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【突撃、世界ごはん!】止まらない台湾ブーム!家庭料理を体験!

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こんにちは!日本に住んでいる外国人のお宅訪問企画、『突撃、世界ごはん!』第10弾は、台湾の台南出身のポーハンさんのお宅です!
サブカルチャーが好きで日本に暮らして7年、現在はIT関連の会社で海外事業部で働きながら、通訳や観光案内の活動もしているというポーハンさん。

昨年の冬に台湾に行った著者は、すっかり台湾の甘じょっぱくて日本食にも似ていて食べやすい台湾料理が好きになったので、オススメの家庭料理と、お汁粉をリクエストしてみました!
そこで、今日は『三杯鶏』『干し大根の卵焼き』『緑豆湯』を作ってくれることになりました!

身近な台湾ですが、台北以外にもオススメな場所が沢山!

-日本人に人気の台北に比べて、ポーハンさんが出身の台南はどんなところですか?
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『台北が東京なら、台南は京都のような古都みたいな感じですよ。台湾料理の発祥地でもあり、料理はすごく美味しい!海も近くて綺麗だし、台湾第二の都市である高雄からも近いです。たいていの日本人はまず台北と九份に行くから、2回目には高雄と台南をセットにして遊びに来るのがおすすめですよ!台湾最南端にはビーチリゾートもあるし、今は高雄行きのLCC(格安航空)も出ているから安く旅行できますよ!』
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-台湾料理は日本でも人気ですよね!台湾で朝ごはんに食べた魯肉飯(ルーロウファン)という煮込んだ豚肉がけご飯、美味しかったです!どの食堂にもありますよね。あと、花生仁湯というピーナッツのお汁粉がすごく美味しかったんです!

『ああ、調味料も同じものを使ってるから味付けは日本人に合っていると思います。今日作る三杯鶏は、醤油、日本酒、胡麻油の三種類で味付けするから三杯鶏って言うんですよ。もともとは森に放し飼いにしてモリモリ育った良い鶏を使うんですけど、普通の鶏肉でも作れます。レストランのメニューにはあまりなくて、完全に家庭料理ですね。』

-そうなんですね~!わ~絶対美味しいと思います!!では始めましょう!

日本酒、醤油、胡麻油で味付け!三杯鶏を作ろう!

まずは、にんにく4片をつぶし、生姜は薄くスライスしたものを6枚ほど準備します。
三杯鶏用の小さめの鍋に日本酒、醤油、胡麻油を1:1:1で入れておきます。
フライパンにごま油を多めに入れ、傾けて端に溜め、にんにくと生姜を揚げるようにします。少し色づいたら、三杯鶏用の鍋に入れます。
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(左)にんにくと生姜を揚げる(中央)醤油・日本酒・胡麻油(右)鍋に一緒にいれる

同じフライパンで一口大に切った鶏肉(もも肉と胸肉合わせてOK)を皮から炒め、火が通ったら三杯鶏用の鍋に入れます。
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乱切りにしたエリンギと氷砂糖3個、醤油をまわしかけてフタをして煮込みます。ある程度煮込んだら今度は蓋を取って、水分を飛ばすように煮詰めていきます。
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エリンギは乱切り、子ネギもきって後は一緒に煮込むだけ!

最後に生バジルと4cmほどに切った子ねぎを入れてまぜて出来上がりです!う~んすごく美味しそうな香りが漂っています!!

台湾風卵焼きは切り干し大根が入る!?

ボウルに卵3つ、子ネギ、水で戻した台湾の干し大根、日本の割干大根をみじん切りにしたものを混ぜて、オリーブオイルで焼くだけ!
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(左)台湾の干し大根と日本の割干大根(右)みじん切りにする

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卵と子ネギを加えてよくかき混ぜます!

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フライパンに油をひいて両面色づくまでしっかり焼きます!

え!?これじゃあオープンオムレツみたいですが・・・卵焼きを作ると聞き、すっかり日本の出し巻き卵の形を想像していたワタシ・・・台湾で卵焼きと言ったら、この形の卵焼きか、目玉焼きが浮かぶそうです。でも、巻く必要もないので手間もかからず裏面焼くだけですぐに出来上がっちゃいました!
台湾の干し大根はしょっぱいらしく、味付けは何もしなくてもよいそうです。塩胡椒も、醤油もなくて・・・どんな味がするんでしょう?

実は緑豆湯に初チャレンジ!うまくできるのか!?

おしるこが好きで、ピーナッツのお汁粉が美味しかったと私が言ったので、それなら緑豆湯という台湾風お汁粉を作ってみようと提案してくれたポーハンさん。実は作ったことはないそう・・・おそるおそる一緒に作ってみることになりました!

緑豆湯は、基本的にはお汁粉のように緑豆を茹でていけばよいとのこと。
まずは、緑豆を10分ほど水につけておき、水を吸わせてからフライパンで水を少しずつ入れながら炒っていきます。
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お豆がふっくらとしてきたら、お鍋に移し、お水を入れてフタをして強火で30分~煮ていきます。お豆が少し開いて来たら氷砂糖6かけほど、黒砂糖も入れ、味を見ながら水分も調整して煮詰めていきます。
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ここまではなんとかOK!この煮込んだ緑豆に、どうやらトッピングとして白玉のようなものが必要らしい。作り方を調べてもらうと、甘藷澱粉というものが必要みたいなのですが、日本では手にはいらないため甘藷澱粉が85%含まれているわらび餅粉で代用して作ってみることにしました!さて、うまくできるのでしょうか!?!?

本来であれば、粉に水を入れてお団子を作るような硬さにしてお湯で茹であげればよいようなのですが、代用のわらび餅粉に水を足しながらまとめていっても水分が出てきてしまってなかなかまとまりません。
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どうにかこうにか水分を調整したりまるめたり体熱で温めたりと試行錯誤し、ちぎって丸く形を作るところまで可能に!!そしてとにかく茹でてみようじゃないか!という結末に・・・(不安)小さくちぎったものをお湯に入れてみると、意外と崩れない!そのままうまく茹でられているではありませんか!なんか成功してるっぽい!!ということでこの作戦で大丈夫だろうと残りのものもどんどん茹でていきました。ポーハンさんに味見をしてもらうと、バッチリだ!!ということで、無事成功したようです!
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周りが透明に透き通って、キラキラっとしています。これが完璧だ!と自信満々なポーハンさん。
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食感がグミみたいな柔らかい感じに仕上げたものを、煮ておいた緑豆湯にいれるんだそう。湯揚げしたら水につけて氷砂糖と一緒においておきます。一時はどうなることやら!?と思いましたがなんとかできて良かったです!(笑)
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全部できたところでいっただっきま~す!!

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まずはメインの三杯鶏から!もうこれが早く食べたくて食べたくて、緑豆湯格闘中から我慢してたんですよ!(笑)お茶碗にごはんをよそって、出来上がった三杯鶏をどど~んとよそります。鍋に残っている汁もかけて牛丼の汁だく風に!(笑)鶏にしっかり味が染み込んで、甘くて照り焼きチキンみたいな感じなのですが、プリプリしていてと~っても美味しい!ごはんがとっても進みます!!どんどんおかわり~♪37

台湾風卵焼きは味付けしてないのにしっかりとした味!?

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続いて干し大根の卵焼き!食べてみると、わぁ~!塩胡椒も醤油も何も足してないのに、すごく味が濃くてしっかりしています。干し大根から凝縮された味が出たと思われます。コリコリと食感も残って、日本の卵焼きとは違ってこれまた美味しい。甘い味付けの三杯鶏のおかずにぴったりのセレクトでした!

試行錯誤しながら時間をかけて作った緑豆湯。そのお味は・・

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そして食後には、台湾人のポーハンさんも初めて作ったという緑豆湯。
食べてみると・・・うん!台湾で食べたお汁粉の緑豆バージョンですね!台湾のお汁粉は、もともと日本のお汁粉に比べて水分が多く、甘さも控えめでさらっとしているのが特徴です。でも、緑豆で出来たものは初めて食べましたがすらっと飲めて美味しいです。

そして時間をかけて作ったトッピングのキラキラの正体は・・・柔らかくてゼリーっぽくて美味しい!つるっとしていて、とろけるようで中はもっちりとした食感。このトッピング、一生懸命作った甲斐がありました!台湾で売っている緑豆湯にはこのトッピングは欠かせないそうです。
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でも、しっかり日本でも再現できちゃいました!ポーハンさん、美味しかったです!ありがとう!
ごはんがモリモリと進んだ三杯鶏と意外だった台湾風卵焼き!そしてみんなで協力して出来上がった緑豆湯!一緒にお料理体験ができてとっても楽しかったです!
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次回は、台湾と日本の男女や子育ての違い、ポーハンさんの今後の日本での活動について熱く語ってもらいます。お楽しみに。