【突撃、世界ごはん!】世界の美食家も注目!ペルー料理って最高に美味しい!
こんにちは!日本に住んでいる外国人のお宅訪問企画、『突撃、世界ごはん!』第12弾は、ペルー人のノラさんにインタビューしに来ました!今回は、Tadakuという外国人の自宅で学べる家庭料理教室の協力のもとお伺いいたしました。
ペルーの高校を卒業し、すでに日本に住んでいたお姉さんのもとへ遊びに来たことがきっかけで日本に暮らし始めたというノラさん。すぐにお弁当屋さんで仕事を見つけ、今の日本人の旦那様と出会い、20歳で結婚し、今は11歳と8歳の息子さんがいるハッピーオーラ全開のママさんです!
今回は、“キヌアのサラダ(Ensalada de quinoa y palta)”、“カナリービーンズのシチュー(Puré de frijoles canario)”、“牛肉のコリアンダーソース煮(Seco de carne)”、“イカの詰め物ホワイトソースがけ(Stuffed squid cameron relleno)”、“リマの溜息(Suspiro de limeña)”を教えてもらえることになりました!
ペルーの首都リマ出身、日本のペルー料理屋で働く料理上手なママ!
日本に来て15年になるノラさんは、21歳で出産し、息子さんとはスペイン語で会話をしていましたが、日本語もペラペラ!学校から帰ってきた長男くんは11歳ですが、私の目の前でママのおでこにキスとハグをして、日本で育ちながらも家ではペルーの文化も取り入れて子育てされているのがすぐに分かりました!(わ~素敵!思春期の男の子がこんなに素直に育ってるなんて!海外らしい自然な愛情表現を目前として羨ましく思ったのでした)それでは早速、ペルーの家庭料理を作ってもらいましょう!
初体験!話題のキヌアってこんなに簡単に使えるのね!
まずは、キヌアのサラダを作ります。最近日本でもよく耳にするキヌア。キヌアは栄養価が高く、カルシウムや必須アミノ酸(体内で作ることができず食物から摂取するのが不可欠なもの)をバランスよく含み、女性の味方とも言われているそう。セレブやモデルの間でもスーパーフードして話題になってきているキヌア。実は南米産が多く、ペルーではサラダに入れたりコロッケやハンバーグに使ったりするそうですよ!
まず、キヌアは穀物なので、乾燥したパックの状態で売られています。鍋に水を1/3とキヌアを入れて強火にし、沸騰してから20分ぐらい茹でて、種をとりまくヒゲが出てきて中が透明になってプチプチしていればOK!ザルにあげてヘラで優しく押しながら水気を切ります。
次にドレッシングを作っておきます。ワインビネガー少々、塩小2~、レモン汁1/2個、味の素少々、オリーブオイルを混ぜて完成です。
トマト、赤パプリカ、キュウリを小さな角切りにして、ドレッシングの中に全て入れて混ぜ、キヌアも加えます。アボカドを器にして、中身を入れたら完成!
見た目がお洒落で南米らしい、キヌアたっぷりサラダの出来上がりです!
ペルーではアボカドは髪にも良いと言われていて、妊娠中に沢山食べると赤ちゃんの髪が生えると言われているそうで、ノマさんも妊娠中にアボカドを沢山食べていたら赤ちゃんの髪はたくさん生えていたと笑いながら話してくれました(笑)(アボカドに育毛効果が!?最近抜け毛が気になるし、美容にいいキヌアのアボカドサラダ。簡単だったし絶対作るわ~!)
ペルーで定番のカナリービーンズ!これはかなり美味しいぃ!
次に、今回の主食(ご飯代わり)となるカナリービーンズを作ります。カナリービーンズというのは初めて聞きましたが、日本で言う白いんげん豆のようなもので、ペルーの家庭料理によく登場し、主に煮込み料理に使われます。
日本で売られている乾燥白インゲン豆を使う場合は、お湯で50分ほど湯でておきます(前日に水につけておくと豆が水を吸うので短時間で済みます)。もしくは、茹でた状態でパックでも売っているそう。今回はノラさんが事前に茹でてくれていました!
まず、玉ねぎ大1/4個ほどを粗いみじん切りにし、油を多めに熱したフライパンで炒めます。おろしにんにく大さじ1、ペルーの“SIBARITA”と呼ばれるパプリカパウダーを小さじ2、水を切った白いんげん豆を入れて柔らかくなるまで炒めます。
この“SIBARITA”と呼ばれるパプリカパウダーは日本で売られているパプリカパウダーとは全く別物!日本のパプリカパウダーはほとんど味がなくて色味付け程度で使われますが、“SIBARITA”を少し舐めるだけですごく味が強く、これがないと家で作れないじゃん!と思いましたが、後程調べましたらアマゾンでも売ってましたので、作ってみたい方はご安心を(笑)
汁気が飛びすぎたら少しお水を足し、味見をしながら塩で調整し、出来上がったらマッシャーでつぶします。こうすることでさらになめらかになり、子供に食べやすくするためにするそうで、大人だけが食べる場合はつぶさずそのままでいいそうです。
パクチーペーストどばどば!セコデカルネにビビる私・・・!
ペルーといえば、牛肉のイメージが強く、一番有名なのはロモ・サルタード(牛肉とフライドポテト炒め)という料理があります。こちらの料理は私もペルー人の友達から習ったことがあり、何回か食べたことがあるので、違う肉料理を教えて~と頼んだところ、牛肉のコリアンダーソース煮に決定!
わぁ~いどんな料理だろぉ~♪と喜んでいたのもつかの間、コリアンダーってつまりパクチー!私パクチー苦手なんだった!大丈夫かしら・・・?
まず、ボウルに牛肉、お酢、塩胡椒、味の素を入れて混ぜておきます。味の素は他の料理にもよく使っていてびっくりしましたが、ペルーでは人気でよく料理に使っているそうですよ!
たまねぎ1/2個を粗いみじん切りにし、鍋に油を熱し、たまねぎとおろしにんにくを入れ、火が通りたまねぎの色が透き通ってきたら、“SIBARITA”(パプリカパウダー)を入れます。その後、コリアンダーペーストをスプーンで落としていくノラさん。2杯ぐらいでいいんじゃないかな? と思っていましたが、「う~んまだまだね・・・」と言う感じでどんどん入れ大さじ4~5杯は入ったと思われます。ひえ~パクチー好きカモン!ヘルプミー!とドキドキしながら見ていました。
その後、お肉を加えて塩小さじ1、胡椒少々、味の素で再び味付けをして炒め、これもまたペルーの調味料である“イエローホットペッパー”を大さじ2ほど入れます。辛そう!と思われますが、そんなに辛いわけではなく、味付けのためにいれるそう。ペルー料理には欠かせない調味料のうちの一つで、私が前別のペルー料理を教わった時にも使ったのでわが家にもあります。輸入材料店で普通に購入することができますよ!
その後、蓋をして弱火で20分ほど煮込みます。蓋をすることで水分がでてきて、味がお肉になじみます。お肉が柔らかくなったら、ミックスベジタブル(冷凍)を洗ってお茶碗1杯分ほど入れ、3分炒めてできあがりです!お味の方は完全に未知の世界です!!
渋谷のペルー料理屋で感動してリクエストしたペルー風イカ飯!
ノラさんに作ってほしいと一つだけリクエストしたのが、以前私がとても評価の高いペルー料理屋さんで食べたとてつもなく美味しく感動した料理がありました。
その写真を見せたら、ペルーのイカの中に詰め物をする料理らしいのですが、中身やソースは色々なアレンジがあるらしく、ノラさん流のものを作ってくれるとのこと!さすがノラさん!やった~!あの料理が食べられるなんて~!
事前にイカは下処理をして皮も剥がしておいてくれたので、綺麗に洗ってから使います。
まず、イカの中に詰めるものを作ります。フライパンに油を熱し、たまねぎ1/8個のみじん切りと、つぶしたにんにくを炒め、ツナ缶、“SIBARITA”(ペルーのパプリカパウダー)とご飯茶碗2杯分を加えて全体が混ざるように炒めます。塩小さじ1、胡椒、味の素で味を整えたら器に移します。
出来上がったツナご飯をイカの中にぎゅうぎゅうに詰め、楊枝で口をふさぎ、イカの表面に楊枝で何か所もプチプチと穴をあけておきます。
フライパンに油を入れ、ごはんを詰めたイカを両面1分ずつ焼いたら、ブランデーをまわしかけ、全体に焼き色がつくまで焼き、最後にもう一度ブランデーをかけます!ブランデーをまわしかけるとジューッ!!といい香りと共にもくもくとアルコールが飛んでいきます。出来たら耐熱皿にイカを移します。
次にソースを作ります。
フライパンでホイップクリーム400mlをふつふつするまでヘラで混ぜながら、小麦粉多め、塩胡椒をして、バター色になるまで煮詰めます。
耐熱皿にのせたイカの表面に、ナイフで切込みを4か所ほどいれ、全体的にソースをまわしかけ、最後にピザ用チーズをのせて180度のオーブンで8分焼いてできあがりです!
こんな凝った料理だったとは・・・!ペルーでもお祝いの時などに作るそうで、トマトソースにしたり、今回はツナをいれましたが中身の具もなんでもいいので色々な種類があるそうです。
リマ娘のため息というロマンチックな名前を持つペルーの人気デザート!
最後に作ってもらうのは、“uspiro de Limeña(ススピロ デ リメーニャ)”リマ娘のため息という名のペルーを代表するスイーツの名前なのだそうですが、名前の由来は、「甘く優しく、かろやかで、まるで女性のため息のようだから」
日本にこんなお洒落なネーミングの食べ物はないですね(笑)これも情熱のペルーならではのスイーツなのか? さて、いったいどんなスイーツなのか気になりますね!
そうとう甘いということですが、出てきたのはコンデンスミルク(左)とエバミルク(右)です。エバミルクは無糖で、コンデンスミルクは加糖練乳のことですね。
フライパンにエバミルク1缶(400ml)を入れ、中火で温めます。焦げないようにスプーンで常にかき混ぜながら、卵黄を1つずつ、計4個入れてぐるぐると混ぜていきます。この時弱火にし、シナモン少々、コンデンスミルクも少しずつ(だいたい150mlほど)いれて再度温まってきて、ぷくぷくしだし、とろりとしたら完成です。火からはずし、常温で冷ましておきます。これが、ペルー風キャラメルクリームです。冷ましたキャラメルクリームを再度温めなおしてとろとろになったら、ザルで漉して、器にいれます。
次に、先ほど使った卵の残りの卵白4個分をハンドミキサーで泡立て、砂糖小さじ5ほどいれ甘いメレンゲを作ります。キャラメルクリームの上にスプーンでメレンゲをのせ、シナモンをふって出来上がりです!
全部できた~!ペルー料理スペシャルナイトの始まり始まり~!
アボカドサラダは、想像通り、モロッカンサラダやサルサみたいな感じの細かい野菜のサラダをアボカドと一緒に食べる感じで、見た目もお洒落だし、おもてなしに出したら喜ばれそう!と思いました。初めて食べるキヌアはプチプチとして食感を楽しむ感じです!これだけで食べるものではないので、茹でるだけで作れるし、サラダなどに入れて食べるだけで健康的なら、日本の家庭料理にもこれからは気軽に取り入れられるのではないかと思いました!
パクチーペーストをこれでもか!と入れて作っていた牛肉の煮込みと、カナリービーンズのシチューを一緒に食べてみます!色味と見ていた工程に反して、全然パクチー感がありません!ただ、ものすごく濃い何かの味はします!!(笑)けれども、お肉も柔らかいしその強い味と、クリーミーなカナリービーンズがマッシュポテト替わりみたいな感じになって美味しい!
さてお次は!私がリクエストして早く食べたかったイカの詰め物!!
お店で食べたものとはちょっと違うけれど、ノマさんアレンジでチーズもかかっているし、アルコールをふりまわしてジュワ~~ッとなっているのを見たときから「はぁぁぁ~!美味しそうー!えっ!? それにチーズもかけてホワイトソースかけてオーブンにいれるの!?」ととにかく驚きの連続でしたが、まず、やっぱりペルーの調味料“SIBARITA”の味がかなり強くて濃いので、中身のツナご飯だけでも美味しい!!ソースはホイップクリームを使っていたのでもっとクリーミーで濃厚なのかと思いきや、意外とさっぱり。さらっとしていて重くなりすぎずよいなと思いました。イカをナイフとフォークで切りながら食べてまるでペルーコース料理を食べているみたいな気分でした♪これだけでもご馳走なのでお腹がいっぱいです!
最後にロマンチックなデザート“リマの溜息”。味が全く想像できないけどとにかく甘くて美味しそうで上品な感じに出来上がっています!食べてみると、キャラメルクリームということだけあって、日本にはない濃厚なとろけるプリン系のなめらかな甘いクリームで、ふわっふわのメレンゲと一緒に食べるとちょうど良い感じになってとにかく美味しい!延々に食べられそうな素晴らしいスイーツです!!
今日はペルー料理のフルコース。こんなにたくさん教えてくれてノラさんありがとう!次回は、ペルーのライフスタイルや、日本でのハーフの息子さんの子育てについて聞きたいと思います。お楽しみに!