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つるの剛士:第1回 僕、思うんですけど、思春期って精神的な出産じゃないですか

2016年、第5子の誕生を機に2度目の育児休業を取ったつるの剛士さん。その間の生活をアップしたSNSは、多くのママたちの共感を得ました。

今回は、子育て中のママたちから大注目されているつるの剛士さんが、ママスタタレントコラムに満を持しての登場です!

子育てに対しての考えや家族への想い、パパとして、そして夫としての顔……。いろいろなお話をたっぷり伺っていきたいと思います。

5人兄弟というのは、最近では珍しいですよね。お子さんが5人いる生活がなかなか想像できないのですが、5人のお子さんがいる日々はどんな感じですか?

僕は逆に、子どもが少ない生活が想像できないんですよね(笑)。当たり前のように大家族なので。

子どもが5人いる生活は楽しいですよ。もちろん大変だし、しっちゃかめっちゃかなので、子どもたちが学校に行った後だけが、唯一家の中が静かになる時間です。

つるの剛士

やはり、お子さんたちがいると家の中は賑やかですか?

僕自身も4人兄弟という大家族の中で育ったので、家の中がシーンとなる環境には慣れていないんですよね。そもそも生活の中に静けさを求めていないし、もう賑やかなのが当たり前だから、ことさら「賑やかだなあ」と感じたりすることもなく……。

それに、僕も自分の部屋で好きなことをやるときもあるし、家族がみんな人に干渉しない性質なので、家の中でもそれぞれが好きなように過ごしているんです。それもあって、とくに賑やかさを意識することはないですね。

意外です。お子さんが5人いたらさぞかし賑やかで、ケンカをしたときなどは大変なんだろうと想像していました

うちの子どもたち、あまりケンカをしないですね。

女の子同士で言い合いをして泣いたりしてることはありますけど、そんなに大きなケンカをするようなことはないです。

子どもたちが小さいときは、家の中がワーッとなっていたこともありましたけど、もうみんな小学生や中学生くらいの歳になったので、それも落ち着きましたね。

当時もとくに大変だとは思ってなかったですけど、今考えると、あのころの家庭内のガチャガチャ感が懐かしくなることはあります。

お子さんが増えていくなかで、一番大変だと感じたのは何人目のときですか?

僕的には、1人目のときが一番大変だったかもしれないですね。

親としての経験値が浅いから、親も子どもに付きっきりになってるじゃないですか。

これが2人目、3人目となっていくと、だんだん経験値が増えて肩の力が抜けてきて、そんなに気負って子育てに取り組まなくても「子どもは勝手に育つでしょ」っていうふうに、楽観的になれる。

僕も2人目までは、乳児湿疹とか突発性発疹とかがすごく気になって、「もう、どうしよう!」という感じだったけど、3人目からは全く気にならなくなって、5人目ともなると、「おめでとう! 成長の証だよ」と思えるくらい気持ちに余裕が出ましたね(笑)。

つるのさんご自身が4人兄弟の中で育っていますが、5人兄弟のお子さんたちを見ていて「兄弟っていいな」と思うことはありますか?

家の中にいても、兄弟だけで「社会」ができるんですよね。

僕自身、4人兄弟の長男として育ってきて、協調性や調和性を持って、ほかの兄弟とのバランスを取ったりすることを普段の生活の中でやっていたんです。そういうふうに、「兄弟という社会」の中で学んだことが、実際に社会に出てからすごく活きるんですよね。だから、兄弟が多くてよかったなと思います。子どもたちを見ていても、やっぱり子どもたちだけの社会があって、その中でたとえば空気を読むことだったり、いろいろなことを学んでいるんだなと感じます。

僕なんかは、大勢でご飯を食べてるとすぐに取り分けたくなるんですよ。そうすると「長男?」って、よく聞かれます。

うちの長男も優しいし、空気を読んで行動していて、すごく長男っぽく育っているなと思ってみています。今は思春期なので、一緒に出かけてくれないし、遊んでくれないですけどね(笑)。
つるの剛士

思春期を迎えた息子さんと接するときに、意識していることはありますか?

そういうのはないですね。子どもってね、勝手に育つから細かいことは気にしなくて大丈夫なんですよ。僕も経験してきたことだから、今の息子の気持ちがわかるんです。だから「なるほどね。自分もそうだったから、今は放っておこう」という感じ。

僕、思うんですけど、思春期って精神的な出産じゃないですか。産まれるときにお母さんの体から出てくるみたいに、子どもたちなりにいろいろ考えながら、親と離れていこうとしている時期ですよね。親としてはもちろん寂しいけど、息子は息子で考えて、親の力を借りずに自立していかなければ、と葛藤している時期なので、それは汲んであげて、「お前はお前で考えろよ。こっちはこっちで寂しいんだからな」という気持ちで見守っています。子どもたちには、どんなときもそういう愛情だけはしっかり向けるようにしていますね。


5人のお子さんのパパとしてのお話からスタートしたインタビューコラム。

次回は、つるのさんと奥さまとの出会いについてのお話を聞かせていただきます。

お楽しみに。

取材、文・上原かほり 撮影・chiai

衣装協力:ikka、KINGLY MASK

スタイリスト:佐藤慶明(go ahead)

つるの剛士『君にありがとう』

シングルCD『君にありがとう』絶賛発売中!

2017/4/26リリース
定価:¥1,300(税込)
発売元:(株)ポニーキャニオン

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