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パパ代表で中川家さんが参加!アンパンマン新作映画が公開間近

子どもたちに勇気と希望を与える映画アンパンマン。まもなく公開となる第28弾『それいけ!アンパンマン おもちゃの星のナンダとルンダ』は、原作者であるやなせたかし先生が残した楽曲「勇気のルンダ」がモチーフになっています。

おなじみの声優陣に加え、今回ゲスト声優として参加したのが女優・波瑠さんと中川家のおふたり。中川家の兄・剛さんは中学1年生になった双子兄弟の、弟・礼二さんは小学1年生の女の子の、パパでもあります。そんなおふたりにアンパンマン映画のことや、日頃のパパぶりなどをうかがってきました。

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子どもが小さい頃はアンパンマン一色の生活でした

今回ゲスト声優として参加されてみて、あらためてこの作品の魅力をどんなふうに感じましたか?

礼二「やっぱり純粋さでしょうね。今の世の中とは真逆にも思えるような世界観に、大人になった今だからこそ癒やされます。せちがらい現実を一瞬忘れられるので、大人が観るとストレス解消になるかもしれない。もちろん子どもにとってはそのまま夢中になれるものですし」

剛「ある意味、大人のためにあるような作品ですよね。アンパンマンが何もかも教えてくれるので(笑)」

礼二「ああ、歯磨きからな」

剛「お片付けから、英語から(笑)。それを見た子どもは半日くらいはちゃんとやってくれるので、ありがたい存在です。小さい頃はアンパンマン一色の生活でしたね。子どもたちが小さい頃はアンパンマン映画のDVDをたくさん買いましたよ。大人もちゃんと感動するんですよね」

礼二「うちは今6歳なので、まさにアンパンマン世代なんですよ。オモチャをちゃんと片付けよう! というのは、小さな子がいる家庭の永遠のテーマだと思いますけど、うちもなかなか……。ソファの隙間にアンパンマンのおもちゃが挟まっていて、急に『アンパンマン!』って鳴るからびっくりしたり(笑)。2〜3歳の頃に勝手に僕のカバンの中に入れていたことがあって、新幹線の中でいきなり『メロンパンナよ!』って聞こえてきたことがありました。あと靴の中に入れていたこともあったなぁ」

アンパンマンはお子さんとの思い出と共にあるんですね

礼二「僕らが子どもの頃には、まだやっていなかったですから。でも若手の頃には、アンパンマンを漫才のネタに入れたりしていましたよ」

剛「今でも若手はやっているんじゃないですか? それだけ広く誰でも知っている存在ですからね」

子ども時代の反動から「やりたいことはすべてやらせる」がモットーに

映画に登場するルンダはワガママいっぱいの女の子ですが、おふたりはお子さんのワガママにはどんなふうに向き合っているんですか?

礼二「いや、今まさに悩んでいますね。何をするのも僕が言ったことの反対をいこうとするので」

剛「女の子やからね」

礼二「女の子は難しいですね。こんなに難しいとは思いませんでした。『うるさい!』のひと言を言うだけでは、終わらないですからね」

剛「『例えば?』とか、言うもんな(笑)」

礼二「そう! ああ言えばこう言うという感じで。一緒にテレビを観ていて今、流行の芸人さんが出てくると『なんでパパはこうじゃないの?』とか。『パパは本格派やねん』って自分で言いながらすごく恥ずかしくなって、『本格派って何?』と聞かれるとうまく説明できないという。今はちょうどその時期なんですよ。ちょっと注意するとプイッってすねたりするし。そのへんは嫁のほうが冷静ですよね。ちょっと突き放してみたり、ときには真剣に叱ったりして対応の仕方が冷静です」

剛「女の子はウソもうまいし。いろいろ大変やと思うわ」

礼二「自分が食べたかったのに『ダメ』と言われたお菓子を、僕んとこ持ってきますもん。それを知らんと僕が食べて、嫁に怒られるという。いっぺん僕というクッションを置きよるんですよね。すごいなと思います」

剛「男の子は単純ですからね、ウソもすぐバレよるし。『これやったの、誰?』って言われて、女の子やったらうまいことかわすんでしょうけど、男は『えー、えー』って顔にもう出とる。大人になったとき、男の浮気がすぐバレるわけがようわかりますよ」

礼二「大人になっても同じやな(笑)」

おふたりは今回「良きパパの代表」としてゲスト声優に抜擢されたそうですが?

剛「自覚ないなぁ。全然良きパパじゃないんですけどね」

何か少しでも良きパパであるために心がけていることがあれば?

剛「僕は自分が小さい頃に何もやらせてもらえなかったんですよ。なので子どもには、何かやりたいと言ったら飽きるまでやらせてやろうと思っています。それはお金がかかることもあるし、危険なことや『そんなんやって、どうなんの?』と思うようなこともあるんですけど。でも『やりたい!』といった瞬間がすべてだと思って」

あとはフォローするよ、と?

剛「そうですね。僕自身は本当に何もやらせてもらえなくて。学校でやっている以外にもいろんな絵の描き方があるみたいやと知って『絵、描きたいな』って父親に言ったら『知るか、ボケ』で終わったんで、僕らは」

礼二「(笑)うん、せやなー」

子ども時代の苦い思い出からきているんですね。でもお子さんがあっさりやめちゃったら?

剛「あります、あります。テニスなんて1回行っただけでやめました。でもそれも経験してみないとわからないですから。やっぱり小さいうち、頭のやわらかいうちにやらせたいと思っていて。それだけは心がけていますね。あとはほったらかしなんですけど」

礼二「それはうちも一緒ですね。とにかくやりたいことはやらせてみる、という。僕は絵心なくてヘタなんですけど、子どもの頃に父親に『なんや、これ? ヘタくそか』って言われて、そこからだんだん離れていったんですよ。で、うちの子が幼稚園のとき描いた絵を見に行ったんですけど、いろんな子のがある中で一番ヘタやったんですよ。すごくショックを受けるくらい」
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剛「ひとりだけ変なもんを描いててんな?」

礼二「そう、ひとりだけ。それでも『ああ、上手に描けたね』って言いました。それには理由があって、僕らが子どものときってあんまりほめられたことがないんです」

ああ、それもやっぱり子ども時代からきているんですね

礼二「どうしても考え方がそうなりますね。ほめて伸ばすとまではいかないですけど、良いように言ってあげた方がやる気も出てくるし。今はなぜか『将棋やりたい』と言い出して、まぁまだよくわかっていないしこっちが王手を取ろうとするとすごく泣いたりしますけど、そこも根気よくつきおうてますね。そこで怒ってしまうと、たぶん将棋が嫌いになると思うんですよ。本人がせっかく『やりたい』と言ったんやから、その気持ちは大切にしてあげたいなと思って」

剛「僕も怒らないです。運動会でべべ(一番最後)になっても、僕らなんかの仕事だと逆に旨味があるんですよ。『べべが6年間続いたら、それはそれで目立ってええぞ』と言いますね。それも自分が小さい頃の悔しさからきているんです。僕らが小さい頃はすぐに注意される、ほめてくれない、何もやらせてくれない、ただただ厳しい」

礼二「はっはっはっはっ!」

剛「オヤジが家に帰ってくると、ピクッとなるんです」

威厳のあるお父様だったんですね

礼二「まぁ、そういう時代だったこともあるんでしょうね」

剛「それはそれで、ええところもあったとは思いますけど。でも自分はそうしたくないなと思ってしまいますね」

子育てには息抜きも手抜きもOK。力を抜きつつ頑張ってください

ママスタ読者の中にはアンパンマン世代の小さなお子さんを持つママも多いのですが、そうしたママたちに何かメッセージをいただけますか?

礼二「ああ、子育てってほんまに大変やと思いますよ。よく男の人が言うじゃないですか? 『俺は社食の500円ランチやのに、奥さんは2000円のランチを……』とか。いや、食べさせたれ! と。そのくらいの息抜きが必要なほど大変やねんから、と」

剛「専業主婦の労働量はすごいと思いますよ。ダンナが代わったら、たぶん3日でギブアップすると思います。子どもはずっと『ママ、ママ』って寄ってくるし」

礼二「24時間営業ですもんね。とにかく息抜きしてほしいです」

剛「うちの子どもたちは中学生になったんですよ。けっこうほったらかしで育ててきましたけど、それで困ったことはまったくなくて。あんなに心配していたのに、どうでも良かったと思うことが今100個くらいあります(笑)。ある程度手を抜いても平気だと思うんですよ」

礼二「そういうところは女の人のほうがマジメやから、あせったりするんでしょうね。まわりとの兼ね合いもあるからなぁ。だから息抜き。我々の漫才でも見ていただいて、笑っておいしもんを食べる、で頑張ってほしいです!」

テレビで拝見する姿そのままの、軽妙なやり取りでお話してくれました。恒例だった併映作品が今回は本編と合体! 歌あり踊りありの冒険ストーリーを、60分間たっぷりお楽しみください。

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『それいけ!アンパンマン おもちゃの星のナンダとルンダ』

7月2日(土)元気100倍ロードショー
配給:東京テアトル
ⓒやなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV ⓒやなせたかし/アンパンマン製作委員会2016

取材、文・鈴木麻子 撮影・石川奈菜

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