 子どもがいる家庭の「あるある汚れ」の落とし方

  • カーペットについたシミ抜き方
  • ベタつくシールの粘着汚れの取り方
●松橋さんひとことお子さんが、シミを作ってしまったり、落書きをしたりしたときも『汚れを落とせるワザを知っている』という気持ちがあれば、そんなにママたちも怒らなくて済むのかなと思うんです。
こんなマインドになるのは、家事や子育てに日々追われている皆さんにとって、なかなか難しいこととは思うのですが、たとえば先に技を知っていれば、「この技、一回くらい試してみたいな……」という気持ちになれるかもしれません。「そろそろ汚さないかな?」みたいな、“汚れるの待ち”の心持ちになれたらいいですよね。汚されてからだと、「うわっ、汚れた! 何してるの! どうするの! どうやって落とすの!? 調べなきゃ! この洗剤で落ちるのかな? どれで落ちるの!?」と、汚されてイライラしてるのにやることたくさん! なので、先回りで、「かかってきなさいよ!」的な心持ちになれたらいいなぁって思うんです!
もう落ちないと思うと毎回怒ってしまうけど、落とせると分かっていれば心にも余裕が持てて、ママたちもストレスがないですよね。そこで今回は、お子さんがいるご家庭の“あるある汚れ”の落とし方をご紹介します。これさえわかっていれば安心です!

1.諦めないで! カーペットやソファの汚れはこんなに落ちるんです!

●松橋さんひとことカーペットやソファについたシミ、厄介ですよね。シミ抜きと一言で言っても、いろいろな方法があります。今回は、安くて簡単に手に入り、さらに肌に低刺激なアイテムで落とせる技と、オススメの洗剤を使った技をご紹介します

※以下ベーシックなアイテムを使用する場合は「おうちアイテム編」、松橋さん推薦のスペシャル商品を使う場合は「スペシャルアイテム編」と区別しています。

カーペットについたシミの落とし方

松橋周太呂

●おうちアイテム編

使用するもの:
セスキ炭酸ソーダ、水、スプレー容器

※セスキ炭酸ソーダとは?

重曹と同じようなモノですが重曹よりもアルカリが強く、タンパク質や油を浮かしたり分解する効果が高いです。粉や液体の状態で売っています。最近は、100円均一やドラッグストア、スーパーなどで重曹の売り場に置いてあります。

<やり方>

    1. セスキ炭酸ソーダ水を作ります。500~300ccの水に、セスキ炭酸ソーダの粉小さじ1を溶かし、スプレーボトルに入れて混ぜて溶かす(セスキ水の状態で売っているものでも可。また同様の作り方・比率で作った重曹水でも代用できる)
    2. 汚れ部分にスプレーし、馴染ませます。セスキ水が馴染んだところで、しっかりタオルで拭き取ります。

松橋周太呂

  1. 汚れが落ちるまで、この工程を繰り返します。
    なんと、セスキ水スプレーだけで、ここまで醤油のシミを落とすことができるんです! 写真で少し黒ずんでいる部分は、濡れているだけなので乾けばキレイになります! もちろんあまりにも古い汚れだったり、ワインやトマト系、カレーなど色素の汚れが強い場合は、セスキだけでキレイにならないこともあります。

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●スペシャルアイテム編

頑固な汚れの場合は

松橋周太呂

《オキシクリーン》(500g/548円・税込)など、粉末タイプの酸素系漂白剤がオススメです。ドラッグストアやスーパーで簡単に手に入ります!

使用するもの:
オキシクリーン(液体や泡タイプのワイドハイターのような酸素系漂白剤でも可)、セスキ水

<やり方>

  1. 《オキシクリーン》をぬるま湯でトロトロとした状態に溶かし、汚れに塗布します。
  2. その上からセスキ水をスプレーします。漂白剤はアルカリ性の値が上がるほど漂白効果が高くなるので、アルカリ性のセスキを少し混ぜてあげると効果がアップします。

【松橋周太呂さんのワンポイントアドバイス】
セスキ炭酸ソーダ水の使い道
お掃除用にセスキ水スプレーを作っても、一度に全部を使い切ることはできません。そんなときは、こんな使い道もありますよ!
  • 家の中の汚れ落としに。油汚れ、タバコのヤニ汚れ(壁、キッチン)も落とせます
  • お父さんのワイシャツやお子さんの制服のシャツなど、襟元にシュッとスプレーしてあげれば黄ばみ防止に!
  • もちろん洋服のシミ抜きにも。洗濯表示を確認後、縮まない程度の熱いお湯を汚れ部分にかけ、そこに漂白剤、そしてその後に粉のままの重曹やセスキをかけると、漂白効果がアップします

※白木やフローリング、畳、アルミ素材には使用しないでください
※手荒れが心配な人はゴム手袋を着用してください

オキシクリーンのような「粉の酸素系漂白剤」は結構いろんな用途に使えます!

粉末の酸素系漂白剤は、結構使い道があってお得です! モコモコと泡が出て、物理的にも、成分的にも汚れを取ってくれるんです。「シミ抜き」「キッチンの汚れ」「お風呂の汚れ」「洗濯機の掃除」など様々な用途があります。しかも泡に漬け込むだけなので、他の家事と並行できちゃいます。ラクちんですよね!

  1. 湯船や洗面器にお湯を張り、オキシクリーン(酸素系漂白剤)を入れ、そこにシミのついた衣類、靴下、黄ばんだカーテン、加齢臭のついたシーツや枕カバー……などなど、なんでも20分~1時間ほど漬けこんで漂白してしまう“オキシ漬け”なんてのも流行ってますね!
  2. キッチンでも有効で、食器、水筒の黒ずみ、換気扇や五徳の油汚れ、ふきんの汚れなども漬け込んでおくだけでキレイにしてくれます
  3. 洗濯機も、40~60度のお湯に溶かして4~6時間おけばOK!
  4. お風呂グッズもキレイにできます。湯船や洗面器にお湯を張り、オキシクリーン(酸素系漂白剤)を入れ、風呂桶やお風呂のフタ、椅子、シャンプーラックを漬け込みます

※白木やフローリング、畳、アルミ素材には使用しないでください
※手荒れが心配な人はゴム手袋を着用してください

2.ベタベタ残るシールの粘着汚れ、実はクエン酸で簡単に取れるんです!

●おうちアイテム編

松橋周太呂

使用するもの:
クエン酸、水、スプレー容器、キッチンペーパー、サランラップ、使用済みのカード

<やり方>

    1. クエン酸を溶かしたスプレー(水300~500ccにクエン酸小さじ1)をシール汚れの部分にかけます(このとき、シールの表面をできるだけはがしておくのがポイント)

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    1. キッチンペーパーを乗せて、サランラップでパックをします
    2. 10~30分ほどパックした後、粘着汚れをカードで削り取ります

松橋周太呂

●スペシャルアイテム編

シール汚れやクレヨンにマジック、ボールペンなどの汚れには、《オレンジX》(お試しサイズ250g/1,620円・税込)がオススメです。
オレンジから抽出したオレンジオイルが配合されている洗剤で、油汚れなど頑固な汚れを落としてくれます。専用のボトルで50倍から100倍に薄めて使う洗剤ですが、10倍くらいに薄めたもの、もしくは原液で使うと、シールの粘着質な汚れも落とすことができます。
レンジやコンロ、魚グリルなどの脂汚れや、クレヨンやマジックなども付着した素材(ガラスなど)によっては落とせるので、1本あると便利なアイテムです。
また、天然成分でできていて、猫のシャンプーとして使われるくらい安全なので、お子様がいる家庭でも安心。


子どもたちがつける“あるある汚れ”に悩んでいたママたちを、ストレスから解放してくれる松橋さんの掃除術。「今すぐ試してみたい!」と思えるものが多いので、ママたちのモチベーションもあがりやすいですね。
「落とし方」を知れば、あとは落とすだけ!
汚れの取り方のポイントを知れば、今まで諦めていた汚れと向き合うパワーが沸いてきます。
次回は、いよいよ近付いてきた夏休みシーズンにオススメのレシピをご紹介します。お楽しみに!

取材、文・上原かほり 撮影・chiai

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